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comm.OSTBCCombiner
直交空間時間ブロック符号を使用した入力の結合
説明
comm.OSTBCCombiner
System object™ は、入力信号 (すべての受信アンテナから) とチャネル推定信号を組み合わせて、直交空間時間ブロック符号 (OSTBC) によって符号化されたシンボルの軟情報を抽出します。この入力チャネル推定は定数である必要はなく、オブジェクトを実行するたびに異なっていても構いません。組み合わせアルゴリズムはコードワード ブロックごとの最初のシンボル周期に対してだけ推定を使用します。多入力多出力 (MIMO) 通信システムは、OSTBC 結合プロセスの後にシンボルの復調または復号化を適用します。
OSTBC を使用して入力シンボル シーケンスを結合するには、次のようにします。
comm.OSTBCCombiner
オブジェクトを作成し、そのプロパティを設定します。関数と同様に、引数を指定してオブジェクトを呼び出します。
System object の機能の詳細については、System object とはを参照してください。
作成
構文
説明
ostbccomb = comm.OSTBCCombiner
は、OSTBC コンバイナー System object ostbccomb
を作成します。このオブジェクトは、入力信号 (すべての受信アンテナからの) とチャネル推定信号を組み合わせて、OSTBC によって符号化されたシンボルの軟情報を抽出します。
ostbccomb = comm.OSTBCCombiner(N,M)
は、NumTransmitAntennas プロパティを N
、NumReceiveAntennas プロパティを M
に設定して、OSTBC コンバイナー オブジェクトを作成します。
プロパティ
使用法
説明
入力引数
出力引数
オブジェクト関数
オブジェクト関数を使用するには、System object を最初の入力引数として指定します。たとえば、obj
という名前の System object のシステム リソースを解放するには、次の構文を使用します。
release(obj)
例
アルゴリズム
OSTBC コンバイナーは、5 つの異なる OSTBC 組み合わせ計算アルゴリズムをサポートしています。SymbolRate
と NumTransmitAntennas
の選択に応じて、次の表に示されているアルゴリズムの 1 つを選択できます。
送信アンテナ | レート | コードワード ブロック長ごとの計算アルゴリズム |
---|---|---|
2 | 1 |
|
3 | 1/2 |
|
3 | 3/4 |
|
4 | 1/2 |
|
4 | 3/4 |
|
は OSTBC コードワード行列で k 番目の推定シンボルを表します。hij は、i 番目の送信アンテナと j 番目の受信アンテナからのチャネル推定を表します。i の値は [1
, N] の範囲内です。ここで、N は送信アンテナの数です。j の値は [1
, M] の範囲内です。ここで、M は受信アンテナの数です。rlj は、コードワード ブロックごとの j 番目の受信アンテナで l 番目のシンボルを表します。l の値は 1 からコードワード ブロック長までの範囲になります。 は、次で表されるリンクごとのチャネル電力の総和です。
拡張機能
バージョン履歴
R2012a で導入