cplxpair
複素数を複素共役のペアに並べ替え
構文
B = cplxpair(A)
B = cplxpair(A,tol)
B = cplxpair(A,[],dim)
B = cplxpair(A,tol,dim)
説明
B = cplxpair(A)
は、複素数配列の要素を次元ごとに並べ替え、複素共役対にまとめます。
複素共役のペアは、実数部の大きさの昇順に並べ替えられます。ペアの中では、虚数部が負の要素が最初になります。純粋な実数値は、すべての複素数のペアの後で返されます。複素共役のペアは強制的に、厳密な複素共役となります。abs(A(i))
に対して相対的な既定の許容誤差 100*eps
により、どの数値が実数であり、どの要素が複素共役のペアであるかが決定されます。
A
がベクトルの場合、cplxpair(A)
は、複素共役のペアがまとめられた A
を返します。
A
が行列の場合、cplxpair(A)
は、列が並べ替えられ、複素共役がペアにされた A
を返します。
A
が多次元配列の場合、cplxpair(A)
は、大きさが 1 でない最初の次元の値をベクトルとして扱い、並べ替えられた要素の配列を返します。
B = cplxpair(A,tol)
は、既定の許容誤差をオーバーライドします。
B = cplxpair(A,[],dim)
は、スカラー dim で指定される次元に沿って A
を並べ替えます。
B = cplxpair(A,tol,dim)
は、指定された次元について A
を並べ替え、既定の許容誤差をオーバーライドします。
診断
複素数の数が奇数である場合や、複素数を許容誤差の範囲内で複素共役のペアにまとめられない場合、cplxpair
はエラー メッセージを出力します。
Complex numbers can't be paired.
拡張機能
バージョン履歴
R2006a より前に導入