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FITS ファイル

Flexible Image Transport System

Flexible Image Transport System (FITS) は、多次元配列または table として書式設定されたデータの保存、伝送、処理に役立つデジタル ファイル形式を定義するオープン標準です。FITS ファイルは次の 2 つの方法で操作できます。

  • MATLAB® の高水準の FITS 関数は、FITS ファイルからデータを読み取り、MATLAB ワークスペースから FITS ファイルにデータを書き込むための、簡易プログラム インターフェイスを提供します。

  • MATLAB の低水準の FITS 関数を使用すれば、CFITSIO C ライブラリ内の 50 を超える関数へのアクセスにより、FITS ファイルの読み取りと書き込み処理に対するより詳細な制御が可能になります。これらの関数を MATLAB で使用するには、関数名の前に matlab.io.fits 名前空間のパスを指定するか、関数を呼び出す前に、関数 import を使用して現在のインポート リストに名前空間を追加します。以下に例を示します。

    import matlab.io.*;
    fptr = fits.openFile("tst0012.fits");
    

    MATLAB の低水準の FITS 関数を使用するには、https://fits.gsfc.nasa.gov/に記載されている CFITSIO C API プログラミングの概念をよく理解していなければなりません。

MATLAB では、FITS C ライブラリ version 4.1.0 が使用されます。

関数

すべて展開する

fitsdispFITS メタデータの表示
fitsinfoFITS ファイルに関する情報
fitsreadFITS ファイルからデータを読み取る
fitswriteイメージを FITS ファイルに書き込む

ファイル アクセス

closeFileFITS ファイルを閉じる
createFileFITS ファイルの作成
deleteFileFITS ファイルを削除
fileModeFITS ファイルの I/O モード
fileNameFITS ファイルの名前
openDiskFileFITS ファイルを開く
openFileFITS ファイルを開く (拡張ファイル名構文)

イメージの操作

createImgFITS イメージを作成
getImgSizeFITS イメージのサイズ
getImgTypeFITS イメージのデータ型
insertImg現在のイメージの後に FITS イメージを挿入
readImgFITS イメージ データの読み取り
setBscaleFITS イメージ スケールのリセット
writeImgFITS イメージに書き込む

キーワード

deleteKey名前に基づくキーの削除
deleteRecordレコード番号に基づくキーの削除
getHdrSpaceヘッダー内のキーワードの数
readCardキーワードのヘッダー記録
readKeyキーワード
readKeyCmplx複素数のスカラー値としてのキーワード
readKeyDbl倍精度値としてのキーワード
readKeyLongLongint64 としてのキーワード
readKeyLongStr長い文字列値
readKeyUnitキーワードからの物理単位文字列
readRecord番号によって指定されたヘッダー記録
writeCommentCOMMENT キーワードの CHU への書き込みまたは追加
writeDateDATE キーワードの CHU への書き込み
writeHistoryHISTORY キーワードの CHU への書き込みまたは追加
writeKey現在の HDU への新しいキーワードの更新または追加
writeKeyUnit物理単位文字列の書き込み

HDU (ヘッダー データ ユニット) へのアクセス

copyHDU別のファイルへの現在の HDU のコピー
deleteHDUFITS ファイルの現在の HDU の削除
getHDUnumFITS ファイルの現在の HDU の数
getHDUtype現在の HDU のタイプ
getNumHDUsFITS ファイルの HDU の合計数
movAbsHDU絶対 HDU 番号への移動
movNamHDU特定のタイプとキーワード値をもつ最初の HDU への移動
movRelHDU現在の HDU からの HDU の相対数の移動
writeChecksum現在の HDU のチェックサムの計算と書き込み

イメージの圧縮

imgCompress別のファイルへの HDU の圧縮
isCompressedImg現在のイメージが圧縮されているかどうかの確認
setCompressionTypeイメージ圧縮タイプの設定
setHCompScaleHCOMPRESS アルゴリズムのスケール パラメーターの設定
setHCompSmoothHCOMPRESS で圧縮されたイメージの平滑化の設定
setTileDimタイルの次元の設定

ASCII テーブルとバイナリ テーブル

createTbl新しい ASCII またはバイナリ テーブル拡張の作成
insertColテーブルへの列の挿入
insertRowsテーブルへの行の挿入
insertATbl現在の HDU の後ろへの ASCII テーブルの挿入
insertBTbl現在の HDU の後ろへのバイナリ テーブルの挿入
deleteColテーブルからの列の削除
deleteRowsテーブルからの行の削除
getAColParmsASCII テーブル情報
getBColParmsバイナリ テーブル情報
getColNameテーブル列名
getColTypeスケーリングされた列のデータ型、繰り返し値、幅
getEqColType列のデータ型、繰り返し値、幅
getNumColsテーブル内の列数
getNumRowsテーブル内の行数
readATblHdr現在の ASCII テーブルからのヘッダー情報の読み取り
readBTblHdr現在のバイナリ テーブルからのヘッダー情報の読み取り
readColASCII またはバイナリ テーブル列からの行の削除
setTscaleイメージ スケールのリセット
writeColASCII またはバイナリ テーブル列への要素の書き込み

ユーティリティ

getConstantValue名前付きの定数の数値
getVersionCFITSIO ライブラリのリビジョン番号
getOpenFiles開いている FITS ファイルの一覧

トピック