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uiprogressdlg
進行状況ダイアログ ボックスの作成
説明
は、d
= uiprogressdlg(fig
,Name,Value
)Name,Value
の引数を使用して ProgressDialog
プロパティ値を指定します。プロパティの値を使用して、ダイアログ ボックスの外観と動作を制御します。たとえば、タイトルまたはメッセージをダイアログ ボックスに追加したり、不確定型進行状況バーを指定したりできます。
例
確定型進行状況バー
Figure と進行状況ダイアログ ボックスを作成する myprogress1.m
と呼ばれるプログラム ファイルを作成します。コード内の 3 つの異なる点にある Value
プロパティと Message
プロパティを更新します。
function myprogress1 fig = uifigure; d = uiprogressdlg(fig,'Title','Please Wait',... 'Message','Opening the application'); pause(.5) % Perform calculations % ... d.Value = .33; d.Message = 'Loading your data'; pause(1) % Perform calculations % ... d.Value = .67; d.Message = 'Processing the data'; pause(1) % Finish calculations % ... d.Value = 1; d.Message = 'Finishing'; pause(1) % Close dialog box close(d) end
進行状況ダイアログ ボックスを表示するプログラムを実行します。
myprogress1
不確定型進行状況バー
特異値分解中に Figure を作成し、不確定型進行状況バーを表示する myprogress2.m
と呼ばれるプログラム ファイルを作成します。
function myprogress2 fig = uifigure; d = uiprogressdlg(fig,'Title','Computing SVD',... 'Indeterminate','on'); drawnow % Do the SVD computation svd(rand(5000)); % close the dialog box close(d) end
Indeterminate
プロパティを 'on'
に設定すると、進行状況バーがアニメーション化されて、予測された完了時間がないことを示します。計算が完了した後、関数 close
はダイアログ ボックスを閉じます。
特異値分解を実行し、進行状況ダイアログ ボックスを表示するプログラムを実行します。
myprogress2
[キャンセル] ボタンを含む確定型進行状況バー
pi の値の近似中に、Figure を作成し、進行状況バーを表示する myprogress3.m
という名前のプログラム ファイルを作成します。
function myprogress3 fig = uifigure; d = uiprogressdlg(fig,'Title','Approximating Pi',... 'Message','1','Cancelable','on'); drawnow % Approximate pi^2/8 as: 1 + 1/9 + 1/25 + 1/49 + ... pisqover8 = 1; denom = 3; valueofpi = sqrt(8 * pisqover8); steps = 20000; for step = 1:steps % Check for Cancel button press if d.CancelRequested break end % Update progress, report current estimate d.Value = step/steps; d.Message = sprintf('%12.9f',valueofpi); % Calculate next estimate pisqover8 = pisqover8 + 1 / (denom * denom); denom = denom + 2; valueofpi = sqrt(8 * pisqover8); end % Close the dialog box close(d) end
Cancelable
プロパティを 'on'
に設定すると、既定のラベル [キャンセル] の付いたキャンセル ボタンが作成されます。for
ループの最初のコマンドは d.CancelRequested
の値をチェックして、ユーザーがキャンセル ボタンをクリックしたかどうかを確認します。値が true
の場合、プログラムはループを終了します。最後に、for
ループが終了した後、またはユーザーがキャンセルした後に、close(d)
コマンドがダイアログ ボックスを閉じます。
Pi を近似して進行状況ダイアログ ボックスを表示するプログラムを実行します。
myprogress3
進行状況ダイアログ ボックスの外観のカスタマイズ
カスタム アイコンを指定し、HTML を使用してメッセージ テキストを書式設定することで、進行状況ダイアログ ボックスの外観を変更します。
Figure を作成し、進行状況バーを表示する myprogress4.m
という名前のプログラム ファイルを作成します。イメージ ファイルをダイアログ ボックス アイコンとして指定してから、ダイアログ ボックスがそのメッセージ テキストを HTML として解釈するように指定します。winter
カラーマップを使用して RGB カラー値の行列を作成します。for
ループを使用して進行状況バーの値を更新し、HTML マークアップを使用してメッセージの色を書式設定し表示します。ループが完了したらダイアログ ボックスを閉じます。
function myprogress4 fig = uifigure; d = uiprogressdlg(fig,'Icon','peppers.png', ... 'Interpreter','html'); steps = 100; cmap = winter(steps)*100; for step = 1:steps r = num2str(cmap(step,1)); g = num2str(cmap(step,2)); b = num2str(cmap(step,3)); msg = ['<p style=color:rgb(' r '%,' g '%,' b '%)> Calculating... </p>']; d.Message = msg; d.Value = step/steps; pause(0.05); end close(d) end
進行状況ダイアログ ボックスを表示するプログラムを実行します。
myprogress4
入力引数
fig
— ターゲット Figure
Figure
オブジェクト
ターゲット Figure。Figure
オブジェクトとして指定します。この Figure は関数 uifigure
で作成されていなければなりません。
名前と値の引数
引数のオプションのペアを Name1=Value1,...,NameN=ValueN
として指定します。ここで Name
は引数名で、Value
は対応する値です。名前と値の引数は他の引数の後になければなりませんが、ペアの順序は重要ではありません。
R2021a より前では、コンマを使用してそれぞれの名前と値を区切り、Name
を引用符で囲みます。
例: d = uiprogressdlg(uifigure,'Value',0.25)
メモ
ここでは、プロパティの一部だけを紹介しています。完全な一覧については、ProgressDialog のプロパティ を参照してください。
Value
— 完了率
0
(既定値) | 0
~ 1
の数値
完了率。0
~ 1
の数値として指定します。この値が 1
のとき、進行状況バーは最大長に達しています。コードの複数の箇所で Value
を変更すると、実行中のアプリの進行状況を視覚的に表示できます。
データ型: double
Message
— メッセージ
''
(既定値) | 文字ベクトル | 文字ベクトルの cell 配列 | string 配列
メッセージ。文字ベクトル、文字ベクトルの cell 配列、または string 配列として指定します。このメッセージは、ダイアログ ボックス内にある進行状況バーの上に表示されます。
複数行のテキストを表示するには、文字ベクトルの cell 配列または string 配列を指定します。配列の各要素は、テキストの行に対応します。各要素のハード ブレイク ('\n'
など) はテキストの追加行を作成します。
例: d = uiprogressdlg(uifigure,'Message','Calculating result.');
Title
— タイトル
''
(既定値) | 文字ベクトル | string スカラー
タイトル。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。このタイトルはダイアログ ボックスのタイトル バーに表示されます。
例: d = uiprogressdlg(uifigure,'Title','Calculating');
Indeterminate
— 不確定型進行状況
'off'
(既定値) | on/off logical 値
不確定型進行状況。'off'
または 'on'
もしくは数値または logical 1
(true
) または 0
(false
) として指定します。'on'
の値は true
と等価であり、'off'
は false
と等価です。したがって、このプロパティの値を logical 値として使用できます。値は matlab.lang.OnOffSwitchState
型の on/off logical 値として格納されます。
このプロパティを 'on'
に設定すると、アニメーション化されたバーが表示されますが、進行状況に関する具体的な情報は表示されません。このアニメーションは、計算にかかる時間がわからない場合に便利です。
不確定型進行状況バーが無期限に表示されないようにするには、計算の完了後に関数 close
を呼び出します。
Cancelable
— キャンセルの許可
'off'
(既定値) | on/off logical 値
キャンセルの許可。'off'
または 'on'
もしくは数値または logical 1
(true
) または 0
(false
) として指定します。'on'
の値は true
と等価であり、'off'
は false
と等価です。したがって、このプロパティの値を logical 値として使用できます。値は matlab.lang.OnOffSwitchState
型の on/off logical 値として格納されます。
値を 'on'
に指定すると、ダイアログ ボックスにキャンセル ボタンが表示されます。CancelText
プロパティを指定すると、ボタン ラベルをカスタマイズできます。
キャンセルを許可する場合、CancelRequested
プロパティの値を確認して、値が true
のときに関数 close
を呼び出さなければなりません。それ以外の場合、ダイアログ ボックスは無期限に表示されます。
Interpreter
— ダイアログ テキストのインタープリター
'none'
(既定値) | 'tex'
| 'latex'
| 'html'
ダイアログ テキストのインタープリター。次のいずれかとして指定します。
'none'
— リテラル文字を表示します。'tex'
— TeX マークアップのサブセットを使用してテキストを解釈します。'latex'
— LaTeX マークアップのサブセットを使用してテキストを解釈します。'html'
— HTML マークアップのサブセットを使用してテキストを解釈します。
TeX マークアップ
TeX マークアップを使用して、上付き文字や下付き文字の追加、テキストへの特殊文字の挿入を行うことができます。
修飾子の効果はテキストの末尾まで適用されます。上付き文字と下付き文字は例外であり、次の 1 文字または中かっこで囲まれた文字にのみ適用されます。インタープリターを 'tex'
に設定した場合にサポートされる修飾子は次のとおりです。
修飾子 | 説明 | 例 |
---|---|---|
^{ } | 上付き文字 | 'text^{superscript}' |
_{ } | 下付き文字 | 'text_{subscript}' |
\bf | 太字フォント | '\bf text' |
\it | イタリック フォント | '\it text' |
\sl | 斜体フォント (通常はイタリック フォントと同じ) | '\sl text' |
\rm | 標準フォント | '\rm text' |
\fontname{ | フォント名 — をフォント ファミリの名前に置き換えます。これは他の修飾子と組み合わせて使用できます。 | '\fontname{Courier} text' |
\fontsize{ | フォント サイズ — をポイント単位の数値スカラーに置き換えます。 | '\fontsize{15} text' |
\color{ | フォントの色 — を、red 、green 、yellow 、magenta 、blue 、black 、white 、gray 、darkGreen 、orange 、lightBlue の色のいずれかに置き換えます。 | '\color{magenta} text' |
\color[rgb]{specifier} | フォントのカスタムの色 — を RGB 3 成分に置き換えます。 | '\color[rgb]{0,0.5,0.5} text' |
次の表に、'tex'
インタープリターでサポートされる特殊文字を示します。
文字列 | 記号 | 文字列 | 記号 | 文字列 | 記号 |
---|---|---|---|---|---|
| α |
| υ |
| ~ |
| ∠ |
| ϕ |
| ≤ |
|
|
| χ |
| ∞ |
| β |
| ψ |
| ♣ |
| γ |
| ω |
| ♦ |
| δ |
| Γ |
| ♥ |
| ϵ |
| Δ |
| ♠ |
| ζ |
| Θ |
| ↔ |
| η |
| Λ |
| ← |
| θ |
| Ξ |
| ⇐ |
| ϑ |
| Π |
| ↑ |
| ι |
| Σ |
| → |
| κ |
| ϒ |
| ⇒ |
| λ |
| Φ |
| ↓ |
| µ |
| Ψ |
| º |
| ν |
| Ω |
| ± |
| ξ |
| ∀ |
| ≥ |
| π |
| ∃ |
| ∝ |
| ρ |
| ∍ |
| ∂ |
| σ |
| ≅ |
| • |
| ς |
| ≈ |
| ÷ |
| τ |
| ℜ |
| ≠ |
| ≡ |
| ⊕ |
| ℵ |
| ℑ |
| ∪ |
| ℘ |
| ⊗ |
| ⊆ |
| ∅ |
| ∩ |
| ∈ |
| ⊇ |
| ⊃ |
| ⌈ |
| ⊂ |
| ∫ |
| · |
| ο |
| ⌋ |
| ¬ |
| ∇ |
| ⌊ |
| x |
| ... |
| ⊥ |
| √ |
| ´ |
| ∧ |
| ϖ |
| ∅ |
| ⌉ |
| 〉 |
| | |
| ∨ |
| 〈 |
| © |
LaTeX マークアップ
LaTeX マークアップを使用して、数式、方程式、特殊文字を書式設定して表示します。ドル記号を使用してマークアップ テキストを囲みます。たとえば、インライン モードでは '$\int_1^{20} x^2 dx$'
、表示モードでは '$$\int_1^{20} x^2 dx$$'
を使用します。
テキストは LaTeX の既定のフォント スタイルで表示され、フォント スタイルは LaTeX マークアップを使用して変更できます。
MATLAB® では、大半の標準の LaTeX 数式モード コマンドがサポートされています。詳細については、サポートされる LaTeX コマンドを参照してください。
HTML マークアップ
HTML マークアップは、リンクの表示やフォント スタイルのカスタマイズに使用します。
インタープリターは HTML マークアップのサブセットをサポートします。一般的なガイドラインとして、インタープリターはテキスト関連のタグとスタイルをサポートします。サポートされないタグとスタイルは無視されます。
次の表に、サポートされる要素と要素の属性を一覧します。
HTML 要素 | 属性 | 説明 |
---|---|---|
a | style , target , href , title | ハイパーリンク |
abbr | style , title | 略語または頭字語 |
address | style | 連絡先情報 |
article | style | 自己完結した単独のコンテンツ |
aside | style | 主な内容に間接的に関連するコンテンツ |
b | style | 太字フォント |
bdi | style , dir | 周囲のテキストとは異なる方向で書式設定されるコンテンツ |
bdo | style , dir | 周囲のテキストとは異なる方向で書式設定されるコンテンツ |
big | style | 周囲のテキストよりフォント サイズが 1 レベル大きいテキスト (HTML5 では旧式) |
blockquote | style , cite | 拡張された引用 |
br | N/A | 改行 |
caption | style | テーブルのキャプションまたはタイトル |
center | style | 水平方向に中央揃えされたコンテンツ |
cite | style | 参照先のタイトル |
code | style | コードのフラグメント |
col | style , align , valign , span , width | テーブル内の列 |
colgroup | style , align , valign , span , width | テーブル内の列のグループ |
dd | style | 説明リストの用語または値 |
del | style , datetime | ドキュメントから削除されたテキスト |
details | style , open | '開いた' 状態に切り替えた場合にのみテキストが表示される対話型ウィジェット |
dl | style | 説明リスト |
dt | style | 説明リストの用語または値 |
em | style | 強調表示されるテキスト (通常、イタリックで表示) |
font | style , color , size , face | 指定したフォント プロパティのテキスト (HTML5 では旧式) |
footer | style | フッター |
h1 . h2 , h3 , h4 , h5 , h6 | style | セクション見出し — <h1> が見出しの最上位、<h6> が最下位 |
header | style | 導入コンテンツ |
hr | style | 主題の区切り |
i | style | 周囲のコンテンツからのテキスト オフセット — 既定の設定ではイタリックとしてレンダリングされる |
ins | style , datetime | ドキュメントに挿入されたテキスト |
li | style | リスト内の項目 |
mark | style | マークアップ テキストまたは強調表示されたテキスト |
ol | style | 順序付きリスト |
p | style | 段落 |
pre | style | 書式設定済みテキスト |
s | style | 取り消し線付きのテキスト |
strike | style | 取り消し線付きのテキスト (HTML5 では旧式) |
section | style | 独立したセクション |
small | style | 周囲のテキストよりフォント サイズが 1 レベル小さいテキスト (HTML5 では旧式) |
sub | style | 下付き文字 |
sup | style | 上付き文字 |
strong | style | 重要度が高いテキスト |
table | style , width , border , align , valign | テーブル |
tbody | style , align , valign | テーブル本体 |
td | style , width , rowspan , colspan , align , valign | テーブル データ セル |
tfoot | style , align , valign | テーブル列をまとめる一連のテーブル行 |
th | style , width , rowspan , colspan , align , valign | セルのグループのヘッダーとして指定されたテーブル データ セル |
thead | style , align , valign | 列見出しを指定する一連のテーブル行 |
tr | style , rowspan , align , valign | テーブル セルの行 |
tt | style | 固定幅テキスト (HTML5 では旧式) |
u | style | 非言語的注釈を使用するテキスト — 既定の設定では下線としてレンダリングされる |
ul | style | 順序なしリスト |
これらの要素の詳細については、https://developer.mozilla.org/en-US/docs/Web/HTML/Elementを参照してください。
MATLAB コードを実行するハイパーリンクを作成するために HTML マークアップを使用するには、関数を実行するハイパーリンクの作成を参照してください。
HTML スタイル属性を使用して HTML コンテンツを書式設定できます。スタイル属性は CSS 属性とその値の文字列です。
以下の CSS 属性がサポートされています。
background-color
border-bottom
border-bottom-color
border-bottom-left-radius
border-bottom-right-radius
border-bottom-style
border-bottom-width
border-left
border-left-color
border-left-style
border-left-width
border-radius
border-right
border-right-color
border-right-style
border-right-width
border-spacing
border-style
border-top
border-top-color
border-top-left-radius
border-top-right-radius
border-top-style
border-top-width
border-width
color
direction
font-family
font-size
font-style
font-weight
height
hidden
line-height
margin
margin-bottom
margin-left
margin-right
margin-top
max-height
max-width
min-height
min-width
overflow
overflow-wrap
overflow-x
overflow-y
padding
padding-bottom
padding-left
padding-right
padding-top
text-align
text-anchor
text-decoration
text-indent
text-overflow
text-shadow
text-transform
title
translate
white-space
width
これらの属性の詳細については、https://developer.mozilla.org/en-US/docs/Web/CSS/Referenceを参照してください。
バージョン履歴
R2018a で導入R2021b: テキストのスタイル設定および方程式の表示
名前と値の引数 Interpreter
を使用して、ダイアログ ボックスのテキストのマークアップを有効にします。インタープリターを 'html'
、'latex'
、'tex'
、または 'none'
として指定します。
MATLAB コマンド
次の MATLAB コマンドに対応するリンクがクリックされました。
コマンドを MATLAB コマンド ウィンドウに入力して実行してください。Web ブラウザーは MATLAB コマンドをサポートしていません。
Select a Web Site
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You can also select a web site from the following list:
How to Get Best Site Performance
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- Deutschland (Deutsch)
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- France (Français)
- Ireland (English)
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- Österreich (Deutsch)
- Portugal (English)
- Sweden (English)
- Switzerland
- United Kingdom (English)