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fitswrite

イメージを FITS ファイルに書き込む

説明

fitswrite(imagedata,filename) は、指定されたイメージ データを filename で指定された Flexible Image Transport System (FITS) ファイルに書き込みます。ファイルが存在する場合、fitswrite はそのファイルを上書きします。

fitswrite(imagedata,filename,Name=Value) は、1 つ以上の名前と値の引数で指定された追加オプションを使用してファイルを作成します。たとえば、Compression="rice" は Rice 圧縮アルゴリズムを指定します。

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RGB イメージの赤チャネルを含む FITS ファイルを作成します。赤チャネルは最終イメージでグレースケールで表現されます。

サンプル イメージを読み取り、イメージの赤チャネルを分離します。

X = imread("ngc6543a.jpg");
R = X(:,:,1);
imshow(imtile({X R}))

Figure contains an axes object. The hidden axes object contains an object of type image.

赤チャネルのデータを FITS ファイルに書き込みます。

fitswrite(R,"myfile.fits");

RGB イメージのチャネルから構成した 3 つのイメージをもつ圧縮された FITS ファイルを作成します。最初に 1 つのチャネルを含むファイルを作成し、そのファイルに他の 2 つを追加します。

サンプル イメージを読み取り、イメージの赤、緑、青のチャネルを分離します。

X = imread("ngc6543a.jpg");
R = X(:,:,1);
G = X(:,:,2);
B = X(:,:,3);
imshow(imtile({X R G B},GridSize=[1 NaN]))

Figure contains an axes object. The hidden axes object contains an object of type image.

赤チャネルのデータを FITS ファイルに Rice 圧縮を使用して書き込みます。

fitswrite(R,"myfile.fits",Compression="rice")

緑と青のチャネルのデータを FITS ファイルに Rice 圧縮を使用して追加します。

fitswrite(G,"myfile.fits",WriteMode="append",Compression="rice")
fitswrite(B,"myfile.fits",WriteMode="append",Compression="rice")

入力引数

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入力イメージ データ。1 次元配列または多次元配列として指定します。

FITS ファイルの名前。string スカラーまたは文字ベクトルとして指定します。

  • ファイルが現在のフォルダーまたは MATLAB® パス上のフォルダーにある場合は、filename にファイルの名前を指定します。

  • ファイルが現在のフォルダーまたは MATLAB パス上のフォルダーにない場合は、filename に絶対パスまたは相対パスを指定します。

例: "myFile.fits"

例: "C:\myFolder\myFile.fits"

例: "myFolder\myFile.fits"

名前と値の引数

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オプションの引数のペアを Name1=Value1,...,NameN=ValueN として指定します。ここで、Name は引数名で、Value は対応する値です。名前と値の引数は他の引数の後に指定しなければなりませんが、ペアの順序は重要ではありません。

例: fitswrite(R,"myfile.fits",WriteMode="append")

書き込みモード。string スカラーまたは文字ベクトルとして指定します。指定したファイルが既に存在する場合、書き込みモードによって fitswrite の動作が決まります。

書き込みモード

説明

"overwrite"

既存のファイルを上書きします。これは既定の動作です。

"append"

イメージ データを既存のファイルに追加します。

ファイルが存在しない場合、fitswrite は書き込みモードに関係なく新しいファイルを作成します。

FITS イメージを書き込む際に使用する圧縮アルゴリズム。次の値のいずれかとして指定します。

説明

"none"

圧縮なしこれは既定の動作です。

"gzip"

イメージ データを GNU ZIP ファイルとして圧縮します。

"rice"

イメージ データを Rice アルゴリズムを使用して圧縮します。

"hcompress"

イメージ データを HCOMPRESS アルゴリズムを使用して圧縮します。

"plio"イメージ データを PLIO アルゴリズムを使用して圧縮します。

ヒント

  • MATLAB は生の FITS イメージ データを指定された順番で書き込みますが、FITS イメージ データの読み取りと書き込みを行うソフトウェア パッケージの中には、イメージ データが最下行から順番に格納されていることを前提としているものがあります。その結果、MATLAB で書き込まれた FITS イメージ データは、他のソフトウェア パッケージを使用して表示した場合、上下方向、すなわち水平軸回りに反転して表示されることがあります。MATLAB でイメージを反転させるには、イメージ データに対して関数 flipud を使用してから、fitswrite を使用してイメージを書き込みます。

バージョン履歴

R2012a で導入