tf2sos
デジタル フィルター伝達関数データの 2 次セクションへの変換
構文
説明
例
入力引数
出力引数
アルゴリズム
tf2sos
では、次の 4 ステップのアルゴリズムを使用して、入力された伝達関数システムに対する 2 次セクション構造を決定します。
関数
zp2sos
を使用し、これはまず、関数cplxpair
により零点と極を複素共役対にまとめます。次に関数zp2sos
は、以下のルールに従って極と零点の組を対応させ、2 次セクションを構成します。単位円に最も近い極を、それらの極に最も近い零点と組み合わせます。
次に単位円に近い極を、それらの極に最も近い零点と組み合わせます。
同様にして、極と零点をすべて組み合わせます。
tf2sos
では、実極についても、絶対値が最も近いものをグループ化してセクションにまとめます。実数零点についても同じルールが適用されます。極の組み合わせを単位円に近付く順に並べ替えます。
tf2sos
では通常、単位円に最も近い極をもつセクションがカスケードの最後に配置されます。order
に'down'
を設定することで、tf2sos
によってセクションを逆の順序に並べることができます。tf2sos
によって、scale
に設定されたノルムでセクションがスケーリングされます。任意の H(ω) に対するスケーリングは、以下のように定義されます。ここで、p は、∞ または 2 のいずれかです。スケーリングの詳細については、参考文献を参照してください。アルゴリズムでは、このスケーリングに従って、固定小数点フィルターの実装によるオーバーフローまたはピークの丸めノイズを最小限に抑えるよう試みられます。
参照
[1] Jackson, L. B. Digital Filters and Signal Processing. 3rd ed. Boston: Kluwer Academic Publishers, 1996.
[2] Mitra, S. K. Digital Signal Processing: A Computer-Based Approach. New York: McGraw-Hill, 1998.
[3] Vaidyanathan, P. P. “Robust Digital Filter Structures.” Handbook for Digital Signal Processing (S. K. Mitra and J. F. Kaiser, eds.). New York: John Wiley & Sons, 1993.
拡張機能
バージョン履歴
R2006a より前に導入