連続プラントをモデル化するデータの読み込み
連続プラント モデルは、時間のうえでは滑らかで中断のない信号データを使用します。各時間値に信号データがあります。連続プラント モデルは連続ソルバー (明示的な離散ソルバー以外の任意のソルバー) を使用します。ソルバーは固定ステップまたは可変になります。このモデルには、Integrator ブロックなど、Simulink® の Continuous ライブラリからのブロックが含まれます。
連続プラントを表すデータを読み込む場合、ルートレベルの入力端子または From Workspace ブロックのいずれかの使用を検討します。From Workspace ブロックを使用すると、モデル内で深く埋もれている端子にデータを読み込む場合に便利です。
信号データの場合、次のようにします。
シミュレーション データを使用した連続プラントのモデル化
この例は、2 番目のモデルのシミュレーションの 1 つのモデル シミュレーションから信号ログ データを使用する方法を示しています。詳細については、別のシミュレーションでログ記録されたデータの読み込みを参照してください。
別のモデルでシミュレーション用の可変ステップ ソルバーを使用するシミュレーションからデータを使用する場合、2 番目のシミュレーションは 1 番目のシミュレーションと同じタイム ステップでデータを読み込まなければなりません。
ex_data_import_continuous
モデルを開きます。このモデルは、
ode15s
ソルバーを使用して、連続信号を生成します。このモデルの出力を別のモデルのシミュレーションの入力として使用するには、使用する信号のログを取ります。Simulink エディターでその信号を選択し、[信号のログ] をクリックします。
メモ
信号のログを有効にするには、[コンフィギュレーション パラメーター] 、 [データのインポート/エクスポート] 、 [信号のログ] パラメーターを選択します。このモデルでは [信号のログ] が有効になっています。
モデルをシミュレートします。
モデルをシミュレーションするとログ記録された信号が
Simulink.SimulationData.Dataset
オブジェクトlogsout
でワークスペースに保存されます。Simulink.SimulationData.Dataset.getElement
メソッドを使用して、ログ データにアクセスします。個々の信号のログ記録されたデータは
オブジェクトに保存されます。このモデルで作成されたSimulink.SimulationData.Signal
Dataset
オブジェクトには 1 つのログ記録された信号StepResponse
が含まれます。2 番目のモデル
ex_data_import_continuous_second
を開きます。この 2 番目のモデルを 1 番目のモデルからのログ データを使用してシミュレーションを実行するように構成できます。この例では、2 番目のモデルはルートレベル Inport ブロックを使用して、ログ記録されたデータをシミュレーションの入力として読み込みます。Inport ブロックでは [データを内挿する] オプションが選択されています。
2 番目のモデルから [コンフィギュレーション パラメーター] 、 [データのインポート/エクスポート] 、 [入力] パラメーターを選択します。
Simulink.SimulationData.Signal.getElement
メソッドを使用して、以下のようにStepResponse
信号要素を指定します。2 番目のモデルで、Simulink ソルバーが保存したデータ (
u
) で指定されたタイム ステップで実行されるように指定します。[データのインポート/エクスポート] ペインで、[出力オプション] パラメーターを[追加出力の生成]
に設定し、[出力時間] パラメーターを次に設定します。logsout.getElement('StepResponse').Values.Time
2 番目のモデルをシミュレートします。
メモ
Simulink は、ルートの入力端子を通してマイナー タイム ステップ データを供給しません。マイナー タイム ステップの詳細については、サンプル時間のタイプを参照してください。