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Stateflow.TruthTableChart

判定ロジック用のステート マシンの表形式の表現

    説明

    表形式で組み合わせ論理設計を実装するには、Stateflow.TruthTableChart オブジェクトを使用します。Truth Table ブロックを使用して、故障検出と管理、およびモード切り替えの論理判定をモデル化できます。詳細については、真理値表を使用して組み合わせ論理をモデル化を参照してください。

    作成

    Stateflow.TruthTableChart オブジェクトを作成するには、関数 sfnew を引数 -TT を指定して呼び出します。たとえば、myModel という新しい Simulink® モデル内に Truth Table ブロックを作成するには、次のように入力します。

    sfnew -TT myModel

    あるいは、関数 add_block (Simulink) を使用することにより、新しい Truth Table ブロックを既存のモデルに追加できます。

    add_block("sflib/Truth Table", ...
        "myModel/Truth Table")

    次に、Stateflow.TruthTableChart オブジェクトにアクセスするために、Simulink.Root オブジェクトに対し関数 find を呼び出します。

    table = find(sfroot,"-isa","Stateflow.TruthTableChart", ...
        Path="myModel/Truth Table");

    プロパティ

    すべて展開する

    Stateflow® API オブジェクトには、Stateflow エディターで設定した値に対応するプロパティがあります。プロパティにアクセスするかプロパティを変更するには、ドット表記を使用します。複数の API オブジェクトの複数のプロパティにアクセスするか、それらを変更するには、関数 get および関数 set をそれぞれ使用します。詳細については、Stateflow オブジェクトのプロパティの変更と関数の呼び出しを参照してください。

    内容

    真理値表の名前。string スカラーまたは文字ベクトルとして指定します。

    真理値表のアクション テーブル。文字ベクトルの cell 配列として指定します。

    真理値表の条件テーブル。文字ベクトルの cell 配列として指定します。

    真理値表が可変サイズ データをサポートするかどうか。数値あるいは logical の 1 (true) または 0 (false) として指定します。詳細については、Stateflow チャートでの可変サイズ データの宣言を参照してください。

    離散時間と連続時間のセマンティクス

    真理値表のアクティブ化方法。"CONTINUOUS""DISCRETE"、または "INHERITED" として指定します。詳細については、更新方法を参照してください。

    真理値表のアクティブ化のサンプル時間。string スカラーまたは文字ベクトルとして指定します。このプロパティは、真理値表の ChartUpdate プロパティが "DISCRETE" である場合にのみ適用されます。

    整数および固定小数点データ

    真理値表内のデータが整数オーバーフローで飽和するかどうか。数値あるいは logical の 1 (true) または 0 (false) として指定します。このプロパティが無効な場合、真理値表内のデータは整数オーバーフローでラップします。詳細については、チャート データの整数オーバーフローの処理を参照してください。

    Fixed-Point Designer™ fi オブジェクトとして扱う、継承された Simulink 信号。次のいずれかの値として指定します。

    • "Fixed-point" — 真理値表はすべての固定小数点入力を fi オブジェクトとして扱います。

    • "Fixed-point & Integer" — 真理値表はすべての固定小数点および整数の入力を fi オブジェクトとして扱います。

    真理値表の既定の fimath プロパティ。次のいずれかの値として指定します。

    • "Same as MATLAB Default" — 現在の既定の fimath オブジェクトと同じ fimath プロパティを使用します。

    • "Other:UserSpecified"InputFimath プロパティを使用して既定の fimath オブジェクトを指定します。

    既定の fimath オブジェクト。string スカラーまたは文字ベクトルとして指定します。真理値表の EmlDefaultFimath プロパティが "Other:UserSpecified" である場合、このプロパティを使用して次のことが可能です。

    • fimath オブジェクトを構成する式を入力。

    • fimath オブジェクトの変数名を MATLAB® またはモデル ワークスペースに入力。

    デバッグ

    真理値表が過剰指定されているときの診断アクションのレベル。"Error""Warning"、または "None" として指定します。詳細については、真理値表の過剰指定と過少指定の修正を参照してください。

    真理値表が過少指定されているときの診断アクションのレベル。"Error""Warning"、または "None" として指定します。詳細については、真理値表の過剰指定と過少指定の修正を参照してください。

    階層

    この プロパティ は読み取り専用です。

    真理値表を含むマシン。Stateflow.Machine オブジェクトとして指定します。

    この プロパティ は読み取り専用です。

    モデルの階層構造における真理値表の場所。文字ベクトルとして指定します。

    真理値表が開かれたか保存された後に変更されたかどうか。数値あるいは logical の 1 (true) または 0 (false) として指定します。

    真理値表がロックされているかどうか。数値あるいは logical の 1 (true) または 0 (false) として指定します。真理値表内の変更を防止するには、このプロパティを有効にします。

    この プロパティ は読み取り専用です。

    真理値表がロックされているかどうか。数値あるいは logical の 1 (true) または 0 (false) として指定します。このプロパティはプロパティ Locked と等価ですが、シミュレーション中の真理値表の変更を防止するために内部で使用されます。

    識別

    真理値表の説明。string スカラーまたは文字ベクトルとして指定します。

    真理値表のドキュメント リンク。string スカラーまたは文字ベクトルとして指定します。

    真理値表のユーザー定義のタグ。任意の型のデータとして指定します。

    この プロパティ は読み取り専用です。

    一意の識別子。整数スカラーとして指定します。このプロパティを使用して、真理値表をモデル内の他のオブジェクトと区別します。このプロパティの値は、新しい MATLAB セッションを開始するたびに再割り当てされ、オブジェクトが削除されるとリサイクルされる場合があります。

    オブジェクト関数

    find階層内で指定したオブジェクトの識別
    getChildrenオブジェクトの子の特定
    dialogプロパティ ダイアログ ボックスを開く
    view編集環境でオブジェクトを表示

    すべて折りたたむ

    関数 sfnew-TT 引数を指定して呼び出して、空の Truth Table ブロックを含む新しい Simulink モデルを開きます。

    sfnew -TT

    関数 sfroot を呼び出して Simulink.Root オブジェクトにアクセスします。

    rt = sfroot;

    Simulink.Root オブジェクトに対し関数 find を呼び出して、Stateflow.TruthTableChart オブジェクトにアクセスします。

    table = find(rt,"-isa","Stateflow.TruthTableChart");

    バージョン履歴

    R2006a より前に導入