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Enabled Subsystem のブロック状態と出力の制御
この例では、Enabled Subsystem ブロック内のブロックの状態を、Subsystem が無効化されたときにリセットまたは保持する方法と、Subsystem の出力を制御する方法を示します。この例では、離散制御信号と連続制御信号の両方について、状態と出力値の構成の 4 つの異なる組み合わせを見ていきます。Enabled Subsystem が無効化されたとき、次のような組み合わせが使用可能です。
状態のリセットおよび出力のリセット — この構成を使用すると、Subsystem 内のブロックの状態と Subsystem の出力を初期条件にリセットできます。再度有効にすると、Subsystem は Outport ブロックの初期条件値を出力し、他のブロックの状態ではその初期条件が使用されます。
状態のリセットおよび出力の保持 — この構成を使用すると、Subsystem 内のブロックの状態を初期条件にリセットし、Subsystem の出力を保持できます。再度有効にすると、Subsystem は前のタイム ステップ値を出力し、他のブロックの状態ではその初期条件が使用されます。
状態の保持および出力の保持 — この構成を使用すると、Subsystem 内のブロックの状態を前の値で保持し、Subsystem の出力も保持できます。再度有効にすると、Subsystem は前のタイム ステップ値を出力し、他のブロックは前の状態値を初期条件として使用します。
状態の保持および出力のリセット — この構成を使用すると、Subsystem 内のブロックの状態を前の値で保持し、Subsystem の出力を初期条件にリセットできます。再度有効にすると、Subsystem は Outport ブロックの初期条件値を出力し、他のブロックは前のタイム ステップ値を初期条件として使用します。
Enabled Subsystem モデルを開く
ブロックの状態と出力を制御するための異なる構成をもつ 4 つの Enabled Subsystem を含むモデルを開きます。
状態の構成
Reset State (Discrete Systems)
Subsystem と Reset State (Continuous Systems)
Subsystem を、これらの Subsystem が無効化されたときに積分器の状態が初期条件にリセットされるように構成します。各 Subsystem ブロックをダブルクリックし、Subsystem 内で Enable ブロックをダブルクリックします。Enable ブロック パラメーターのダイアログ ボックスで、[イネーブル時の状態] パラメーターを reset
に設定します。両方の Subsystem で、積分器の [初期条件] パラメーターは 0 に設定されています。
ここでは、Reset State (Discrete Systems)
Subsystem は、無効化されるとリセットするように設定されています。
同様に、Held State (Discrete Systems)
Subsystem と Held State (Continuous Systems)
Subsystem を、これらの Subsystem が無効化されたときに積分器の状態値が保持されるように構成します。各 Subsystem ブロックをダブルクリックし、Subsystem 内で Enable ブロックをダブルクリックします。Enable ブロック パラメーターのダイアログ ボックスで、[イネーブル時の状態] パラメーターを held
に設定します。
ここでは、Held State (Discrete Systems)
Subsystem は、有効化されると保持するように設定されています。
出力の構成
各 Subsystem 内の Outport ブロックをリセットするように設定するには、ブロックをダブルクリックします。[ブロック パラメーター] ダイアログ ボックスで、[ディセーブル時の出力] パラメーターから reset
を選択します。同様に、値を保持するには、held
を選択します。
ここでは、Outport ブロックは出力値を "初期出力" 値にリセットするように設定されています。
シミュレーションの実行と結果の可視化
シミュレーションを実行し、結果を可視化します。各 Scope ブロックには、Enabled Subsystem が無効化されたときの状態と出力の 1 つの組み合わせが表示されます。