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clim

カラーマップの範囲を設定 (R2022a で caxis から名前変更)

    説明

    clim(limits) は現在の座標軸のカラーマップの範囲を設定します。limits[cmin cmax] の形式の 2 要素ベクトルです。カラーマップ インデックス配列cmin 以下の値はすべて、カラーマップの最初の行にマッピングされます。cmax 以上の値はすべて、カラーマップの最後の行にマッピングされます。cmincmax の間の値はすべて、カラーマップの中間の行に線形にマッピングされます。

    メモ

    関数 clim は、CDataMapping プロパティが "scaled" に設定されたグラフィックス オブジェクトのみに影響します。トゥルーカラーを使用するグラフィックス オブジェクト、または CDataMapping"direct" に設定されたグラフィックス オブジェクトには影響しません。

    clim("auto") は、カラーマップ インデックス配列内の値が変更されたときの自動範囲更新を有効にします。これは既定の動作です。clim auto コマンドはこの構文の代替形式です。

    clim("manual") は自動範囲更新を無効にします。clim manual コマンドはこの構文の代替形式です。

    clim(target,___) は特定の座標軸またはスタンドアロンの可視化のカラーマップの範囲を設定します。前述の任意の構文で最初の入力引数として target を指定します。

    lims = clim は、[cmin cmax] の形式のベクトルとして現在のカラーマップの範囲を返します。

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    放物面とカラー バーをプロットします。

    [X,Y] = meshgrid(-5:.5:5);
    Z = X.^2 + Y.^2;
    surf(Z);
    colorbar

    Figure contains an axes object. The axes object contains an object of type surface.

    現在の色の範囲を取得します。

    lims = clim
    lims = 1×2
    
         0    50
    
    

    下限を 20 に上げます。20 以下の Z 値はすべて、最初の色にマッピングされることがわかります。

    clim([20 50])

    Figure contains an axes object. The axes object contains an object of type surface.

    垂直方向にオフセットされる 2 つの放物面を作成します。

    [X,Y] = meshgrid(-5:.5:5);
    Z1 = X.^2 + Y.^2;
    Z2 = Z1 + 50;

    最初の放物面をプロットします。カラー バーを追加し、2 番目の放物面の座標軸を保持します。

    surf(X,Y,Z1);
    colorbar
    hold on

    Figure contains an axes object. The axes object contains an object of type surface.

    "manual" オプションを使用して現在の色の範囲を保持します。次に 2 番目の放物面をプロットします。

    clim("manual");
    surf(X,Y,Z2);

    Figure contains an axes object. The axes object contains 2 objects of type surface.

    関数 tiledlayout を呼び出して、1 行 2 列のタイル表示チャート レイアウトを作成します。関数 nexttile を呼び出して、axes オブジェクト ax1 および ax2 を作成します。各座標軸に放物面をプロットします。

    [X,Y] = meshgrid(-5:1:5);
    Z = X.^2 + Y.^2;
    tiledlayout(1,2)
    
    % Left plot
    ax1 = nexttile;
    surf(ax1,Z);
    
    % Right plot
    ax2 = nexttile;
    surf(ax2,Z);

    Figure contains 2 axes objects. Axes object 1 contains an object of type surface. Axes object 2 contains an object of type surface.

    右側の座標軸の色の下限を 20 に上げます。

    clim(ax2,[20 50])

    Figure contains 2 axes objects. Axes object 1 contains an object of type surface. Axes object 2 contains an object of type surface.

    入力引数

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    新しい範囲。[cmin cmax] の形式のベクトルとして指定します。cmin の値は、cmax 未満でなければなりません。

    データ型: single | double

    ターゲット オブジェクト。次のいずれかの項目として指定します。

    • AxesPolarAxesGeographicAxes オブジェクトなど、任意のタイプの axes オブジェクト。

    • Colormap プロパティをもつスタンドアロンの可視化。

    • 同じクラスに属する座標軸またはスタンドアロンの可視化の配列。クラスを判定するには、関数 class を使用します。

    ターゲット オブジェクトを指定しない場合、clim により現在の座標軸 (gca) のカラーマップの範囲が設定されます。

    詳細

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    カラーマップ インデックス配列

    チャートのデータ要素をカラーマップの特定の行にマッピングする配列。MATLAB® はインデックス配列をグラフィックス オブジェクトのプロパティとして保存します。

    たとえば、Surface オブジェクトの CData プロパティは、表面上のグリッド点をカラーマップの特定の行にマッピングするインデックス配列です。

    バージョン履歴

    R2006a より前に導入

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