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ReqIF ファイルへの要件のエクスポート

要件とリンクを Requirements Toolbox™ から要件交換形式 (ReqIF™) ファイルにエクスポートすることで、ReqIF を使用したデータ交換をサポートするサードパーティ製要件管理ツールにそれらをエクスポートできます。エクスポートされる ReqIF ファイルに含めるプロパティ、ステレオタイプ プロパティ、およびカスタム属性を選択できます。要件エディターでフィルター ビューを作成して、エクスポートする要件とリンクをフィルター処理することもできます。

要件セットにない項目を指すリンクをエクスポートすると、リンクが解除されるのを防ぐために、Requirements Toolbox によってプロキシ オブジェクトが ReqIF ファイルに挿入されます。

エクスポート マッピングの選択

要件とリンクを ReqIF ファイルにエクスポートするときは、要件とリンクのデータを ReqIF の要件とリンクのデータにマッピングするエクスポート マッピングを選択する必要があります。Requirements Toolbox には、次のサードパーティ製ツール向けのエクスポート マッピングが含まれています。

  • IBM® DOORS®

  • IBM DOORS Next

  • Polarion®

  • PREEvision

  • Jama

Requirements Toolbox には、使用しているサードパーティ製ツール向けのエクスポート マッピングがない場合に使用できる汎用マッピングも用意されています。

エクスポート マッピングの選択は、"ReqIF ラウンドトリップ" が必要な場合、つまり ReqIF ファイルをインポートして要件を編集した後に ReqIF ファイルに再度エクスポートする場合に重要になります。ReqIF ラウンドトリップで要件をエクスポートする際は、次のいずれかを使用することで予期しない動作を回避できます。

  • インポートとエクスポートで同じマッピング

  • エクスポートで汎用マッピング

ReqIF ラウンドトリップの詳細については、ReqIF ファイルのインポートとエクスポートのラウンドトリップを参照してください。

要件タイプとリンク タイプのエクスポート

要件タイプとリンク タイプの名前が Requirements Toolbox から ReqIF ファイルにどのようにエクスポートされるかは、使用する属性マッピングによって異なります。

ReqIF ラウンドトリップで、インポートに使用したものと同じ属性マッピングを再利用すると、エクスポートされた ReqIF の要件タイプとリンク タイプの名前は元の ReqIF ファイルの値に戻ります。

要件セットとそのリンクを汎用マッピングを使用してエクスポートする場合、エクスポートされた要件タイプとリンク タイプの名前の Requirements Toolbox による設定方法は、組み込みタイプ、カスタム要件タイプ、ステレオタイプのいずれを使用しているかに応じて異なります。

Requirements Toolbox のタイプエクスポートされた ReqIF のタイプ名

組み込み要件タイプ:

  • Functional

  • Container

  • Informational

Requirement

組み込みリンク タイプ:

  • Relate

  • Implement

  • Verify

  • Derive

  • Refine

  • Confirm

  • Relate

  • Implement

  • Verify

  • Derive

  • Refine

  • Confirm

sl_customization ファイルで定義されたカスタムの要件タイプまたはリンク タイプ。sl_customization ファイルを使用したカスタム要件とリンク タイプの定義を参照してください。カスタムの要件タイプまたはリンク タイプの名前
プロファイルで定義されたステレオタイプ。Customize Requirements and Links by Using Stereotypesを参照してください。ステレオタイプの名前

要件のエクスポート

単一の要件セットまたは単一のインポート ノードをエクスポートできます。さらに、Requirements Toolbox で要件を作成した場合は単一の要件をエクスポートできます。この場合、その親と子の要件もエクスポートされ、要件の階層が維持されます。

エクスポートの手順は次のとおりです。

  1. 要件エディターで、エクスポートする要件セット、インポート ノード、または要件を選択します。

  2. [エクスポート][ReqIF] をクリックします。

  3. [要件セットを ReqIF にエクスポート] ダイアログで、[属性とタイプのマッピングをエクスポート] を、使用しているサードパーティ製ツール向けの属性マッピングか [汎用] に設定します。詳細については、エクスポート マッピングの選択を参照してください。

  4. [フィルターの属性] で、[追加] ボタンと [削除] ボタンを使用して、ReqIF ファイルに含めるプロパティおよびカスタム属性を指定します。

  5. [追加でエクスポートするコンテンツ] で、[リンクのエクスポート] を選択してエクスポートする ReqIF にリンクを含めるか、選択を解除してリンクを省略します。リンクのエクスポートの詳細については、リンクのエクスポートを参照してください。

  6. [出力ファイル] に、エクスポートされる ReqIF ファイルのファイル パスと名前が表示されます。ファイル パスまたは名前を編集するには、[参照] をクリックし、[保存] をクリックしてファイル パスと名前を保存します。

  7. [エクスポート] をクリックして、ReqIF ファイルをエクスポートします。

The Export Requirement dialog with export mapping for attributes and types set to Generic.

メモ

Requirements Toolbox では、リンク タイプの名前以外のリンクのプロパティ、リンクのカスタム属性、リンクのステレオタイプ プロパティはエクスポートされません。

要件エディターの現在のビューに表示されたプロパティとカスタム属性のみをエクスポートするには、[アクティブ ビューの列からの属性を含める] を選択します。追加の列の表示の詳細については、追加の列の表示を参照してください。

要件とリンクのサブセットをエクスポートするには、要件とリンクのメタデータに基づいてフィルター処理を行うビューを作成し、そのビューを要件エディターで適用します。ビューの詳細については、Configure Views in the Requirements Editorを参照してください。

メモ

子要件がフィルター ビューの条件を満たし、その親要件は条件を満たさない場合、要件エディターでは親要件が表示されて階層が維持されます。ただし、要件をエクスポートするときに、フィルター条件を満たさない親要件は ReqIF ファイルに含まれません。

要件のプログラムによるエクスポート

要件をプログラムでエクスポートするには次のようにします。

  1. 関数 slreq.find または slreq.load を使用して要件セットのハンドルを取得します。

    たとえば、次のコードは、myReqSet という要件セットのハンドルを読み込んで返します。

    myReqSet = slreq.load("myReqSet");

  2. ExportOptions オブジェクトを作成し、以下を指定します。

    • エクスポートされるファイルの名前

    • エクスポート マッピング

    • リンクをエクスポートするオプション

    • エクスポートする属性

    たとえば、次のコードは、エクスポートされる ReqIF ファイルに myReqIF.reqif という名前を付け、汎用テンプレートを使用し、リンクをエクスポートし、SummaryType、および Description の要件プロパティのみをエクスポートする ExportOptions オブジェクトを作成します。

    exportOptions = slreq.export.ExportOptions( ...
        OutputFile="myReqIF.reqif",Template="Generic", ...
        IncludeLinks=true,Attributes=["Summary","Type","Description"]);
  3. 関数 slreq.export を使用して要件とリンクをエクスポートします。

    たとえば、次のコードは、exportOptions のエクスポート オプションを使用して myReqSet の要件セットをエクスポートします。

    dir = slreq.export(myReqSet,exportOptions);

エクスポートされる要件とリンクをフィルター処理するには、関数 create を使用してフィルター ビューを作成し、そのビューを作成関数 ExportOptions に名前と値の引数 View を使用して入力として渡します。

リンクのエクスポート

要件にリンクがある場合、要件を ReqIF ファイルにエクスポートするときに一緒にエクスポートできます。

Requirements Toolbox で要件セットに含まれていない項目 (Simulink® ブロックや別の要件セット内の要件など) に要件をリンクしている場合、その要件と関連リンクを ReqIF ファイルにエクスポートすると、Requirements Toolbox により、リンクされた項目のリンク プロキシ オブジェクトが ReqIF ファイルに挿入されます。次の表に、リンクされたオブジェクトに対して生成されるリンク プロキシ オブジェクトのタイプ名を示します。

リンクされている項目リンク プロキシ オブジェクトのタイプ名

  • Simulink モデル要素

  • Stateflow® モデル要素

  • System Composer™ モデル要素

Simulink Object

Simulink Test™:

  • テスト ファイル

  • テスト スイート

  • テスト ケース

  • 反復

  • 評価

Simulink Test Object

MATLAB® コード

MATLAB Code Range

Web ブラウザー URL

External Resource

Simulink データ ディクショナリ エントリ

Simulink DDEntry

  • 要件

  • 参照要件

Requirements Toolbox Object
他のすべての項目Requirement

メモ

エクスポートされたリンク プロキシ オブジェクトには、サードパーティ製ツールでプロキシ オブジェクトの重複を避けるために使用できる永続 ID が付いています。異なる ReqIF ファイルに同じ MATLAB または Simulink オブジェクトからのリンクが含まれている場合に、重複が生じる可能性があります。

リンク プロキシ オブジェクトを含む ReqIF ファイルを Requirements Toolbox に再インポートすると、タイプが Requirement 以外のプロキシ オブジェクトについて、プロキシ オブジェクトと要件を関連付けるリンクが再構築されます。詳細については、Requirements Toolbox によって生成された ReqIF ファイルからのリンクのインポートを参照してください。

参考

アプリ

関数

オブジェクト

関連するトピック