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欠損データの削除

ライブ エディターでの欠損データの検出、埋め込みまたは削除

R2019b 以降

説明

欠損データの削除タスクでは、NaN<missing> などの欠損データ値を対話的に処理できます。このタスクは、ライブ スクリプト用の MATLAB® コードを自動生成します。

このタスクを使用すると、次を行うことができます。

  • ワークスペース変数内の欠損データの検出、埋め込みまたは削除。

  • データを埋めるメソッドのカスタマイズ。

  • 非標準の欠損値インジケーターの定義。

  • 欠損データとクリーニング済みのデータの可視化。

関連する関数

[欠損データの削除] では、関数 ismissingstandardizeMissingfillmissing、および rmmissing を使用するコードが生成されます。

Clean Missing Data task in the Live Editor

タスクを開く

[欠損データの削除] タスクを MATLAB エディターでライブ スクリプトに追加するには、次を行います。

  • [ライブ エディター] タブで [タスク][欠損データの削除] を選択します。

  • スクリプトのコード ブロック内に、missingNaNfillremove などの関連キーワードを入力します。コマンドの補完候補から [欠損データの削除] を選択します。キーワードによっては、1 つ以上の対応するパラメーターがタスクで自動的に更新されます。

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等間隔にサンプリングされていないデータ内の欠損値を対話的に埋めます。

等間隔でないサンプル点のベクトルを作成し、それらの点で正弦関数を評価します。

x = [-4*pi:0.1:0 0.1:0.2:4*pi];
A = sin(x);

欠損値を A に挿入します。

A(A < 0.75 & A > 0.5) = missing;

ライブ エディターで [欠損データの削除] タスクを開きます。データをクリーニングするには、A を入力データとして、x をデータの "x" 軸座標として選択します。

[欠損データの削除] タスクでは、欠損データを埋めるか削除できます。隣接する非欠損値の線形内挿を使用して欠損エントリを埋めるには、[クリーニング メソッド] フィールドを使用して [欠損を埋める][線形内挿] を選択します。

このタスクはクリーニングしたデータをプロットし、線形内挿によって入力データ内の 21 個の欠損エントリが埋められたことを示します。

既定の凡例の位置では一部の埋められた欠損エントリが覆われるため、凡例の位置を座標軸外の右上隅に指定します。

Live Task
legend("Location","northeastoutside")

関連する例

パラメーター

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このタスクは、ベクトル、table、または timetable に含まれる入力データに対して実行されます。データは single 型、double 型、duration 型、calendarDuration 型、datetime 型、categorical 型、string 型、char 型、または文字ベクトルの cell 配列型にできます。

入力データとして table または timetable を提供する場合、[サポートされているすべての変数] を選択すると、サポートされる型のすべての変数を削除します。[すべての数値変数] を選択すると、single 型または double 型のすべての変数を削除します。サポートされている特定の変数を削除対象として選択するには、[指定された変数] を選択し、変数を個別に選択します。

欠損データを埋めるメソッドを次のオプションのいずれかとして指定します。

メソッド説明
線形内挿隣接する非欠損値の線形内挿
定数値指定したスカラー値 (既定では 0)
前の値前の非欠損値
次の値次の非欠損値
最も近い値x 軸で定義される最も近い非欠損値
スプライン内挿区分的 3 次スプライン内挿
形状保持 3 次内挿 (PCHIP)形状維持区分的 3 次スプライン内挿
修正 Akima 3 次内挿修正 Akima 3 次エルミート内挿
移動中央値指定されたウィンドウ サイズでの移動中央値
移動平均値指定されたウィンドウ サイズでの移動平均値
k 最近傍法距離関数で定義される最近傍の平均
カスタム関数ローカル関数または関数ハンドルとして指定するカスタム埋め込みメソッド

欠損データを埋めるメソッドが [移動中央値] または [移動平均値] である場合は、ウィンドウのタイプとサイズを指定します。

ウィンドウ説明
中央揃え現在の点を中心にしてウィンドウの長さを指定する
非対称現在の点の前にある要素数と、現在の点の後にある要素数を含むウィンドウを指定する

ウィンドウのサイズは、[X 軸] の変数の単位を基準とします。

バージョン履歴

R2019b で導入

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