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Universal Joint

非整列シャフト間の回転運動の伝達を可能にするジョイント

  • Universal Joint block

ライブラリ:
Simscape / Multibody / Joints

説明

Universal Joint ブロックは、2 つの回転シャフト間の結合をモデル化します。2 つのシャフトは base 座標系と follower 座標系の "z" 軸に合わせて、同じ平均角速度で回転します。ただし、シャフトの位置が合っていないと、シャフトの相対速度が変動します。曲げ角が大きくなるにつれて、変動も大きくなります。このジョイントは、2 つの座標系の原点が一致するように拘束します。

ジョイントには、2 回の連続した回転を表す 2 つの回転プリミティブが含まれています。回転により、base 座標系を基準として follower 座標系の方向が指定されます。イメージに示されているように、最初の回転は follower 座標系の"x" 軸を中心にして行われ、2 回目の回転は最初の回転後に生成された follower 座標系の "y" 軸を中心にして行われます。

Illustration of the transformation sequence

ジョイント プリミティブの初期状態のターゲットを指定するには、[State Targets] の下にあるパラメーターを使用します。ターゲットは base 座標系で指定されます。ターゲットの優先順位レベルも設定できます。ジョイントがすべての状態ターゲットを満たすことができない場合、優先順位レベルに基づいて、どのターゲットを先に満たすか、およびそれらをどの程度正確に満たすかが決まります。例については、マルチボディの組み立ての仕組みの「アセンブリのガイド」セクションを参照してください。

ジョイント プリミティブの減衰とバネの動作をモデル化するには、[Internal Mechanics] の下にあるパラメーターを使用します。エネルギーの散逸をモデル化するには [Damping Coefficient] パラメーターを使用し、エネルギーの蓄積をモデル化するには [Spring Stiffness] パラメーターを使用します。ジョイントのバネはジョイント プリミティブを平衡位置から変位させようとし、ジョイント ダンパーはエネルギー散逸要素として機能します。バネとダンパーは厳密に線形です。

ジョイント プリミティブの範囲を指定するには、[Limits] の下にあるパラメーターを使用します。下限と上限で自由領域の幅を定義します。このブロックは、ジョイントの位置がこの範囲を超えると、ジョイントの位置をこの自由領域に戻すよう加速する力を適用します。このブロックは、平滑化されたバネ-ダンパー手法を使用してその力を計算します。平滑化されたバネ-ダンパー手法の詳細については、Spatial Contact Force ブロックのDescriptionセクションを参照してください。

シミュレーション中のジョイント プリミティブの運動は、[Actuation] セクションの [Force] パラメーター、[Torque] パラメーター、および [Motion] パラメーターによって制御されます。詳細については、ジョイントの作動入力の指定を参照してください。さらに、ジョイント ブロックには位置、速度、加速度、力、トルクなどの検出データを出力する端子があり、これを使用してモデルに対する解析タスクを実行できます。詳細については、検出力とトルクの検出を参照してください。

ジョイント モード構成を指定するには、[Mode] パラメーターを使用します。詳細については、[Ports] セクションと [Parameters] セクションの [Mode Configuration] を参照してください。

故障

モードの故障を使用すると、シミュレーション中にモデルの設計を変更することなく、ジョイント モードを変更できます。故障挿入により、モードの設定がオーバーライドされます。たとえば、ジョイントの [Mode] パラメーターが Locked に、[故障動作] パラメーターが Disengaged に設定されていると、ジョイントは開放されます。

ジョイント ブロックにモードの故障を追加するには、[Simscape ブロック] タブでジョイント ブロックをクリックし、[Faults] セクションで [Fault] > Add Fault をクリックします。または、ジョイント ブロックをクリックし、省略記号にカーソルを合わせてアクション バーを開き、[ブロックの故障を追加] アイコン Button to use to add a fault をクリックします。1 つのジョイント ブロックに複数の故障を追加できますが、シミュレーション中にジョイント ブロックに設定できるアクティブな故障は 1 つだけです。

故障を追加する際、Property Inspector の [Fault] セクションで、故障の動作とトリガー タイプを指定します。故障の動作を定義するには、[故障動作] の横にあるリンクをクリックします。このジョイントは、LockedNormal、または Disengaged モードをサポートしています。ジョイント ブロックは、Always onTimedManual、および Conditional のトリガー タイプをサポートしています。これらのトリガー タイプの詳細については、Set Fault Triggersを参照してください。条件付き故障をトリガーするには、Simulink 信号、Simscape 言語ブロック、および MATLAB ワークスペース変数を使用できます。ブロックにアクティブな故障を設定するには、故障テーブルを使用します。詳細については、Access the Fault Table and Fault Dashboardを参照してください。

故障のシミュレーションを有効にするには、[Simscape ブロック] タブの [Faults] セクションで、[Fault Simulation] ボタンをオンにします。ボタンが緑で、ステータスが [on] になっている場合、故障のシミュレーションはオンです。シミュレーションではトリガー ステータス データがログに記録されます。データを表示するには、シミュレーション データ インスペクターを使用します。また、故障ダッシュボードで、故障のステータスとトリガーされた故障の概要を表示できます。故障ダッシュボードを開くには、[Simscape ブロック] タブで、[Faults] > Fault Dashboard をクリックします。

故障を作成および変更するには、Simscape™ および Simulink® の故障関数を使用することもできます。詳細については、Simulink 故障制御および Simscape の故障インターフェイスの関数セクションを参照してください。

端子

座標系

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ジョイント ブロックの base 座標系。

ジョイント ブロックの follower 座標系。

入力

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X Revolute Primitive (Rx)

ジョイント プリミティブに対する作動トルクを受け入れる物理量信号入力端子。ブロックは、ジョイント プリミティブの base 座標系と follower 座標系の両方にこのトルクを均等かつ反対に適用します。トルクは、base 座標系の x 軸を中心にして適用されます。follower 座標系と base 座標系の x 軸はシミュレーション時に揃えられます。

依存関係

この端子を有効にするには、[X Revolute Primitive (Rx)][Actuation] で、[Torque][Provided by Input] に設定します。

ジョイント プリミティブに対する運動プロファイルを受け入れる物理量信号入力端子。ブロックはこの信号を使用して、base 座標系の x 軸を中心にした、base 座標系を基準とする follower 座標系の回転を決定します。この信号には回転の 1 階微分および 2 階微分も含まれていなければなりません。

依存関係

この端子を有効にするには、[X Revolute Primitive (Rx)][Actuation] で、[Motion][Provided by Input] に設定します。

Y Revolute Primitive (Ry)

ジョイント プリミティブに対する作動トルクを受け入れる物理量信号入力端子。ブロックは、ジョイント プリミティブの base 座標系と follower 座標系の両方にこのトルクを均等かつ反対に適用します。トルクは、base 座標系の y 軸を中心にして適用されます。follower 座標系と base 座標系の y 軸はシミュレーション時に揃えられます。

依存関係

この端子を有効にするには、[Y Revolute Primitive (Ry)][Actuation] で、[Torque][Provided by Input] に設定します。

ジョイント プリミティブに対する運動プロファイルを受け入れる物理量信号入力端子。ブロックはこの信号を使用して、base 座標系の y 軸を中心にした、base 座標系を基準とする follower 座標系の回転を決定します。この信号には回転の 1 階微分および 2 階微分も含まれていなければなりません。

依存関係

この端子を有効にするには、[Y Revolute Primitive (Ry)][Actuation] で、[Motion][Provided by Input] に設定します。

Mode Configuration

ジョイントのモードを制御する入力端子。信号は単位なしのスカラーでなければなりません。ジョイント モードは、入力信号が 0 の場合はノーマル、入力信号が -1 の場合は解放、入力信号が 1 の場合はロックになります。モードはシミュレーション中にいつでも変更できます。

次の表は、モード間の遷移時にジョイントの位置と速度がどのように変化するかを示しています。

遷移位置速度
ノーマルからロックジョイントの位置は現在の値のまま維持され、遷移後に一定に保たれます。ジョイントの速度はゼロになり、遷移後に一定に保たれます。
ノーマルから解放ジョイントの位置は現在の値のまま維持されますが、遷移後に任意の方向に変化する可能性があります。ジョイントの速度は現在の値のまま維持されますが、遷移後に任意の方向に変化する可能性があります。
ロックからノーマルジョイントの位置は現在の値のまま維持されますが、遷移後にジョイントの自由度 (DOF) と一致する方向に変化する可能性があります。ジョイントの速度はゼロのまま維持されますが、遷移後にジョイントの DOF と一致する方向に変化する可能性があります。
ロックから解放ジョイントの位置は現在の値のまま維持されますが、遷移後に任意の方向に変化する可能性があります。ジョイントの速度はゼロのまま維持されますが、遷移後に任意の方向に変化する可能性があります。
解放からノーマルジョイントの DOF と一致する方向の場合、ジョイントの位置は最初はニュートン法を使用して計算された値をとり、その後変化する可能性があります。拘束方向では、ジョイントの位置はゼロになり、遷移後に一定に保たれます。ジョイントの DOF と一致する方向の場合、ジョイントの速度は最初はニュートン法を使用して計算された値をとり、その後変化する可能性があります。拘束方向では、ジョイントの速度はゼロになり、遷移後に一定に保たれます。
解放からロックジョイントの DOF と一致する方向の場合、ジョイントの位置は最初はニュートン法を使用して計算された値をとり、遷移後に一定に保たれます。拘束方向では、ジョイントの位置はゼロになり、遷移後に一定に保たれます。ジョイントの速度はゼロになり、遷移後に一定に保たれます。

依存関係

この端子を有効にするには、[Mode Configuration][Mode]Provided by Input に設定します。

出力

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X Revolute Primitive (Rx)

ジョイント プリミティブの位置を出力する物理量信号端子。この値は、base 座標系の x 軸を中心にして base 座標系を基準にした follower 座標系の回転角度です。

依存関係

この端子を有効にするには、[X Revolute Primitive (Rx)][Sensing] で、[Position] を選択します。

ジョイント プリミティブの角速度を出力する物理量信号端子。この値は、端子 qx からの信号の 1 階微分です。

依存関係

この端子を有効にするには、[X Revolute Primitive (Rx)][Sensing] で、[Velocity] を選択します。

ジョイント プリミティブの角加速度を出力する物理量信号端子。この値は、端子 qx からの信号の 2 階微分です。

依存関係

この端子を有効にするには、[X Revolute Primitive (Rx)][Sensing] で、[Acceleration] を選択します。

ジョイント プリミティブに作用するアクチュエータのトルクを出力する物理量信号端子。

依存関係

この端子を有効にするには、[X Revolute Primitive (Rx)][Sensing] で、[Actuator Torque] を選択します。

下限のトルクを出力する物理量信号端子。ジョイント プリミティブの位置が自由領域の下限を下回ると、ブロックはこのトルクを適用します。ブロックはジョイント プリミティブの base 座標系と follower 座標系の両方にこのトルクを適用し、相対位置を加速させて自由領域に戻します。

依存関係

この端子を有効にするには、[X Revolute Primitive (Rx)][Sensing] で、[Lower-Limit Torque] を選択します。

上限のトルクを出力する物理量信号端子。ジョイント プリミティブの位置が自由領域の上限を超えると、ブロックはこのトルクを適用します。ブロックはジョイント プリミティブの base 座標系と follower 座標系の両方にこのトルクを適用し、相対位置を加速させて自由領域に戻します。

依存関係

この端子を有効にするには、[X Revolute Primitive (Rx)][Sensing] で、[Upper-Limit Torque] を選択します。

Y Revolute Primitive (Ry)

ジョイント プリミティブの位置を出力する物理量信号端子。この値は、base 座標系の y 軸を中心にして base 座標系を基準にした follower 座標系の回転角度です。

依存関係

この端子を有効にするには、[Y Revolute Primitive (Ry)][Sensing] で、[Position] を選択します。

ジョイント プリミティブの角速度を出力する物理量信号端子。この値は、端子 qy からの信号の 1 階微分です。

依存関係

この端子を有効にするには、[Y Revolute Primitive (Ry)][Sensing] で、[Velocity] を選択します。

ジョイント プリミティブの角加速度を出力する物理量信号端子。この値は、端子 qy からの信号の 2 階微分です。

依存関係

この端子を有効にするには、[Y Revolute Primitive (Ry)][Sensing] で、[Acceleration] を選択します。

ジョイント プリミティブに作用するアクチュエータのトルクを出力する物理量信号端子。

依存関係

この端子を有効にするには、[Y Revolute Primitive (Ry)][Sensing] で、[Actuator Torque] を選択します。

下限のトルクを出力する物理量信号端子。ジョイント プリミティブの位置が自由領域の下限を下回ると、ブロックはこのトルクを適用します。ブロックはジョイント プリミティブの base 座標系と follower 座標系の両方にこのトルクを適用し、相対位置を加速させて自由領域に戻します。

依存関係

この端子を有効にするには、[Y Revolute Primitive (Ry)][Sensing] で、[Lower-Limit Torque] を選択します。

上限のトルクを出力する物理量信号端子。ジョイント プリミティブの位置が自由領域の上限を超えると、ブロックはこのトルクを適用します。ブロックはジョイント プリミティブの base 座標系と follower 座標系の両方にこのトルクを適用し、相対位置を加速させて自由領域に戻します。

依存関係

この端子を有効にするには、[Y Revolute Primitive (Ry)][Sensing] で、[Upper-Limit Torque] を選択します。

Composite Force/Torque Sensing

ジョイント全体に作用する拘束力を出力する物理量信号端子。この力はジョイントの並進拘束を維持します。詳細は、ジョイントの拘束力の測定を参照してください。

依存関係

この端子を有効にするには、[Composite Force/Torque Sensing][Constraint Force] を選択します。

ジョイント全体に作用する拘束トルクを出力する物理量信号端子。このトルクはジョイントの回転拘束を維持します。詳細は、力とトルクの検出を参照してください。

依存関係

この端子を有効にするには、[Composite Force/Torque Sensing][Constraint Torque] を選択します。

ジョイント全体に作用する合計力を出力する物理量信号端子。合計力は、一方の座標系からジョイントを通じて他方の座標系に伝達される力の和です。この力には、作動力、内力、制限力、拘束力が含まれます。詳細は、力とトルクの検出を参照してください。

依存関係

この端子を有効にするには、[Composite Force/Torque Sensing][Total Force] を選択します。

ジョイント全体に作用する合計トルクを出力する物理量信号端子。合計トルクは、一方の座標系からジョイントを通じて他方の座標系に伝達されるトルクの和です。このトルクには、作動トルク、内部トルク、制限トルク、拘束トルクが含まれます。詳細は、力とトルクの検出を参照してください。

依存関係

この端子を有効にするには、[Composite Force/Torque Sensing][Total Torque] を選択します。

パラメーター

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ブロック パラメーターを対話的に編集するには、プロパティ インスペクターを使用します。Simulink ツールストリップの [シミュレーション] タブの [準備] ギャラリーで [プロパティ インスペクター] を選択します。

X Revolute Primitive (Rx)

State Targets

x 回転プリミティブの位置ターゲットを指定するには、このパラメーターを選択します。

位置ターゲットの優先順位レベル。[High (desired)] または [Low (approximate)] として指定します。詳細については、マルチボディの組み立ての仕組みの「アセンブリのガイド」セクションを参照してください。

依存関係

このパラメーターを有効にするには、[Specify Position Target] を選択します。

x 回転プリミティブの位置ターゲット。スカラーとして角度の単位と共に指定します。

依存関係

このパラメーターを有効にするには、[Specify Position Target] を選択します。

x 回転プリミティブの角速度ターゲットを指定するには、このパラメーターを選択します。

角速度ターゲットの優先順位レベル。[High (desired)] または [Low (approximate)] として指定します。詳細については、マルチボディの組み立ての仕組みの「アセンブリのガイド」セクションを参照してください。

依存関係

このパラメーターを有効にするには、[Specify Velocity Target] を選択します。

x 回転プリミティブの角速度ターゲット。スカラーとして角速度の単位と共に指定します。

依存関係

このパラメーターを有効にするには、[Specify Velocity Target] を選択します。

Internal Mechanics

バネのトルクがゼロになる位置。スカラーとして角度の単位と共に指定します。

x 回転プリミティブの内部バネ-ダンパー力の法則の剛性。スカラーとしてねじり剛性の単位と共に指定します。

x 回転プリミティブの内部バネ-ダンパー力の法則の減衰係数。スカラーとして減衰係数の単位と共に指定します。

Limits

x 回転プリミティブの下限を指定するには、このパラメーターを選択します。

x 回転プリミティブの自由領域の下限。スカラーとして角度の単位と共に指定します。

依存関係

このパラメーターを有効にするには、[Specify Lower Limit] を選択します。

下限でのバネの剛性。スカラーとしてねじり剛性の単位と共に指定します。

依存関係

このパラメーターを有効にするには、[Specify Lower Limit] を選択します。

下限での減衰係数。スカラーとして減衰係数の単位と共に指定します。

依存関係

このパラメーターを有効にするには、[Specify Lower Limit] を選択します。

バネとダンパーのトルクを平滑化する領域。スカラーとして角度の単位と共に指定します。

このブロックは、侵入が遷移領域の幅に達したとき、下限のトルクの全量を適用します。領域が小さいほど、力の発生がシャープになり、ソルバーの必要なタイム ステップが小さくなります。シミュレーション精度とシミュレーション速度の間にはトレードオフがあり、遷移領域を小さくすると精度が向上し、大きくすると速度が向上します。

依存関係

このパラメーターを有効にするには、[Specify Lower Limit] を選択します。

"x" 回転プリミティブの上限を指定するには、このパラメーターを選択します。

"x" 回転プリミティブの自由領域の上限。スカラーとして角度の単位と共に指定します。

依存関係

このパラメーターを有効にするには、[Specify Upper Limit] を選択します。

上限でのバネの剛性。スカラーとしてねじり剛性の単位と共に指定します。

依存関係

このパラメーターを有効にするには、[Specify Upper Limit] を選択します。

上限での減衰係数。スカラーとして減衰係数の単位と共に指定します。

依存関係

このパラメーターを有効にするには、[Specify Upper Limit] を選択します。

バネとダンパーのトルクを平滑化する領域。スカラーとして角度の単位と共に指定します。

このブロックは、侵入が遷移領域の幅に達したとき、上限のトルクの全量を適用します。領域が小さいほど、力の発生がシャープになり、ソルバーの必要なタイム ステップが小さくなります。シミュレーション精度とシミュレーション速度の間にはトレードオフがあり、遷移領域を小さくすると精度が向上し、大きくすると速度が向上します。

依存関係

このパラメーターを有効にするには、[Specify Upper Limit] を選択します。

Actuation

ジョイント プリミティブにアクチュエータのトルクを提供するオプション。以下のいずれかの値として指定します。

トルクの設定説明
Noneアクチュエータのトルクなし。
Provided by Input入力端子 tx"x" 回転プリミティブのアクチュエータのトルクを指定します。
Automatically Computedトルクはブロックによって自動的に計算されます。このパラメーターを [Automatically Computed] に設定した場合、同じジョイント プリミティブでは [Motion][Provided by Input] に設定する必要はありません。自動的に計算されたトルクは、機構の別の場所の運動入力を満たすために使用することもできます。

ジョイント プリミティブに運動を提供するオプション。以下のいずれかの値として指定します。

運動の設定説明
Automatically computedこのブロックは、モデルのダイナミクスに基づいてジョイント プリミティブの運動を計算し、適用します。
Provided by Input入力端子 qx"x" 回転プリミティブの運動を指定します。

Y Revolute Primitive (Ry)

State Targets

y 回転プリミティブの位置ターゲットを指定するには、このパラメーターを選択します。

位置ターゲットの優先順位レベル。[High (desired)] または [Low (approximate)] として指定します。詳細については、マルチボディの組み立ての仕組みの「アセンブリのガイド」セクションを参照してください。

依存関係

このパラメーターを有効にするには、[Specify Position Target] を選択します。

y 回転プリミティブの位置ターゲット。スカラーとして角度の単位と共に指定します。

依存関係

このパラメーターを有効にするには、[Specify Position Target] を選択します。

y 回転プリミティブの角速度ターゲットを指定するには、このパラメーターを選択します。

角速度ターゲットの優先順位レベル。[High (desired)] または [Low (approximate)] として指定します。詳細については、マルチボディの組み立ての仕組みの「アセンブリのガイド」セクションを参照してください。

依存関係

このパラメーターを有効にするには、[Specify Velocity Target] を選択します。

y 回転プリミティブの角速度ターゲット。スカラーとして角速度の単位と共に指定します。

依存関係

このパラメーターを有効にするには、[Specify Velocity Target] を選択します。

Internal Mechanics

バネのトルクがゼロになる位置。スカラーとして角度の単位と共に指定します。

y 回転プリミティブの内部バネ-ダンパー力の法則の剛性。スカラーとしてねじり剛性の単位と共に指定します。

y 回転プリミティブの内部バネ-ダンパー力の法則の減衰係数。スカラーとして減衰係数の単位と共に指定します。

Limits

y 回転プリミティブの下限を指定するには、このパラメーターを選択します。

y 回転プリミティブの自由領域の下限。スカラーとして角度の単位と共に指定します。

依存関係

このパラメーターを有効にするには、[Specify Lower Limit] を選択します。

下限でのバネの剛性。スカラーとしてねじり剛性の単位と共に指定します。

依存関係

このパラメーターを有効にするには、[Specify Lower Limit] を選択します。

下限での減衰係数。スカラーとして減衰係数の単位と共に指定します。

依存関係

このパラメーターを有効にするには、[Specify Lower Limit] を選択します。

バネとダンパーのトルクを平滑化する領域。スカラーとして角度の単位と共に指定します。

このブロックは、侵入が遷移領域の幅に達したとき、下限のトルクの全量を適用します。領域が小さいほど、力の発生がシャープになり、ソルバーの必要なタイム ステップが小さくなります。シミュレーション精度とシミュレーション速度の間にはトレードオフがあり、遷移領域を小さくすると精度が向上し、大きくすると速度が向上します。

依存関係

このパラメーターを有効にするには、[Specify Lower Limit] を選択します。

"y" 回転プリミティブの上限を指定するには、このパラメーターを選択します。

"y" 回転プリミティブの自由領域の上限。スカラーとして角度の単位と共に指定します。

依存関係

このパラメーターを有効にするには、[Specify Upper Limit] を選択します。

上限でのバネの剛性。スカラーとしてねじり剛性の単位と共に指定します。

依存関係

このパラメーターを有効にするには、[Specify Upper Limit] を選択します。

上限での減衰係数。スカラーとして減衰係数の単位と共に指定します。

依存関係

このパラメーターを有効にするには、[Specify Upper Limit] を選択します。

バネとダンパーのトルクを平滑化する領域。スカラーとして角度の単位と共に指定します。

このブロックは、侵入が遷移領域の幅に達したとき、上限のトルクの全量を適用します。領域が小さいほど、力の発生がシャープになり、ソルバーの必要なタイム ステップが小さくなります。シミュレーション精度とシミュレーション速度の間にはトレードオフがあり、遷移領域を小さくすると精度が向上し、大きくすると速度が向上します。

依存関係

このパラメーターを有効にするには、[Specify Upper Limit] を選択します。

Actuation

ジョイント プリミティブにアクチュエータのトルクを提供するオプション。以下のいずれかの値として指定します。

トルクの設定説明
Noneアクチュエータのトルクなし。
Provided by Input入力端子 ty"y" 回転プリミティブのアクチュエータのトルクを指定します。
Automatically Computedトルクはブロックによって自動的に計算されます。このパラメーターを [Automatically Computed] に設定した場合、同じジョイント プリミティブでは [Motion][Provided by Input] に設定する必要はありません。自動的に計算されたトルクは、機構の別の場所の運動入力を満たすために使用することもできます。

ジョイント プリミティブに運動を提供するオプション。以下のいずれかの値として指定します。

運動の設定説明
Automatically computedこのブロックは、モデルのダイナミクスに基づいてジョイント プリミティブの運動を計算し、適用します。
Provided by Input入力端子 qy"y" 回転プリミティブの運動を指定します。

Mode Configuration

シミュレーションのジョイント モード。以下のいずれかの値として指定します。

モード説明
Lockedロック モードでは、ジョイントのすべての自由度 (DOF) が拘束されます。ロックされたジョイントは、シミュレーション中、速度ゼロでアセンブリの初期位置を維持します。Joint ブロックは、[Internal Mechanics][Limits]、および [Actuation] パラメーターの設定に従って、力またはトルクを検出できます。
Normalノーマル モードでは、シミュレーション中、ジョイントの DOF と拘束が意図したとおりの動作になります。
Disengaged解放モードでは、シミュレーション全体を通じてジョイントがすべての拘束から解放されます。[Internal Mechanics][Limits]、および [Actuation] パラメーターの設定は、解放されたジョイントに影響しません。すべての出力端子からゼロが出力されます。
Provided by Input[Provided by Input] オプションを使用すると、入力信号を使用してジョイント モードを指定できます。詳細については、[Input] セクションの端子 [mode] を参照してください。

Composite Force/Torque Sensing

測定の方向。以下のいずれかの値として指定します。

  • Follower on Base — ブロックは、follower 座標系が base 座標系に及ぼす力およびトルクを検出します。

  • Base on Follower — ブロックは、base 座標系が follower 座標系に及ぼす力およびトルクを検出します。

このパラメーターは、[Composite Force/Torque Sensing] セクションの出力信号にのみ影響します。この方向を反転すると、測定の符号が変わります。詳細については、力とトルクの測定の方向を参照してください。

測定値の解決に使用される座標系。以下のいずれかの値として指定します。

  • Base — ブロックは base 座標系の座標で測定値を解決します。

  • Follower — ブロックは follower 座標系の座標で測定値を解決します。

このパラメーターは、[Composite Force/Torque Sensing] セクションの出力信号にのみ影響します。

拡張機能

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C/C++ コード生成
Simulink® Coder™ を使用して C および C++ コードを生成します。

バージョン履歴

R2012a で導入

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