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要件へのカスタム属性の追加

Requirements Toolbox™ を使用して要件セットを作成するとき、その要件セットに含まれる要件に適用されるカスタム属性を作成できます。カスタム属性は要件に関連付けられているプロパティのセットを拡張します。

あるいは、カスタム要件タイプとプロパティを定義するステレオタイプを作成して、要件をカスタマイズできます。詳細については、Define Custom Requirement and Link Types and Propertiesを参照してください。

要件セットへのカスタム属性の定義

要件セットにカスタム属性を定義するには、以下を行います。

  1. 要件エディターを開きます。MATLAB® コマンド プロンプトで、次のように入力します。

    slreq.editor

  2. [要件の表示] をクリックします。

  3. 既存の要件セットを開くか、新規作成します。

  4. 要件セットを選択します。

  5. 右側のペインの [カスタム属性レジストリ][追加] をクリックして、要件セットにカスタム属性を追加します。

  6. [カスタム属性登録] ダイアログ ボックスが表示されます。[名前] フィールドにカスタム属性の名前を入力します。[タイプ] ドロップダウン メニューからタイプを選択します。[説明] フィールドにカスタム属性の説明を入力します。

The Requirements Editor shows an imported requirement set. In the right pane, the mouse points to the Add button in the Custom Attribute Registries section.

あるいは、addAttribute を使用して、要件セットにカスタム属性をプログラムによって追加することができます。

カスタム属性のタイプ

カスタム属性には、次の 4 つのタイプがあります。

  • Edit:文字配列を受け入れるテキスト ボックスです。既定値はありません。

  • Checkbox:オンまたはオフにすることができる単一のチェック ボックスです。既定値はオフです。

  • Combobox:ユーザー定義のオプションをもつドロップダウン メニューです。Unset は、常にドロップダウン メニューの 1 つ目のオプションとなり、かつ既定の属性値になります。

  • DateTime:datetime 配列のみを受け入れるテキスト ボックスです。既定値はありません。datetime 配列の詳細については、datetimeを参照してください。

要件へのカスタム属性値の設定

要件セットにカスタム属性を定義した後、各要件にカスタム属性値を設定できます。要件エディターで要件を選択します。右側のペインの [カスタム属性] で、フィールドに目的の値を入力します。

setAttribute を使用して、要件のカスタム属性値をプログラムによって設定することもできます。

要件の Checkbox または Combobox タイプのカスタム属性に値を定義しない場合は、値は既定値に設定されます。Checkbox カスタム属性の場合、既定値は要件セットの [カスタム属性レジストリ] ペインで定義されます。Combobox カスタム属性の場合、既定値は Unset です。

メモ

要件をコピーして同一の要件セット内にペーストした場合、コピーされた要件には、元と同じカスタム属性値が保持されます。要件を別の要件セットにペーストした場合は、コピーされた要件にカスタム属性値は保持されません。

カスタム属性の編集

要件セットにカスタム属性を定義した後、カスタム属性に限定的な変更を行えます。変更するには、要件エディターで要件セットを選択します。右側のペインの [カスタム属性レジストリ] で、編集するカスタム属性を選択し、[編集] をクリックします。

メモ

カスタム属性値は、一度に 1 つの要件に対してのみ設定できます。

あるいは、updateAttribute を使用してカスタム属性をプログラムによって編集できます。

どのタイプのカスタム属性でも、名前と説明を編集できます。Combobox カスタム属性では、ドロップダウン メニューの各オプションの値の編集や、オプションの追加および削除もできます。オプションを削除した場合、それまでその値が設定されていた要件のカスタム属性値は既定値 Unset にリセットされます。一度に複数のオプションの値を編集すると、要件セット内のすべての要件について、その属性のカスタム属性値がリセットされます。ただし、単一のオプションの値は、カスタム属性値をリセットせずに編集できます。また、どのオプションの値も変更せずに既存のオプションを並べ替えた場合、要件のカスタム属性値はリセットされません。

要件にカスタム属性値を設定した後、要件エディターで要件を選択して [カスタム属性] ペインで更新値を設定することによって、値を変更できます。

参照要件のカスタム属性

要件を外部ファイルから Requirements Toolbox にインポートするとき、[外部ソースからの更新を許可] を選択すると、要件は参照要件 (slreq.Reference オブジェクト) としてインポートされます。詳細については、インポート モードの選択を参照してください。

既定では、参照要件は読み取り専用です。参照要件を含む要件セットにカスタム属性を追加することは可能ですが、カスタム属性値を追加するには、要件のロックを解除しなければなりません。参照要件を選択し、右側のペインの [プロパティ] で、[ロックを解除] をクリックします。あるいは、最上位のインポート ノードを選択して、右側のペインの [要件の交換][ロックをすべて解除] をクリックすると、参照要件のロックを解除することができます。

[要件の交換] ペインで [更新] をクリックすると、要件セットに対して行った変更 (新しいカスタム属性や新しいカスタム属性値) は失われます。要件セット ファイルを保存またはエクスポートしてから、[更新] を使用してください。[要件の交換] ペインの [エクスポート] を使用すると、新しいカスタム属性をもつ ReqIF™ ファイルをエクスポートできます。

カスタム属性のインポート

外部ソースから要件をインポートするとき、外部ソースに存在するカスタム属性もインポートすることができます。

ReqIF からのカスタム属性のインポート

ReqIF ファイルから要件をインポートするとき、組み込みのプロパティおよびカスタム属性に情報をマッピングすることができます。詳細については、ReqIF のタイプと属性のマッピングを参照してください。

IBM DOORS Next からの直接インポートによるカスタム属性のインポート

IBM® DOORS® Next® から直接インポートを使用して要件をインポートすると、DOORS Next で定義されているカスタム属性が Requirements Toolbox に自動的にインポートされます。直接インポートを使用して IBM DOORS Next から要件をインポートする場合の詳細については、IBM DOORS Next を使用した要件のリンクと追跡を参照してください。

Microsoft Excel からのカスタム属性のインポート

Microsoft® Excel® ファイルから要件をインポートするとき、事前定義されたヘッダーまたはセルの行を、組み込みのプロパティおよびカスタム属性にマッピングすることができます。Microsoft Excel スプレッドシートのインポート オプションを参照してください。

参考

アプリ

クラス

関連する例

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