Main Content

convertToInfo

DICOM メタデータへの ROI データの書き込み

R2020a 以降

説明

info = convertToInfo(contour) は、dicomContours オブジェクト contour 内の関心領域 (ROI) データを使用して、DICOM-RT 構造体セット ファイルのメタデータを作成します。この関数は contourROIs プロパティを解析した後、dicomContours オブジェクトの作成に使用された元の DICOM メタデータの構造体セットと ROI 輪郭モジュールへの書き込みを行います。

すべて折りたたむ

ROI 輪郭シーケンスを既存の ROI データに追加し、新しい ROI データを DICOM-RT 構造体セット形式にエクスポートします。

DICOM-RT 構造体セット ファイルから DICOM メタデータを読み取ります。

info = dicominfo("rtstruct.dcm");

DICOM メタデータの構造体セットと ROI 輪郭モジュールから ROI データを抽出します。出力は、抽出した ROI データを格納する dicomContours オブジェクトです。

contourIn = dicomContours(info);

dicomContours オブジェクトの ROIs プロパティを表示します。

contourIn.ROIs
ans=2×5 table
    Number          Name           ContourData    GeometricType       Color    
    ______    _________________    ___________    _____________    ____________

      1       {'Body_Contour' }    {90x1 cell}     {90x1 cell}     {3x1 double}
      2       {'Tumor_Contour'}    {21x1 cell}     {21x1 cell}     {3x1 double}

別の ROI 輪郭をワークスペースに読み込みます。この輪郭データには、ROI 内の輪郭の 3 次元座標が含まれています。

load("contours")

新しい ROI 輪郭データを含む ROI シーケンスを作成するには、ROI シーケンスの以下の属性を指定します。

  • ROI 番号

  • ROI のユーザー定義名

  • 輪郭の幾何学的タイプ

ROI シーケンスに一意な番号を割り当てます。ROI 名は任意のユーザー定義名にすることができます。新しい ROI 輪郭データ内のすべての点は同一平面上にあり、最後の点は最初の点に接続されているので、幾何学的タイプを "Closed_planar" として指定します。

number = 3;
name = "Organ";
geometricType = "Closed_planar";

dicomContours オブジェクトの ROIs プロパティに、新しい ROI シーケンスを追加します。出力も dicomContours オブジェクトであり、新しい ROI シーケンスと元のシーケンスが含まれます。

contourOut = addContour(contourIn,number,name,contours,geometricType);
contourOut.ROIs
ans=3×5 table
    Number          Name           ContourData    GeometricType       Color    
    ______    _________________    ___________    _____________    ____________

      1       {'Body_Contour' }    {90x1 cell}     {90x1 cell}     {3x1 double}
      2       {'Tumor_Contour'}    {21x1 cell}     {21x1 cell}     {3x1 double}
      3       {'Organ'        }    {21x1 cell}     {21x1 cell}     {0x0 double}

変更済みの ROI データを DICOM メタデータとしてエクスポートします。

info = convertToInfo(contourOut);

関数 dicomwrite を使用して、DICOM-RT 構造体セット ファイルにメタデータを書き込みます。ROI 輪郭データに関連付けられた DICOM イメージが利用できない場合は、関数dicomwriteの 1 番目の入力引数値を空の配列として指定します。CreateMode パラメーターを "copy" に設定して、メタデータを新しい DICOM-RT 構造体セット ファイル rtfile.dcm にコピーします。作成モードを "copy" に設定すると、メタデータはメタデータ属性の検証なしでそのままコピーされます。

dicomwrite([],"rtfile.dcm",info,"CreateMode","copy");

入力引数

すべて折りたたむ

ROI データ。dicomContours オブジェクトとして指定します。

出力引数

すべて折りたたむ

DICOM メタデータ。構造体として返されます。

ヒント

  • dicomContours オブジェクトには、作成時に使用されたファイルのメタデータが非表示プロパティとして格納されています。このため、出力構造体 info のメタデータ属性は元の DICOM ファイルと一致し、contour によって指定された ROI データが更新されます。

バージョン履歴

R2020a で導入