Function-Call Feedback Latch
関数呼び出しブロック間でデータ信号を含んでいるフィードバック ループを抜け出す
ライブラリ:
Simulink /
Ports & Subsystems
説明
Function-Call Feedback Latch ブロックを使用して 1 つ以上の関数呼び出しブロック間のデータ信号のフィードバック ループを抜け出します。具体的には、次のいずれかの方法で形成されたフィードバック ループを抜け出します。
関数呼び出しブロックが同一の関数呼び出し信号の分岐に接続された場合
分岐されたブロックの間のフィードバック信号に Function-Call Feedback Latch ブロックを配置します。その結果、ラッチ ブロックは接続先の関数呼び出しブロックの入力で信号を遅延し、接続先の関数呼び出しブロックはラッチ ブロックのソース関数呼び出しブロックよりも前に実行します。
このモデルを実行するには、同一の関数呼び出し信号の分岐に接続された関数呼び出しブロックを参照してください。
ループが親および子の関数呼び出しブロックを含むとき (子イニシエーターが親の内部にある)
子と親の間のフィードバック信号に Function-Call Feedback Latch ブロックを配置します。この配置は、親 (FCSS1) から読み出される信号値が子の実行中に変更するのを防止します。つまり、親は子の前の実行 (FCSS2) から値を読み取ります。
このモデルを実行するには、子と親の間のフィードバック信号上の Function-Call Feedback Latchを参照してください。
ラッチ ブロックを使用することは、接続先 Function-Call Subsystem またはモデルの Inport ブロックで [関数呼び出しフィードバック信号のために入力をラッチする] チェック ボックスを選択することと同じです。ただし、ダイアログ パラメーターを使用することに対するラッチ ブロックの利点は、モジュール形式で接続先の Function-Call Subsystem (またはモデル) を設計してから、それをループのコンテキストの内と外で使用できることです。
Function-Call Feedback Latch ブロックは、関数呼び出しフィードバック ループを抜け出すには、次の理由で Unit Delay ブロックや Memory ブロックよりも適しています。
ラッチ ブロックは、ソース関数呼び出しブロックの厳密に 1 回の実行に対してフィードバック信号を遅延します。この動作は、Function-Call Subsystem ブロックが提供されるシミュレーション ステップで複数回実行されることがある場合に対して、Unit Delay ブロックや Memory ブロックの動作とは異なります。
Unit Delay ブロックや Memory ブロックとは異なり、ラッチ ブロックは非同期の Function-Call Subsystem を含むループを抜け出すために使用されます。
ラッチ ブロックは、生成コードに対するメモリの最適化においてよりよいパフォーマンスを提供します。
例
端子
入力
出力
ブロックの特性
データ型 |
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直達 |
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多次元信号 |
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可変サイズの信号 |
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ゼロクロッシング検出 |
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拡張機能
バージョン履歴
R2011a で導入