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Simulink.data.assigninGlobal

Simulink モデルのコンテキストでの変数値の変更

説明

Simulink.data.assigninGlobal(modelName,varName,varValue) は、Simulink® モデル modelName のコンテキスト内で、値 varValue を変数 varName に代入します。この関数は、モデル modelName に関連付けられたデータ ディクショナリや MAT ファイルなど、データ ソース内の変数 varName のすべてのインスタンスを更新します。

変数が存在しない場合、この関数は次の方法で変数を作成します。

  • データ ディクショナリが外部データ ソースとしてモデルにリンクされている場合、この関数はディクショナリの [データの設計] セクションにエントリを作成します。

  • MAT ファイルとデータ ディクショナリの両方が外部データ ソースとしてモデルにリンクされている場合、この関数はディクショナリの [データの設計] セクションにエントリを作成します。

  • MAT ファイルのみが外部データ ソースとしてモデルにリンクされている場合、この関数は MAT ファイルにエントリを作成します。

  • 複数の MAT ファイルが外部データ ソースとしてモデルにリンクされている場合、この関数はエラーを報告します。

  • モデルに外部データ ソースがリンクされていない場合、この関数は MATLAB® ベース ワークスペースに変数を作成します。

モデルが他のディクショナリを参照するデータ ディクショナリにリンクされている場合、この関数はディクショナリ階層全体で変数を検索します。一致する変数が見つからない場合、この関数はモデルにリンクされているディクショナリにエントリを作成します。

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外部データ ソースがリンクされていない Simulink モデル vdp.slx のコンテキストで、変数 myNewVariable に値 237 を代入します。

openExample('simulink_general/VanDerPolOscillatorExample')
Simulink.data.assigninGlobal('vdp','myNewVariable',237)

myNewVariable は、MATLAB ベース ワークスペースに変数として表示されます。

MAT ファイル BasicModellingDataDefinitions.mat にリンクされたモデル BasicModellingData.slx のコンテキストで、変数 myNewVar に値 true を代入します。

openExample('BasicModellingData')
Simulink.data.assigninGlobal('BasicModellingData','myNewVar',true)

リンクされた MAT ファイル BasicModellingDataDefinitions.mat に変数 myNewVar が追加されたことを、モデル エクスプローラーでそのファイルを表示して確認します。

データ ディクショナリ sldemo_fuelsys_dd_controller.sldd にリンクされたモデル sldemo_fuelsys_dd_controller.slx のコンテキストで、変数 myNewEntry に値 true を代入します。

openExample('simulink_automotive/UseDDForFuelContSysExample')
sldemo_fuelsys_dd_controller
Simulink.data.assigninGlobal('sldemo_fuelsys_dd_controller',...
'myNewEntry',true)

エントリ myNewEntry がディクショナリの [Design Data] セクションに表示されます。

モデル エクスプローラーでディクショナリを表示し、データ ディクショナリ sldemo_fuelsys_dd_controller.slddmyNewEntry が追加されたことを確認します。

myDictionaryObj = Simulink.data.dictionary.open(...
'sldemo_fuelsys_dd_controller.sldd');
show(myDictionaryObj)

入力引数

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モデル名。文字ベクトルまたは string として指定します。

例: 'myTestModel'

データ型: char | string

変数の名前。文字ベクトルまたは string として指定します。

例: 'myTargetVariable'

データ型: char | string

変数に代入する値。有効なデータ型またはデータ ディクショナリの内容を返す MATLAB 式として指定します。

例: 27.5

例: myBaseWorkspaceVariable

例: Simulink.Parameter

バージョン履歴

R2015a で導入