TimeScopeConfiguration
Scope ブロックの外観と動作を制御
説明
スコープ コンフィギュレーション プロパティは Scope ブロックの外観と動作を制御します。get_param
を使用して Scope 構成オブジェクトを作成した後で、オブジェクトをドット表記で使用してプロパティ値を変更します。
作成
myScopeConfiguration = get_param(gcbh,'ScopeConfiguration')
は選択した Scope ブロックのための Scope の構成オブジェクトを作成します。
プロパティ
Name
— スコープ ウィンドウのタイトル
ブロック名 (既定値) | 文字ベクトル | string スカラー
スコープ ウィンドウのタイトル。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。
Position
— スコープのサイズと位置
[left bottom width height]
スコープ ウィンドウのサイズと位置。左、下、幅および高さの位置 (ピクセル単位) で構成される 4 要素ベクトルとして指定します。
既定では、スコープ ウィンドウは幅 560
ピクセル、高さ 420
ピクセルで画面中央に表示されます。
Visible
— スコープ ウィンドウの可視性
true (default)
| false
このプロパティを true に設定し、スコープ ウィンドウを表示します。
OpenAtSimulationStart
— シミュレーションの開始時にスコープを開く
true
(Time Scope の既定値) | false
(Scope の既定値)
このプロパティを true
に設定し、シミュレーションの開始時にスコープを開きます。
DisplayFullPath
— 絶対パスを表示
false
(既定値) | true
スコープ ウィンドウの上部にモデルを基準とするスコープの絶対パスを表示するには、このプロパティを true
に設定します。このプロパティを false
に設定した場合、Scope ブロックの名前だけがスコープ ウィンドウの上部に表示されます。
PreserveColorsForCopyToClipboard
— クリップボードへのコピーで色を保持
false
(既定値) | true
スコープをクリップボードにコピーするときにスコープの背景色と信号の色を保持するには、このプロパティを true
に設定します。このスコープをドキュメントに貼り付けたり出力したりするときに、それらの色が保持されます。このプロパティを false
に設定した場合、スコープをクリップボードにコピーすると、スコープを貼り付けたり出力したりするときにトナー対応バージョンの色に変わります。
NumInputPorts
— 入力端子の数
'1'
(既定の設定) | 文字ベクトル
Scope ブロックの入力端子の数。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。入力端子の最大数は 96 です。
LayoutDimensions
— 表示する行数と列数
[1 1]
(既定の設定) | [numberOfRows numberOfColumns]
表示する行数と列数。2 要素ベクトルとして指定します。最大のレイアウト サイズは 16 行 16 列です。
表示数が端子の数と等しい場合、各端子の信号が異なる表示領域に表示されます。
表示数が端子数よりも少ない場合、追加の端子の信号は最後の y 軸に表示されます。
SampleTime
— 時間間隔
'-1'
(既定値) | 文字ベクトル | string スカラー
シミュレーション中に Scope ブロックを更新する間の時間間隔。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。このプロパティはフローティング スコープとスコープ ビューアーには適用されません。
FrameBasedProcessing
— フレームベースの信号処理
false
(Time Scope ブロックの既定値) | true
(Scope ブロックの既定値)
このプロパティを true
に設定し、フレームベースとして信号を処理します。
false
— 時間間隔ごとにチャネルの信号値を処理します (サンプル ベース)。true
— 複数の時間間隔の値の集まりとしてチャネルの信号値を処理します (フレーム ベース)。フレームベースの処理は、離散入力信号についてのみ利用できます。
MaximizeAxes
— 信号プロット サイズの最大化
'Auto'
(既定の設定) | 'On'
| 'Off'
信号プロット サイズを最大化するかどうかを指定します。
'Auto'
—Title
とYLabel
が指定されていない場合、すべてのプロットを最大化します。'On'
— すべてのプロットを最大化します。Title
とYLabel
の値は非表示になります。'Off'
— プロットを最大化しません。
各プロットは表示領域全体に合わせて拡大されます。信号プロットのサイズを最大化すると、プロットの周囲の背景領域が削除されます。
MinimizeControls
— メニューとツール バーを非表示
false
(既定の設定) | true
このプロパティを true
に設定し、メニューとツール バーを非表示にします。
スコープをドッキングした場合、このプロパティは無効です。
AxesScaling
— y 軸のスケーリング方法
'Manual'
(既定の設定) | 'Auto'
| 'Updates'
y 軸のスケーリング方法。次の値のいずれかとして指定します。
'Manual'
— [Y 軸の範囲をスケール] ボタンを使用して手動で y 軸をスケーリングします。'Auto'
— シミュレーションの実行中および実行後に y 軸をスケーリングします。'Updates'
— 指定したブロック更新回数 (時間間隔) の後で y 軸をスケーリングします。
依存関係
このプロパティを 'Updates'
に設定する場合、AxesScalingNumUpdates
プロパティも指定します。
AxesScalingNumUpdates
— y 軸をスケーリングするまでの更新回数
'10'
(既定の設定) | 文字ベクトル | string スカラー
y 軸をスケーリングするまでの更新回数。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。
依存関係
AxesScaling を 'Updates'
に設定することによってこのプロパティが有効になります。
TimeSpan
— 表示する x 軸の範囲の長さ
'0'
(既定の設定) | 文字ベクトル | string スカラー | 'Auto'
表示する x 軸の範囲の長さ。次の値のいずれかとして指定します。
正の実数 — 合計シミュレーション時間未満の任意の値。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。
'Auto'
— シミュレーション開始時間と終了時間の差。
このブロックは、TimeDisplayOffset
プロパティと TimeSpan
プロパティを使用して x 軸の範囲の開始時間と終了時間を計算します。たとえば、TimeDisplay
を 10
に、TimeSpan
を 20
に設定した場合、スコープの x 軸は 10
~ 30
の範囲に設定されます。
TimeSpanOverrunAction
— データの表示方法
'Wrap'
(既定の設定) | 'Scroll'
表示可能な x 軸の範囲を超えるデータの表示方法。次の値のいずれかとして指定します。
'Wrap'
— データを左から右に全画面で描画し、画面を消去した後でデータの描画を再開します。'Scroll'
— 新しいデータが右側に描画されると、データを左に移動します。このモードはグラフィックスの負荷が高いので実行速度に影響が出る場合があります。
このオプションの効果は、大きなモデルまたは小さいステップ サイズでプロットが遅い場合にのみ確認できます。
TimeUnits
— x 軸に表示する単位
'Metric'
(Time Scope ブロックの既定値) | 'None'
(Scope ブロックの既定値) | 'Seconds'
x 軸に表示する単位。次の値のいずれかとして指定します。
'Metric'
—TimeSpan
プロパティの長さに基づいて時間の単位を表示します。'None'
—Time
を x 軸に表示します。'Seconds'
—Time (seconds)
を x 軸に表示します。
TimeDisplayOffset
— X 軸の範囲のオフセット
'0'
(既定の設定) | 文字ベクトル | string スカラー
x 軸の範囲のオフセット番号。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。複数チャネルをもつ入力信号の場合、スカラーまたはベクトルのオフセットを入力します。
スカラー — 入力信号のすべてのチャネルを同じ値でオフセットします。
ベクトル — チャネルを個別にオフセットします。
TimeAxisLabels
— x 軸ラベルの表示方法
'All'
(Time Scope ブロックの既定値) | 'Bottom'
(Scope ブロックの既定値) | 'None'
x 軸ラベルの表示方法。次の値のいずれかとして指定します。
'All'
— x 軸ラベルをすべての表示領域に表示します。'Bottom'
— x 軸ラベルを下部の表示領域にのみ表示します。'None'
— ラベルを表示せず、ShowTimeAxisLabel
プロパティを非アクティブにします。
依存関係
このプロパティを指定する前に、ActiveDisplay
プロパティを設定します。
ShowTimeAxisLabel
を true
、Maximize axes
を 'Off'
に設定します。
ShowTimeAxisLabel
— x 軸ラベルの表示または非表示
true
(Time Scope ブロックの既定値) | false
(Scope ブロックの既定値)
このプロパティを true
に設定し、x 軸ラベルを表示します。
依存関係
このプロパティを設定する前に ActiveDisplay
プロパティを設定します。
このプロパティを true
に設定する場合、TimeAxisLabels
も設定します。TimeAxisLabels
が 'None'
に設定されている場合、このプロパティは無効になります。
ActiveDisplay
— 表示領域固有のプロパティを設定する表示領域
'1'
(既定値) | 文字ベクトル
表示固有のプロパティを設定する表示領域。文字ベクトルまたは string として指定します。表示領域の番号は、その列方向の配置インデックスに対応します。複数列のレイアウトの場合、表示は下方向、次に横方向に番号が付けられます。
依存関係
このプロパティを設定することで、ShowGrid
、ShowLegend
、Title
、PlotAsMagnitudePhase
、YLabel
および YLimits
プロパティを設定する表示領域を選択します。
Title
— 表示タイトル
'%<SignalLabel>'
(既定の設定) | 文字ベクトル | string スカラー
表示領域のタイトル。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。既定値の %<SignalLabel>
では、入力信号名がタイトルに使用されます。
依存関係
このプロパティを設定する前に ActiveDisplay
プロパティを設定します。
ShowLegend
— 信号の凡例
false
(既定の設定) | true
このプロパティを true
に設定し、凡例を表示します。
凡例に示される名前はモデルの信号名です。複数のチャネルをもつ信号の場合は、信号名の後にチャネル インデックスが追加されます。例については、Scope ブロック リファレンスを参照してください。
依存関係
このプロパティを設定する前に ActiveDisplay
プロパティを設定します。
ShowGrid
— 垂直および水平グリッド ライン
true
(既定の設定) | false
このプロパティを true に設定し、垂直および水平グリッド ラインを表示します。
依存関係
このプロパティを設定する前に ActiveDisplay
プロパティを設定します。
PlotAsMagnitudePhase
— 振幅と位相のプロット
false
(既定の設定) | true
振幅と位相のプロットを表示するかどうかを指定します。
false
— 信号プロットを表示します。信号が複素数の場合、実数部と虚数部を同じ y 軸 (表示領域) にプロットします。
true
— 振幅と位相のプロットを表示します。信号が実数の場合、振幅として信号の絶対値をプロットします。位相は、正の値の場合は 0 度、負の値の場合は 180 度になります。
依存関係
このプロパティを設定する前に ActiveDisplay
プロパティを設定します。
YLimits
— y 軸の最小値と最大値
[-10 10]
(既定の設定) | [ymin ymax]
y 軸の最小値と最大値。2 要素の数値ベクトルとして指定します。
依存関係
このプロパティを設定する前に ActiveDisplay
プロパティを設定します。
PlotAsMagnitudePhase
が true
の場合、このプロパティは振幅プロットの y 軸の範囲を指定します。位相プロットの y 軸の範囲は常に [-180 180]
です。
YLabel
— Y 軸ラベル
''
(既定の設定) | 文字ベクトル | string スカラー
アクティブな表示領域の y 軸ラベル。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。
依存関係
このプロパティを設定する前に ActiveDisplay
プロパティを設定します。
PlotAsMagnitudePhase
が true
の場合、YLabel
の値は非表示になり、プロットのラベルは [振幅
] と [位相
] になります。
DataLogging
— スコープ データの保存
false
(既定の設定) | true
このプロパティを true
に設定し、MATLAB® ワークスペースでスコープ データを変数に保存します。
このプロパティはフローティング スコープとスコープ ビューアーには適用されません。
依存関係
このプロパティを true
に設定する場合、DataLoggingVariableName
プロパティおよび DataLoggingSaveFormat
プロパティも指定しなければなりません。
DataLoggingVariableName
— スコープ データを保存する変数名
'ScopeData'
(既定の設定) | 文字ベクトル | string スカラー
MATLAB ワークスペースにスコープ データを保存する変数名を文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。このプロパティはフローティング スコープとスコープ ビューアーには適用されません。
依存関係
DataLogging
を true
に設定することによってこのプロパティが有効になります。
DataLoggingLimitDataPoints
— バッファー データの制限
false
(既定の設定) | true
true
に設定し、データのプロットや保存を行う前にバッファー データを制限します。
[終了時間] が [inf
] に設定されたシミュレーションについては、このパラメーターは常に true
に設定されます。
依存関係
このプロパティを true
に設定する場合、プロットおよび保存を行うデータ値の数も DataLoggingMaxPoints
に指定します。
DataLoggingMaxPoints
— データ値の最大数
'5000'
(既定の設定) | 文字ベクトル | string スカラー
プロットおよび保存を行うデータ値の最大数。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。プロットされて保存されたデータ値はシミュレーションの最後の時点から取得されます。たとえば、このプロパティを 100 に設定すると、最新 100 のデータ点が保存されます。
依存関係
DataLoggingLimitDataPoints
を true
に設定することによってこのプロパティが有効になります。このプロパティを指定すると、スコープのプロットするデータ値や DataLoggingVariableName
で指定した MATLAB 変数に保存されるデータ値を制限できます。
DataLoggingDecimateData
— スコープ データの削減
false
(既定の設定) | true
このプロパティを true
に設定し、プロットや保存を行う前にスコープ データを減らします。
依存関係
このプロパティを true
に設定する場合、DataLoggingDecimation
プロパティも指定しなければなりません。
DataLoggingDecimation
— 間引き係数
'1'
(既定の設定) | 文字ベクトル | string スカラー
プロットおよび保存する前に信号データに適用される間引き係数。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。スコープは N 番目のデータ点ごとにバッファーします。ここで N は指定した間引き係数です。値 1
はすべてのデータ値をバッファーします。
依存関係
DataLoggingDecimateData
を true
に設定することによってこのプロパティが有効になります。
DataLoggingSaveFormat
— スコープ データを保存する変数の形式
'Dataset'
(既定の設定) | 'Structure With Time'
| 'Structure'
| 'Array'
スコープ データを MATLAB ワークスペースに保存するための変数の形式。次の値のいずれかとして指定します。
'Dataset'
— データセット オブジェクトとしてデータを保存します。この形式は、可変サイズのデータ、MAT ファイルのログ、エクスターナル モードのアーカイブには対応していません。Simulink.SimulationData.Dataset
を参照してください。'StructureWithTime'
— 関連付けられた時間情報をもつ構造体としてデータを保存します。この形式では、単一端子または複数端子のフレームベース データあるいはマルチレート データはサポートされません。'Structure'
— 構造体としてデータを保存します。この形式ではマルチレート データはサポートされません。'Array'
— 関連付けられた時間情報をもつ配列としてデータを保存します。この形式では、複数端子のサンプルベース データ、単一端子または複数端子のフレームベース データ、可変サイズ データ、マルチレート データはサポートされません。
このプロパティはフローティング スコープとスコープ ビューアーには適用されません。
依存関係
DataLogging
を true
に設定することによってこのプロパティが有効になります。
例
Scope の構成オブジェクトの作成
この例では、ファン デル ポールの方程式をモデル化する 'vdp'
モデルを使用して Scope の構成オブジェクトを作成します。
open_system('vdp') myScopeConfiguration = get_param('vdp/Scope','ScopeConfiguration'); myScopeConfiguration.NumInputPorts = '2';
バージョン履歴
R2013a で導入
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