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probe

シミュレーション デバッグ セッションで指定したブロックの入力、出力、および状態データを表示

説明

probe blk は、blk で指定されたブロックに関する情報を MATLAB® コマンド ウィンドウに表示します。

この関数は、次の方法で開始されたシミュレーション デバッグ セッションで使用できます。

  • 対話形式で Simulink® ツールストリップを使用

  • プログラムで関数 sldebug を使用

  • プログラムで関数 sim を使用して名前と値の引数 'debug' を指定

メモ

この関数は、プログラムで開始されたシミュレーション デバッグ セッション、およびタイム ステップ内で一時停止中の対話型シミュレーション デバッグ セッションに対してのみ使用できます。

probe mdl blk は、mdl で指定されたモデル内の blk で指定されたブロックに関する情報を表示します。

probe level lvl は、シミュレーション デバッグ セッションで関数 probetrace、または disp を呼び出したときに表示される情報の詳細レベルを設定します。既定では、入力、出力、状態、およびゼロクロッシング情報を含む、指定したブロックに関するすべての情報が表示されます。

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モデル vdp を開きます。

openExample("simulink_general/VanDerPolOscillatorExample",...
    supportingFile="vdp.slx");

関数 sldebug を使用してシミュレーション デバッグ セッションを開始します。MATLAB コマンド プロンプト (>>) が Simulink デバッガー プロンプト ((sldebug @0): >> ) になります。

sldebug vdp
(sldebug @0): >> 

関数 probe を使用して、現在のブロックに関する情報を表示します。

probe gcb
probe: Data of Outport block 'vdp/Out2':
U1     = [0]

関数 step を使用して、最初のメジャー タイム ステップの開始部分まで進みます。

step top
%----------------------------------------------------------------%
[TM = 0                      ] vdp.Outputs.Major

ブロック線図で、ブロック Mu を選択します。次に、関数 probe を使用して、現在選択されているブロックに関する情報を表示します。

probe gcb
probe: Data of SubSystem block (virtual) 'vdp/Mu':
U1     = [0]
Y1     = [0]

ブロックの探査が終了したら、関数 stop を使用してシミュレーション デバッグ セッションを終了します。

stop

入力引数

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探査するブロック。次のオプションのいずれかとして指定します。

  • (t)s:b — タスク ID t をもつタスクに含まれる、システム インデックスが s、ブロック インデックスが b のブロックに関する情報を表示します。

  • gcb — 現在のブロックの情報を表示します。

ブロックを含む参照モデルの名前を指定する場合は、表示ポイントとして登録するブロックを (t)s:b の形式で指定する必要があります。

探査するブロックを含む参照モデルの名前。string または文字ベクトルとして指定します。

この引数を指定する場合は、表示ポイントとして登録するブロックを (t)s:b の形式で指定する必要があります。

表示される情報の詳細レベル。次のオプションのいずれかとして指定します。

  • all — 入力値と出力値に加えて、状態とゼロクロッシングに関する情報を表示します。

  • io — 入力値と出力値のみを表示します。

ヒント

シミュレーション デバッグ セッションを対話形式で開始するには、モデルに 1 つ以上のブレークポイントを追加し、[ブレークポイント リスト][タイム ステップ内で一時停止] が選択されていることを確認します。シミュレーションがブレークポイントで一時停止したときに、stop コマンドなど、プログラムによるデバッグ コマンドの一部を MATLAB コマンド ウィンドウで使用できます。

バージョン履歴

R2007a で導入