pie
円グラフ

説明
pie(
は、X
)X
のデータを使って円グラフを描画します。円グラフの扇形はそれぞれ X
の要素を表します。
sum(X) ≤ 1
の場合、X
の値は円の扇形の面積を直接指定します。sum(X) < 1
の場合、pie
は円の一部のみを描画します。sum(X) > 1
の場合、pie
はX/sum(X)
によって値を正規化し、それぞれの扇形の面積を決定します。X
のデータ型がcategorical
の場合、扇形はカテゴリに対応します。各扇形の面積は、カテゴリ内の要素数をX
の要素数で割った値になります。
例
オフセットされた扇形を含む円グラフの作成
ベクトル X
の円グラフを作成します。
X = [1 3 0.5 2.5 2]; pie(X)
対応する explode
の要素を 1 に設定することによって、円の 2 番目と 4 番目の扇形をオフセットします。
explode = [0 1 0 1 0]; pie(X,explode)
円グラフのテキスト ラベルの指定
ベクトル X
の円グラフを作成し、扇形にラベルを付けます。
X = 1:3; labels = {'Taxes','Expenses','Profit'}; pie(X,labels)
円グラフのテキスト ラベルの変更
ラベルの付いた円グラフを作成して、テキスト ラベルの色とフォント サイズを変更します。
X = 1:3; labels = {'Taxes','Expenses','Profit'}; p = pie(X,labels)
p = 1x6 graphics array: Patch Text Patch Text Patch Text
ラベル [Profit] の text オブジェクトを取得します。色とフォント サイズを変更します。プロパティの設定にはドット表記を使用します。
t = p(6); t.BackgroundColor = 'cyan'; t.EdgeColor = 'red'; t.FontSize = 14;
パーセンテージ ラベルの形式の指定
円グラフを作成し、形式表現を指定して小数点以下 3 桁の各ラベルを表示します。パーセント記号をラベルに含めるには、'%%'
を表現の最後に指定します。
X = [1/3 2/3];
pie(X,'%.3f%%')
部分的な円グラフのプロット
要素の合計が 1 未満であるベクトル X
の円グラフを作成します。
X = [0.19 0.22 0.41]; pie(X)
要素の合計は 1 未満のため、pie
は円を部分的に描画します。
2 つの円グラフの比較
2 年間の財務データを含むベクトル y2010
と y2011
を作成します。次に、値のラベルを含む cell 配列を作成します。
y2010 = [50 0 100 95]; y2011 = [65 22 97 120]; labels = {'Investments','Cash','Operations','Sales'};
1 行 2 列のタイル表示チャート レイアウトを作成し、それぞれにタイトルがある 2 つの円グラフを表示します。次に、レイアウトの east タイルに共有の凡例を表示します。これを行うには、戻り引数を指定した関数 legend
を呼び出して legend オブジェクトを格納します。その後、Layout.Tile
プロパティを 'east'
に設定して凡例を east タイルに移動します。
t = tiledlayout(1,2,'TileSpacing','compact'); % Create pie charts ax1 = nexttile; pie(ax1,y2010) title('2010') ax2 = nexttile; pie(ax2,y2011) title('2011') % Create legend lgd = legend(labels); lgd.Layout.Tile = 'east';
オフセットされたカテゴリカル円グラフのプロット
オフセットされた扇形を含むカテゴリに対応したカテゴリカル円グラフをプロットします。
X = categorical({'North','South','North','East','South','West'}); explode = {'North','South'}; pie(X,explode)
次に logical ベクトルを使用して同じ扇形をオフセットします。
explode = [0 1 1 0]; pie(X,explode)
ラベルをもつカテゴリカル円グラフのプロット
オフセットされた扇形がないカテゴリカル円グラフをプロットし、扇形にラベルを付けます。X
のデータ型が categorical
の場合、入力引数 explode
を指定しなければなりません。扇形をオフセットせずにラベルを指定するために、空の cell 配列を explode
に指定し、ラベルとして labels
を指定します。
X = categorical({'North','South','North','East','South','West'}); explode = {}; labels = {'E','N','S','W'}; pie(X,explode,labels)
次に 1 つの扇形をオフセットし、すべての扇形にラベルを付けます。
X = categorical({'North','South','North','East','South','West'}); explode = {'West'}; labels = {'E','N','S','W'}; pie(X,explode,labels)
入力引数
X
— 入力配列
ベクトル | 行列
入力ベクトルまたは行列。
X
が数値の場合、X
のすべての値は有限でなければなりません。X
が categorical の場合、pie
は未定義の要素を無視します。
データ型: double|categorical
explode
— オフセットする扇形
数値ベクトルまたは行列 | logical ベクトルまたは logical 行列 | string 配列 | 文字ベクトルの cell 配列
オフセットする扇形。数値ベクトルまたは行列、logical ベクトルまたは logical 行列、string 配列、または文字ベクトルの cell 配列として指定します。
X
が数値の場合、explode
はX
に対応するゼロと非ゼロの要素から成る論理値または数値のベクトルまたは行列でなければなりません。true (非ゼロ) の値は対応する扇形を円グラフの中心からオフセットするため、explode(i,j)
が非ゼロの場合、X(i,j)
は中心からオフセットされます。explode
はX
と同じサイズでなければなりません。X
が categorical の場合、explode
はカテゴリ名の string 配列または cell 配列にできます。pie
はexplode
内のカテゴリに対応する扇形をオフセットします。X
が categorical の場合、explode
はX
内の各カテゴリに対応する要素から成る論理値または数値のベクトルにすることもできます。関数pie
はカテゴリの順序に従って true (非ゼロ) に対応する扇形をオフセットします。
labels
— ラベルのオプション
'%.0f%%'
(既定値) | テキスト ラベルの配列 | 形式表現
ラベル オプション。テキスト ラベルの配列または形式表現として指定します。この引数を使用して、円の扇形にカスタムのテキスト ラベルを表示するか、MATLAB® が提供するパーセンテージ値を特定の形式で表示します。
メモ
X
に categorical 値が含まれている場合にラベル オプションを指定するには、ラベル オプションの前に explode
引数を指定しなければなりません。
テキスト ラベルの表示
ラベルを文字ベクトルの cell 配列または string 配列で指定します。
X
に数値が含まれている場合、labels
内の要素数は X
内の要素数と等しくなければなりません。
X
に categorical 値が含まれている場合、labels
内の要素の数と順序は X
内のカテゴリの数と順序と等しくなければなりません。カテゴリの数と順序を判別するには、関数 categories
を使用します。
特定の形式での割合の表示
形式表現を文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。形式表現はパーセント記号 (%
) で始まり、一連の識別子が続きます。
変換文字を除くすべての識別子はオプションです。次の順序で識別子を指定します。
1 つ以上のフラグ — プラス記号、小数点の表示およびラベルを揃えるためのオプション。
プラス記号 (
+
) — 正の値の隣にプラス記号を表示します。ハッシュ記号 (
#
) — 精度が0
('50.'
など) であっても、小数点を表示します。マイナス記号 (
–
) — ラベルを左揃えにし、ラベルの先頭を空白でパディングするのではなく、ラベルの末尾をパディングします。
フィールド幅 — ラベルに表示する最小文字数。フィールド幅は整数値として指定します。ラベル内の桁数がフィールド幅より小さい場合、ラベルは空白でパディングされます。
精度 — 小数点の右側の桁数。精度を小数点とそれに続く整数として指定します。
変換文字 — 固定小数点または指数表現。変換文字の一覧については、次の表を参照してください。データに当てはまらない変換文字を指定する場合、MATLAB は代わりに
%e
を使用します。
変換文字 | 説明 | 例 |
---|---|---|
f | 固定小数点表記。精度値は小数点以下の桁数を示します。 | '%.4f%%' は、円の 6.25% の扇形のラベルを 6.2500% のように表示します。 |
e | 指数表現。精度値は小数点以下の桁数を示します。 | '%.4e%%' は、円の 6.25% の扇形のラベルを 6.2500e+00% のように表示します。 |
g | e または f のいずれかコンパクトな方のバージョン。後続のゼロは除きます。精度値は小数点以下の最大桁数を示します。 | '%.4g%%' は、円の 6.25% の扇形のラベルを 6.25% のように表示します。 |
上記の識別子に加えて、形式表現の先頭と末尾にリテラル テキストを指定することもできます。一重引用符を表示するには、''
を使用します。パーセント記号を表示するには、%%
を使用します。たとえば、'%.2f%%'
は、小数点以下末尾 2 桁の後にパーセント記号が続くラベルを表示します。
ax
— 座標軸
axes オブジェクト
axes オブジェクト。現在の座標軸 (gca
) ではなく特定の座標軸に円グラフをプロットするために ax
を使用します。
出力引数
p
— Patch
および Text
オブジェクト
ベクトル
Patch
および Text
オブジェクト。ベクトルとして返されます。詳細については、Patch のプロパティ と Text のプロパティ を参照してください。
拡張機能
tall 配列
メモリの許容量を超えるような多数の行を含む配列を計算します。
GPU 配列
Parallel Computing Toolbox™ を使用してグラフィックス処理装置 (GPU) 上で実行することにより、コードを高速化します。
使用上の注意事項および制限事項:
この関数は GPU 配列を受け入れますが、GPU 上では実行されません。
詳細については、GPU での MATLAB 関数の実行 (Parallel Computing Toolbox)を参照してください。
分散配列
Parallel Computing Toolbox™ を使用して、クラスターの結合メモリ上で大きなアレイを分割します。
使用上の注意事項および制限事項:
この関数は分散配列に対して演算を行いますが、クライアントの MATLAB で実行されます。
詳細については、分散配列を使用した MATLAB 関数の実行 (Parallel Computing Toolbox)を参照してください。
バージョン履歴
R2006a より前に導入R2019b: 円グラフへのゼロ値の表示
関数 pie
を呼び出してゼロ値を含むデータを指定すると、円グラフにゼロ値とそれに対応するラベルが表示されます。出力引数を指定して pie
を呼び出すと、出力には各ゼロ値のオブジェクトが含まれます。
以前のリリースでは、pie
はグラフからゼロ値を除外し、それらの値に対応するオブジェクトを返しませんでした。ゼロ値を表示しないようにしたり、対応するオブジェクトを返さないようにするには、データからゼロを削除してください。
MATLAB コマンド
次の MATLAB コマンドに対応するリンクがクリックされました。
コマンドを MATLAB コマンド ウィンドウに入力して実行してください。Web ブラウザーは MATLAB コマンドをサポートしていません。
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