Simulink による制御設計
スケジュールを確認して登録するコースの詳細
この2日コースではモーター駆動システムを取り上げ、MATLAB と Simulink を使用した閉ループ制御システムの設計方法(モデル化、制御設計、検証)について学びます。本コースでは MATLAB、Simulink の他に、主に Control System Toolbox、System Identification Toolbox、Simulink Control Design、Simulink Design Optimization を使用します。
詳しくはコース概要をご確認ください。
- 制御システム設計の概要
- システムモデリング
- システム解析
- 制御設計
- コントローラーの実装
1日目
制御システム設計の概要
学習目標: 制御システム設計のプロセスの概要と、そのなかでの MathWorks 社製品の位置づけを説明します。各プロセスの詳細については後の章で取り上げます。主に、MATLAB/Simulink/Control System Toolbox/Simulink Control Design(Simulink モデルの線形化・制御設計)を使用します。
- 制御設計ワークフローの定義
- モデルの線形化
- システム特性の確認
- コントローラー要件の設定
- コントローラーの調整
- コントローラーのテスト
モデル表現
学習目標: 様々な形式によるモデルの表現法をご紹介し、それぞれの長所・短所を学びます。 主に、MATLAB/Simulink/Control System Toolbox (LTI オブジェクトの作成・解析)/Simscape(物理モデリングツールの説明)を使用します。
- モデル表現
- LTI オブジェクト
- Simulink モデル
パラメーター推定
学習目標: Simulink モデルのパラメーターを測定されたデータから推定する方法を学びます。主に、MATLAB/Simulink/Simulink Design Optimization(Simulink モデルのパラメーター推定)を使用します。
- パラメーター推定の概要
- モデルの準備
- 推定プロセス
- パラメーター推定のヒント
システム同定
学習目標: 測定されたデータに基づいてどのようにシステム同定を行うかについて学びます。主に、MATLAB/System Identification Toolbox(システム同定)を使用します。
- システム同定の概要
- データのインポートと前処理
- モデルの推定
- モデルの検証
システム解析
学習目標: システムの特性(周波数応答や過渡応答など)を理解するうえで役に立つ様々な解析ツールや関数を学びます。主に、MATLAB/Control System Toolbox(LTI システムの解析)を使用します。
- システム解析関数
- 線形システムアナライザー
- DC モーター解析
- オートメーション
- 開ループ解析
2日目
線形化
学習目標: モデルの線形化の技法と、線形化した結果の検証方法について学びます。MATLAB/Simulink/Simulink Control Design(Simulink モデルの線形化)を使用します。
- 線形化ワークフロー
- 操作点
- 線形化関数
- 周波数応答の推定
Simulink® での PID 制御
学習目標: Simulink で PID コントローラーをモデル化し、チューニングする方法について学びます。MATLAB/Simulink/Simulink Control Design(Simulink で作成したPIDコントローラーの自動調整)を使用します。
- PID ワークフロー
- モデル設定
- PID Controller ブロック
- 自動調整
- その他の PID の機能
古典制御設計
学習目標: 古典的な制御設計手法を用いてシステム コントローラーを作成します。 また、よく使用される PID や位相進み/位相遅れコントローラーなどについて学びます。 主に、MATLAB/Simulink/Simulink Control Design (Simulink 上での開・閉ループ解析用)/Control System Toolbox(各種補償器の設計)を使用します。
- 開ループ調整
- 閉ループ解析
- PID 制御
- 位相進み/位相遅れ制御
応答の最適化
学習目標: パラメータの不確実性や設計要求を元にモデルパラメータをチューニングして最適化するテクニックについて学びます。 主に、MATLAB/Simulink/Simulink Design Optimization を使用します。
- モデル応答の最適化
- 感度解析の実行
- パラメーターの不確かさを伴う最適化
コントローラーの実装
学習目標: コントローラーを効率的に実機実装するうえで重要なステップについて学びます。主に、 MATLAB/Simulink/Control System Toolbox(コントローラーの離散化)/Fixed-Point Designer(固定小数点データ型の 使用)/Simulink Control Design を使用します。
- コントローラーの物理的および現実的な制限の識別
- コントローラーの離散化
- コード生成のためのコントローラーの準備
- 固定小数点データ型への変換
レベル: 中級
必要条件:
- MATLAB 基礎
- Simulink 基礎
- コースを受講された方、もしくは同等の知識を有する方。また、基本的な制御工学に関する概念や用語(古典制御論や状態空間表現など)についてすでに学習されている方。
- MATLAB Fundamentals
- Simulink Fundamentals
- An understanding of terminology and concepts related to common control systems
期間: 2 日間
言語: Deutsch, English, Français, 日本語, 한국어