save_system
Simulink モデルを保存する
構文
説明
は現在の最上位モデルを保存します。未保存のモデルの場合、filename
= save_systemsave_system
は現在のフォルダーにファイルを作成します。
サブシステムを保存するには、代わりに Simulink.SubSystem.copyContentsToBlockDiagram
を使用してサブシステムの内容を新しいモデルにコピーします。その後、save_system
を使用してそのモデルを保存できます。Simulink.SubSystem.copyContentsToBlockDiagram
を参照してください。
は、1 つ以上の filename
= save_system(sys
,Name,Value
) Name,Value
のペア引数で指定された追加オプションを使用して、モデルを保存します。
は、1 つ以上の filename
= save_system(sys
,newsys
,Name,Value
) Name,Value
のペア引数で指定された追加オプションを使用して、新しいファイルにモデルを保存します。新しいファイルに保存せずに Name,Value
のペアを使用するには、newsys
に対して []
を使用します。
例
新しいモデルの保存
モデルを作成します。
new_system('myModel')
モデルを保存します。
save_system('myModel')
別の名前を使用してモデルを保存
例を開きます。次に、vdp
モデルを開きます。
open_system('vdp')
現在のフォルダーにモデルを myModel
という名前で保存します。
save_system('vdp','myModel')
ファイル拡張子がない場合、関数は Simulink® 基本設定で指定された形式でモデルを保存します。
モデルを別の名前で保存したら、そのモデルが元の名前で開かれることはありません。
vdp
モデルを再度開きます。
open_system('vdp')
モデルを .mdl
ファイルとして現在のフォルダーに保存します。
save_system('vdp','myModel2.mdl')
名前が存在する場合はエラーを返す
myModel
という名前のモデルがあると仮定します。
モデルを新しい名前で保存し、同じ名前をもつ何らかのものが MATLAB® パス上に存在する場合はエラーを返します。
open_system('myModel') save_system('myModel','max','ErrorIfShadowed',true)
Error using save_system (line 38) The model 'myModel' cannot be saved with the new name 'max', because this name is shadowing another name on the MATLAB path or in the workspace. Choose another name, or do not use the option 'ErrorIfShadowed'
この例では、max
は MATLAB 関数の名前なので、save_system
はエラーを表示します。モデルは保存されません。
オプションを使用した別の名前でのモデルの保存
myModel
という名前のモデルがあると仮定します。
モデルを開きます。
open_system('myModel')
モデルを myModel2
という名前で保存します。また、モデル ワークスペースを保存し、モデル内のユーザー定義のライブラリ ブロックへのリンクを解除し、ファイルがディスク上で変更されている場合は上書きします。
save_system('myModel','myModel2','SaveModelWorkspace', true,'BreakUserLinks',true,'OverwriteIfChangedOnDisk',true)
オプションを使用した同じ名前でのモデルの保存
myModel
という名前のモデルがあると仮定します。
モデルを開きます。
open_system('myModel')
名前を変更せずにモデルを保存します。モデル内のユーザー定義のライブラリ ブロックへのリンクを解除します。
save_system('myModel','BreakUserLinks',true)
入力引数
sys
— 保存するモデルの名前
文字ベクトル | 文字ベクトルの cell 配列 | string 配列 | ハンドル | ハンドルの配列
保存するモデルの名前。文字、文字ベクトルの cell 配列、string 配列、ハンドルまたはハンドルの配列として指定します。ファイル拡張子は使用しないでください。
newsys
— 保存するファイル
文字ベクトル | 文字ベクトルの cell 配列 | string 配列 | [ ]
保存するファイル。文字ベクトル、文字ベクトルの cell 配列、string 配列として指定するか、ファイル名を変更せずに Name,Value
のペアを使用する場合は []
と指定します。拡張子に有無に関係なく、現在のフォルダーのモデル名または絶対パス名を指定できます。
拡張子を指定しない場合、save_system
は Simulink 基本設定で指定されたファイル形式に保存します。考えられるモデル拡張子は .slx
と .mdl
です。'ExportToXML'
オプションでは、拡張子 .xml
を使用します。
モデルの命名に関する規則の詳細については、Choose Valid Model File Namesを参照してください。
名前と値の引数
引数のオプションのペアを Name1=Value1,...,NameN=ValueN
として指定します。Name
は引数名、Value
は対応する値です。名前と値の引数は他の引数の後に表示されなければなりませんが、ペアの順序は重要ではありません。
R2021a より前は、名前と値をそれぞれコンマを使って区切り、Name
を引用符で囲みます。
例: save_system('mymodel','newmodel','SaveModelWorkspace',true,'BreakUserLinks',true,'OverwriteIfChangedOnDisk',true)
AllowPrompt
— ダイアログ ボックス プロンプトを許可する
false
(既定値) | true
| 'on'
| 'off'
ダイアログ ボックス プロンプトを許可するオプションです。true
、false
、'on'
または 'off'
として指定します。既定では、警告およびエラー メッセージがコマンド ラインに表示されます。
BreakAllLinks
— ライブラリ ブロックへのリンクの置き換え
false
(既定値) | true
| 'on'
| 'off'
保存されたファイル内で、ライブラリ ブロックへのリンクをライブラリ ブロックのコピーで置き換えるオプションです。true
、false
、'on'
または 'off'
として指定します。このオプションはユーザー定義ブロックおよび Simulink ライブラリ ブロックに影響を与えます。
注意
'BreakAllLinks'
オプションは、Simulink を新しいバージョンへアップグレードすると、以下のような互換性の問題が生じる可能性があります。次に例を示します。
Simulink S-Function のライブラリ リンクの最上位にあるマスク設定は、S-Function の新しいバージョンにアップグレードされません。
Simulink ライブラリのマスク設定されたサブシステムへのライブラリ リンクは、新しいサブシステムの動作にアップグレードされません。
解除されたリンクは、library forwarding mechanism によってアップグレードされません。転送テーブルを使用したライブラリ ブロックの互換性の維持を参照してください。
組み込みライブラリへの無効なリンクをもつモデルを保存した場合は、アップグレード アドバイザーを使用してモデルをスキャンし、無効なブロックを検出します。その後、Simulink ブロックを現在のバージョンにアップグレードします。
BreakUserLinks
— ユーザー定義ブロックへのリンクの置き換え
false
(既定値) | true
| 'on'
| 'off'
保存されたファイル内で、ユーザー定義ライブラリ ブロックへのリンクをライブラリ ブロックのコピーで置き換えるオプションです。true
、false
、'on'
または 'off'
として指定します。
BreakToolboxLinks
— 組み込みライブラリ ブロックへのリンクの置き換え
false
(既定値) | true
| 'on'
| 'off'
保存されたファイル内で、組み込みライブラリ ブロックへのリンクをライブラリ ブロックのコピーで置き換えるオプションです。true
、false
、'on'
または 'off'
として指定します。このオプションは、Simulink ライブラリ ブロック、および MathWorks® ツールボックスまたはブロックセットとともに提供されたライブラリのブロックに影響を与えます。
ErrorIfShadowed
— 名前が存在する場合はエラーを返す
false
(既定値) | true
| 'on'
| 'off'
新しい名前が MATLAB パスまたはワークスペースに存在する場合にエラーを返すオプションです。true
、false
、'on'
または 'off'
として指定します。
ExportToXML
— モデルを XML 形式にエクスポート
false
(既定値) | true
| 'on'
| 'off'
モデルを単純な XML 形式でファイルにエクスポートするオプションです。true
、false
、'on'
または 'off'
として指定します。ファイルの完全な名前 (.xml
拡張子も含める) を指定します。メモリ内のブロック線図は変更されず、コールバックも実行されません。他の Name,Value
のペア引数を指定せずにこのオプションを使用します。警告が表示されますが、このオプションは将来のリリースで削除される予定です。
例: save_system('mymodel','exportfile.xml','ExportToXML',true)
ExportToVersion
— エクスポート先の MATLAB リリース名
文字ベクトル | string scalar
エクスポート先の MATLAB リリース名。以下のいずれかの形式で指定します (大文字と小文字は区別されません)。7 年間分の以前のリリースにエクスポートできます。
リリース名。たとえば、
'R2013B'
、'R2016B'
リリース名の後ろにアンダースコアと拡張子。たとえば、
'R2016A_SLX'
、'R2014A_MDL'
拡張子を指定しない場合、Simulink 基本設定で指定されたファイル形式にエクスポートされます。
save_system
は、指定された Simulink バージョンで読み込むことができるように、モデルをエクスポートします。モデルが、指定された Simulink のバージョンでサポートされない機能を含む場合、このコマンドはエクスポートされたファイルからその機能を削除します。また、サポートされていないブロックを黄色い空のマスク サブシステム ブロックで置き換えます。その結果、エクスポートされたモデルは異なる結果を生成する場合があります。
あるいは、Simulink.exportToVersion
または対話的に [前バージョンにエクスポート] ダイアログ ボックスを使用します。
プロジェクトを以前のリリースにエクスポートするには、プロジェクトを以前のバージョンにエクスポートするを参照してください。
OverwriteIfChangedOnDisk
— ファイルを上書きする
false
(既定値) | true
| 'on'
| 'off'
モデルが読み込まれてからディスク上のファイルが変更された場合でも、そのファイルを上書きするオプションです。true
、false
、'on'
または 'off'
として指定します。既定では、モデルが読み込まれた後にディスク上でファイルが変更された場合、save_system
は、上書きを防ぐためにエラーを表示します。
Simulink 基本設定を使用してディスク上のファイルが変更されている場合は、save_system
でエラーが表示されるかどうかを制御できます。[Simulink 基本設定] ダイアログ ボックスの [モデル ファイル] ペインで、[変更通知] の下の [モデルを保存中] を選択します。既定の設定では、この基本設定はオンです。
SaveDirtyReferencedModels
— 変更が保存されていない参照モデルを保存する
false
(既定値) | true
| 'on'
| 'off'
変更を親モデルに保存している間に、保存されていない変更を含む参照モデルを保存するオプションです。true
、false
、'on'
または 'off'
として指定します。このオプションは、保存される各モデルによって直接参照されるモデルに適用されます。変更未保存 (ダーティ) の参照モデルの親モデルが保存されない場合、変更未保存 (ダーティ) の参照モデルも保存されません。
モデル A
がモデル B
を参照し、モデル B
がモデル C
を参照するモデルの階層構造があるとします。モデル B
と C
の両方に未保存の変更がある場合、両方とも保存されます。モデル C
に未保存の変更があるが、モデル B
には未保存の変更がない場合、どちらのモデルも保存されません。
既定では、保存されていない参照モデルを含むモデルを保存しようとすると、エラーが返されます。
SaveModelWorkspace
— モデル ワークスペースを保存する
false
(既定値) | true
| 'on'
| 'off'
モデル ワークスペースの内容を保存するオプションです。true
、false
、'on'
または 'off'
として指定します。モデル ワークスペース DataSource
は MAT ファイルでなければなりません。データ ソースが MAT ファイルではない場合、save_system
はワークスペースを保存しません。モデル ワークスペース内のデータのソースの指定を参照してください。
出力引数
filename
— 保存したファイルの名前
文字ベクトル | 文字ベクトルの cell 配列
保存したファイルの完全名。文字ベクトルまたは文字ベクトルの cell 配列として返されます。
バージョン履歴
R2006a より前に導入
MATLAB コマンド
次の MATLAB コマンドに対応するリンクがクリックされました。
コマンドを MATLAB コマンド ウィンドウに入力して実行してください。Web ブラウザーは MATLAB コマンドをサポートしていません。
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