robustfit
ロバスト線形回帰の当てはめ
説明
例
入力引数
出力引数
詳細
アルゴリズム
robustfit
は、反復的に再重み付けした最小二乗を使用して、係数b
を計算します。入力wfun
は重みを指定します。robustfit
は、式inv(X'*X)*stats.s^2
を使用して、係数推定値stats.covb
の分散共分散行列を推定します。この推定により、標準誤差stats.se
と相関stats.coeffcorr
が生成されます。線形モデルにおいて、
y
の観測値およびその残差は確率変数です。残差はゼロ平均を伴う正規分布ですが、予測子値によって分散が異なります。残差を比較可能なスケールにするため、robustfit
は残差を "スチューデント化" します。つまりrobustfit
は、残差の値に依存しない標準偏差の推定値で残差を除算します。スチューデント化残差は、既知の自由度をもつ t 分布に従います。robustfit
は、stats.rstud
のスチューデント化残差を返します。
代替機能
robustfit
は、関数の出力引数のみが必要である場合、またはループ内でモデルの当てはめを複数回繰り返す場合に便利です。ロバストを当てはめた回帰モデルをさらに調べる必要がある場合は、fitlm
を使用して線形回帰モデル オブジェクト LinearModel
を作成します。名前と値のペアの引数 'RobustOpts'
の値を 'on'
に設定します。
参照
[1] DuMouchel, W. H., and F. L. O'Brien. “Integrating a Robust Option into a Multiple Regression Computing Environment.” Computer Science and Statistics: Proceedings of the 21st Symposium on the Interface. Alexandria, VA: American Statistical Association, 1989.
[2] Holland, P. W., and R. E. Welsch. “Robust Regression Using Iteratively Reweighted Least-Squares.” Communications in Statistics: Theory and Methods, A6, 1977, pp. 813–827.
[3] Huber, P. J. Robust Statistics. Hoboken, NJ: John Wiley & Sons, Inc., 1981.
[4] Street, J. O., R. J. Carroll, and D. Ruppert. “A Note on Computing Robust Regression Estimates via Iteratively Reweighted Least Squares.” The American Statistician. Vol. 42, 1988, pp. 152–154.
バージョン履歴
R2006a より前に導入