ディープラーニング・3Dシミュレーションを用いたAIロボット制御の遠隔教育
東北大学 張山 昌論
東北大学工学部電気・情報系ではMATLABを活用し授業「ロボット知能システム」を提供している。MATLABは環境構築が容易であり、さらに数式処理、行列計算、軌道計画、制御、画像処理、AI、3Dシミュレーションなどロボットの情報処理に必要な多彩な処理がツールボックスとして提供されている。そのため、教員は、総合的かつ体験的に学習するための教材を作成しやすく、また、学生は本質的な処理内容の理解に集中することができた。さらに、MATLABのこのような特長は遠隔授業でも有効であり、3次元シミュレーション環境を活用することにより、ディープラーニングによるライントレースロボットの演習を実機レスで個々の学生が行うことができた。本講演では、実際の授業の事例を元にMATLABがどのように学生の理解や育成につながったかを紹介する。
公開年: 2021 年 6 月 8 日