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要件およびリンクのカスタム タイプの定義

Requirements Toolbox™ のすべての要件オブジェクトおよびリンク オブジェクトには、Type プロパティがあります。Type プロパティは、組み込みの要件タイプまたはリンク タイプあるいはカスタム要件タイプまたはカスタム リンク タイプのいずれかになります。カスタム要件タイプとカスタム リンク タイプは組み込みタイプの 1 つのサブタイプとし、そのタイプから機能を継承する必要があります。

カスタム要件タイプとカスタム リンク タイプの作成および登録

カスタム要件タイプまたはカスタム リンク タイプを作成するには、次のようにします。

  1. 現在の作業フォルダー内に sl_customization.m ファイルを作成します。MATLAB®[ホーム] タブで、[新規スクリプト] をクリックします。このコードをコピーして貼り付け、ファイルを sl_customization.m として保存します。

    function sl_customization(cm)
        cObj = cm.SimulinkRequirementsCustomizer;
    end
    
  2. カスタマイズ ファイルに定義を追加して、カスタム要件タイプまたはカスタム リンク タイプを作成します。

    メモ

    カスタム リンク タイプは、組み込みリンク タイプからリンクの方向を継承しません。Verify または Confirm 組み込みタイプのサブタイプを作成する場合、組み込みタイプと同じリンクの方向を使用して、テスト項目が検証の状態の対象になるようにします。詳細については、リンク タイプを参照してください。

    たとえば、以下のコードでは、組み込み要件タイプ Container のサブタイプである Heading と呼ばれるカスタム要件タイプが作成されます。また、それぞれ組み込みリンク タイプ VerifyImplement のサブタイプとなる Satisfy および Solve の 2 つのカスタム リンク タイプも作成されます。詳細については、要件タイプおよびリンク タイプを参照してください。

    function sl_customization(cm)
        cObj = cm.SimulinkRequirementsCustomizer;
        cObj.addCustomRequirementType('Heading',slreq.custom.RequirementType.Container,...
        'Headings for functional requirements');
        cObj.addCustomLinkType('Satisfy', slreq.custom.LinkType.Verify,'Satisfies', ...
        'Satisfied by','Links from verification objects to requirements');
        cObj.addCustomLinkType('Solve', slreq.custom.LinkType.Implement,'Solves', ... 
        'Solved by','Links from implementation objects to requirements');
    end
    

  3. カスタマイズを登録します。MATLAB コマンド ラインで以下のように入力します。

    slreq.refreshCustomizations
    詳細については、slreq.refreshCustomizations を参照してください。

組み込みタイプから継承される機能

カスタム要件タイプとカスタム リンク タイプは、それらがサブタイプとなる組み込みタイプから、実装の状態や検証の状態の対象であるかどうか、またはリンクの方向や影響など、一部の機能を継承します。

実装の状態と検証の状態の対象となるカスタム要件タイプ

実装の状態と検証の状態の対象となるのは、組み込みの機能要件タイプのみです。Functional のサブタイプとなる要件タイプを作成すると、そのサブタイプも実装の状態と検証の状態の対象になります。他の組み込みタイプのサブタイプとなるカスタム要件タイプは、それらの状態の対象にはなりません。詳細については、要件実装の状態の確認および要件検証の状態の確認を参照してください。

上記の例では、Heading カスタム要件タイプは、組み込み Container 要件タイプのサブタイプであるため、実装の状態または検証の状態の対象にはなりません。

実装の状態と検証の状態の対象となるカスタム リンク タイプ

機能要件を実装するには、リンク タイプが Implement のリンクを使用して、要件をモデルベース デザイン項目にリンクしなければなりません。詳細については、要件実装の状態の確認を参照してください。

同様に、機能要件を検証するには、リンク タイプ Verify を使用して、サポートされるテスト項目に要件をリンクしなければなりません。または外部テスト結果にリンクされている場合は、リンク タイプ Confirm を使用します。詳細については、要件検証の状態の確認および外部ソースからの結果を検証の状態に含めるを参照してください。

ImplementVerify、または Confirm のサブタイプとなるカスタム リンク タイプを作成した場合、カスタム リンク タイプは実装の状態および検証の状態の対象になります。

上記のコード例では、Satisfy カスタム リンク タイプおよび Solve カスタム リンク タイプはそれぞれ Verify および Implement リンク タイプのサブタイプであるため、Functional 要件の実装の状態および検証の状態の対象となります。

カスタム リンク タイプの影響方向

影響方向は、トレーサビリティ ダイアグラム内のノード間で変更がどのように伝播されるかを表します。詳細については、トレーサビリティ ダイアグラムを使用したリンクの可視化影響方向の節を参照してください。カスタム リンク タイプは、それらがサブタイプとなる組み込みタイプから影響方向を継承します。ただし、カスタム リンク タイプはリンクの方向を継承しないため、トレーサビリティ ダイアグラムで整合性を確保するために、組み込みタイプと同じリンクの方向を使用してください。詳細については、リンク タイプの表を参照してください。

要件エディターでのタイプの設定

要件エディターから、要件またはリンクのカスタム タイプを選択できます。要件をカスタム要件タイプに設定するには、[要件の表示] をクリックして要件を選択します。[詳細] ペインの [プロパティ] で、[タイプ] ドロップダウン リストからカスタム要件タイプを選択します。

リンクをカスタム リンク タイプに設定するには、[リンクの表示] をクリックしてリンクを選択します。[詳細] ペインの [プロパティ] で、[タイプ] ドロップダウン リストからカスタム リンク タイプを選択します。

参考

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