export
ベース ワークスペースまたはファイルへの実行のエクスポート
説明
は ds
= export(runObj
)Simulink.sdi.Run
オブジェクト runObj
を Simulink.SimulationData.Dataset
オブジェクト ds
としてベース ワークスペースにエクスポートします。
export(
は runObj
,Name,Value
)Simulink.sdi.Run
オブジェクト runObj
を、1 つ以上の名前と値のペアの引数により指定されるオプションに従って、ベース ワークスペースまたはファイルにエクスポートします。
例
実行データのエクスポート
この例では、シミュレーション データ インスペクター内の実行から、データをさらに処理するために使用できるベース ワークスペース内の Simulink.SimulationData.Dataset
オブジェクトにデータをエクスポートする方法について説明します。実行をエクスポートするために選択するメソッドは、スクリプトで行う処理によって異なります。実行の実行オブジェクトがある場合、export
メソッドを使用してベース ワークスペース内の実行のデータで Simulink.SimulationData.Dataset
オブジェクトを作成できます。実行オブジェクトがない場合は、関数 Simulink.sdi.exportRun
を使用して実行をワークスペースにエクスポートします。
Simulink.sdi.exportRun
を使用した実行のエクスポート
ワークフローに実行オブジェクトの作成が含まれない場合、関数 Simulink.sdi.export
を使用して実行データをワークスペースまたはファイルにエクスポートします。
シミュレーション データの実行を作成するには、vdp
モデルを開いて、ログを作成する信号をマークし、シミュレーションを実行します。
load_system('vdp') SignalHandles = get_param('vdp', 'Lines'); Simulink.sdi.markSignalForStreaming(SignalHandles(5).Handle, 'on') Simulink.sdi.markSignalForStreaming(SignalHandles(6).Handle, 'on') out = sim('vdp');
関数 Simulink.sdi.getAllRunIDs
を使用して、最後に作成された実行にアクセスします。
runIDs = Simulink.sdi.getAllRunIDs; runID = runIDs(end);
関数 Simulink.sdi.exportRun
を使用して、ワークスペース内の Dataset
オブジェクトに実行データをエクスポートします。
simDataset = Simulink.sdi.exportRun(runID);
関数 export
を使用した実行のエクスポート
タスクに Run
オブジェクトの作成が含まれる場合、関数 export
を使用してベース ワークスペースに Simulink.SimulationData.Dataset
オブジェクトを作成し、実行データをさらに処理することができます。たとえば、関数 Simulink.sdi.compareSignals
を使用して比較する信号データをもつシミュレーション実行の Run
オブジェクトにアクセスしなければならないとします。
モデルを読み込んで、ログを作成する信号をマークします。次に、モデルのシミュレーションを実行し、実行データを作成します。
load_system('vdp') SignalHandles = get_param('vdp', 'Lines'); Simulink.sdi.markSignalForStreaming(SignalHandles(5).Handle, 'on') Simulink.sdi.markSignalForStreaming(SignalHandles(6).Handle, 'on') sim('vdp');
関数 Simulink.sdi.getAllRunIDs
を使用して、最後に作成された実行の実行 ID にアクセスします。次に、関数 Simulink.sdi.getRun
を使用して実行に対応する Run
オブジェクトにアクセスします。
runIDs = Simulink.sdi.getAllRunIDs; runID = runIDs(end); vdpRun = Simulink.sdi.getRun(runID);
関数 export
を使用して、ワークスペース内の Dataset
オブジェクトに実行データをエクスポートします。
simDataset = export(vdpRun);
入力引数
runObj
— エクスポートするデータをもつ実行
Simulink.sdi.Run
オブジェクト
エクスポートするデータをもつ実行。Simulink.sdi.Run
オブジェクトとして指定します。
名前と値の引数
引数のオプションのペアを Name1=Value1,...,NameN=ValueN
として指定します。Name
は引数名、Value
は対応する値です。名前と値の引数は他の引数の後に表示されなければなりませんが、ペアの順序は重要ではありません。
R2021a より前は、名前と値をそれぞれコンマを使って区切り、Name
を引用符で囲みます。
例: 'to','file'
to
— データのエクスポート先
'variable'
(既定値) | 'file'
データのエクスポート先。'to'
と 'variable'
または 'file'
で構成されるコンマ区切りのペアとして指定します。
データをファイルにエクスポートする場合、名前と値のペアの引数 'filename'
を使用してファイル名も指定しなければなりません。.mat
、.mldatx
、または .xlsx
拡張子をもつファイル名を指定できます。
実行を MAT ファイルにエクスポートする場合、データは Simulink.SimulationData.Dataset
オブジェクトに保存されます。関数 Simulink.sdi.exportRun
を使用して複数の実行を MAT ファイルにエクスポートする場合、データは Dataset
オブジェクトに保存されます。各要素はエクスポートされた 1 つの実行のデータが含まれる Dataset
オブジェクトです。
Microsoft® Excel® ファイルにエクスポートされたデータは、Microsoft Excel のインポート、エクスポート、ログ形式で説明した形式を使用して保存されます。
データを Microsoft Excel ファイルにエクスポートする場合、名前と値のペア 'overwrite'
、'metadata'
、および 'sharetimecolumn'
を使用して追加オプションを指定できます。
例: 'to','file'
filename
— エクスポートされたデータを含めるファイルの名前
string | 文字配列
エクスポートされたデータを含めるファイルの名前。'filename'
と string または文字配列で構成されるコンマ区切りのペアとして指定します。データを MAT ファイル、MLDATX ファイル、または Microsoft Excel ファイルにエクスポートするかどうかを指定するには、ファイル名に .mat
、.mldatx
、または .xlsx
拡張子を含めます。ファイル名に拡張子を指定しない場合、データは MAT ファイルにエクスポートされます。
名前と値のペアの引数 'to'
を値 'file'
で指定した場合は、名前と値のペアの引数 'filename'
を使用します。
データを Microsoft Excel ファイルにエクスポートする場合、名前と値のペアの引数 'overwrite'
、'metadata'
、および 'sharetimecolumn'
を使用して追加オプションを指定できます。
例: 'filename',"mySpreadsheet.xlsx"
overwrite
— 既存の Microsoft Excel ファイル内で上書きするデータ
'file'
(既定値) | 'sheetsonly'
既存の Microsoft Excel ファイル内で上書きするデータ。'overwrite'
と 'file'
または 'sheetsonly'
で構成されるコンマ区切りのペアとして指定します。
'file'
— エクスポートされたデータでファイル全体を上書きする。'sheetsonly'
— エクスポートされたデータに対応するデータをもつ Microsoft Excel ファイルのシートのみを上書きする。
データを既存の MAT ファイルまたは MLDATX ファイルにエクスポートするときに、エクスポートされたデータによってファイル全体が上書きされます。
例: 'overwrite','sheetsonly'
metadata
— エクスポートされた Microsoft Excel ファイルに含めるメタデータ
[]
(既定値) | string 配列
エクスポートされた Microsoft Excel ファイルに含めるメタデータ。'metadata'
と string 配列で構成されるコンマ区切りのペアとして指定します。既定では、エクスポート操作にはメタデータは含まれません。次のメタデータを Microsoft Excel ファイルにエクスポートできます。
dataType
— 信号のデータ型units
— 信号の単位blockPath
— ログに記録された信号のソース ブロックへのパスinterp
— 信号の内挿法portIndex
— ログ記録された信号のソース ブロックの端子のインデックス
必要なメタデータを string 配列で選択した任意の順序で指定できます。string 配列でのメタデータの順序はエクスポートされたファイルでの形式に影響しません。エクスポートされたファイルでの形式は常にMicrosoft Excel のインポート、エクスポート、ログ形式での説明に一致します。
例: 'metadata',["units","dataType"]
sharetimecolumn
— エクスポートされた Microsoft Excel ファイルで信号が時間列を共有するかどうか
'on'
(既定値) | 'off'
同一の時間データをもつ信号がエクスポートされた Microsoft Excel ファイルで時間列を共有するかどうか。'sharetimecolumn'
と 'on'
または 'off'
で構成されるコンマ区切りのペアとして指定します。既定では、同じ時間データをもつ信号はエクスポートされたファイルで時間列を共有します。この値を 'off'
に指定すると、エクスポートされたファイル内の各信号は独自の時間列をもちます。
例: 'sharetimecolumn','off'
出力引数
ds
— エクスポートされた実行データ
Simulink.SimulationData.Dataset
オブジェクト
エクスポートされた実行データ。Simulink.SimulationData.Dataset
オブジェクトとして返されます。
代替方法
関数 Simulink.sdi.exportRun
を使用して 1 つ以上の実行のデータをプログラムによりエクスポートするか、シミュレーション データ インスペクター UI を使用できます。詳細については、シミュレーション データ インスペクターのデータと表示の保存および共有を参照してください。
バージョン履歴
R2017b で導入
MATLAB コマンド
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コマンドを MATLAB コマンド ウィンドウに入力して実行してください。Web ブラウザーは MATLAB コマンドをサポートしていません。
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