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EVM Measurement
エラー ベクトル振幅 (EVM) の測定
ライブラリ:
Communications Toolbox /
Utility Blocks
説明
EVM Measurement ブロックは、受信信号の平方根平均二乗 (RMS) EVM、最大 EVM、および百分位 EVM を測定します。EVM は変調器または復調器のパフォーマンスの指標となります。
このアイコンには、利用可能なすべての端子を使用したブロックが表示されています。
例
端子
入力
出力
パラメーター
ブロックの特性
データ型 |
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多次元信号 |
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可変サイズの信号 |
|
アルゴリズム
実装では、3 つの正規化方式をサポートしています。測定値の正規化を基準信号の平均電力、平均コンスタレーション電力、またはピーク コンスタレーション電力に従って行うことができます。さまざまな業界標準が、これらの正規化方式のいずれかに準拠しています。
アルゴリズムは、それぞれの正規化方式に応じて各様に RMS EVM 値を計算します。
EVM 正規化方式 | アルゴリズム |
---|---|
基準信号 |
|
平均電力 |
|
ピーク電力 |
|
上の式において、
ek =
Ik は、バーストにおける k 番目のシンボルの同相での測定値です。
Qk は、バーストにおける k 番目のシンボルの直交位相での測定値です。
N は入力ベクトルの長さです。
Pavg は平均コンスタレーション電力です。
Pmax はピーク コンスタレーション電力です。
Ik および Qk は理想 (基準) 値を表します。 および は測定された (受信した) シンボルを表します。
最大 EVM は、フレームまたは の最大 EVM 値です。ここで、k は長さ N のバーストにおける k 番目のシンボルです。
EVMk の定義は、測定値の計算のために選択する正規化方式に応じて異なります。実装では、以下のアルゴリズムをサポートしています。
EVM 正規化方式 | アルゴリズム |
---|---|
基準信号 |
|
平均電力 |
|
ピーク電力 |
|
実装では、受信 EVMk 値のヒストグラムの作成により、第 X 百分位の EVM が計算されます。この出力は、EVM 値の下位 X% に該当する EVM 値を提供します。
参照
[1] IEEE Standard 802.16-2017. "Part 16: Air Interface for Broadband Wireless Access Systems." March 2018.
[2] 3GPP TS 45.005 V8.1.0 (2008–05). "Radio Access Network: Radio transmission and reception".
[3] IEEE® Standard 802.11a™-1999. "Part 11: Wireless LAN Medium Access Control (MAC) and Physical Layer (PHY) specifications: High-speed Physical Layer in the 5 GHz Band." 1999.
拡張機能
バージョン履歴
R2009b で導入