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スタンドアロンの地理バブル チャートでのバブルの制御

バブルのサイズとバブルの色を制御することで、geobubble 関数によって作成されたスタンドアロンの地理バブル チャートをカスタマイズします。

geobubble 関数によって作成されたスタンドアロンの地理バブル チャートでは、バブルのライン幅や透明度の変更などのカスタマイズはサポートされていません。より多くのカスタマイズをサポートする同様のチャートを作成するには、geoaxes および bubblechart 関数を使用して地理座標軸でバブル チャートを作成します。geoaxes および bubblechart 関数の使用例については、Combine Bubble Chart with Other Graphics in Geographic Axesを参照してください。

データの読み込みと表示

津波の発生を含む table を読み取ります。各 table 行は津波の発生を表します。table 変数には、緯度、経度、原因、波の高さなどの津波に関するデータが含まれます。

tsunamis = readtable("tsunamis.xlsx");

geobubble 関数を使用して、table からスタンドアロンの地理バブル チャートを作成します。table 変数 Latitude および Longitude を使用して津波の位置を指定します。gbGeographicBubbleChart オブジェクトを返します。既定では、すべてのバブルのサイズと色は同じです。

gb = geobubble(tsunamis,"Latitude","Longitude");

バブルのサイズの制御

バブルのサイズを変更して、バブル チャートで定量的なデータを可視化します。バブルのサイズは、サイズ データ、バブルの幅の範囲、およびサイズ範囲を変更することで制御できます。

サイズ データの指定

サイズ データは、可視化する定量的なデータです。geobubble 関数に table を渡す場合、GeographicBubbleChart オブジェクトの SizeVariable プロパティを設定してサイズ データを指定します。それ以外の場合は、SizeData プロパティを使用します。

table 変数 MaxHeight に格納された波の高さを使用して、バブルのサイズを指定します。

gb.SizeVariable = "MaxHeight";

バブルの直径の変更

バブルの幅の範囲では、最小バブルおよび最大バブルの直径を指定します。GeographicBubbleChart オブジェクトの BubbleWidthRange プロパティを使用して、バブルの幅の範囲を制御します。

最小バブルおよび最大バブルの直径をクエリします。既定では、最小バブルの直径は 5 ポイント、最大バブルの直径は 20 ポイントです。

gb.BubbleWidthRange
ans = 1×2

     5    20

最小バブルの直径を小さくし、最大バブルの直径を大きくします。

gb.BubbleWidthRange = [3 22];

バブル範囲の変更

サイズ範囲は、MATLAB® がサイズ データ値をバブルの直径にマッピングする方法を制御します。GeographicBubbleChart オブジェクトの SizeLimits プロパティを使用して、サイズ範囲を制御します。

  • サイズ範囲の下限以下のサイズ値は、最小の直径にマッピングされます。

  • サイズ範囲の上限以上のサイズ値は、最大の直径にマッピングされます。

  • サイズ範囲の下限と上限の間にあるサイズ値は、最小の直径と最大の直径の間の直径に線形にマッピングされます。

バブル チャートのサイズ範囲をクエリします。既定では、バブル チャート オブジェクトはサイズ データの最小値と最大値を使用します。

gb.SizeLimits
ans = 1×2

    1.0000  524.2600

SizeLimits に格納されているベクトルの 2 番目の要素を変更して、サイズ範囲の上限を小さくします。

gb.SizeLimits(2) = 200;

バブルの色の制御

バブルの色を変更して、地理バブル チャートで categorical データを可視化します。カラー データおよびバブルの色のリストを変更することで、バブルの色を制御できます。

カラー データの指定

カラー データは、可視化する categorical データです。スタンドアロンの地理バブル チャートには、categorical カラー データが必要です。一般的に、categorical 配列は、categorical または discretize 関数を使用して作成できます。geobubble 関数に table を渡す場合、ColorVariable プロパティを設定してカラー データを指定します。それ以外の場合は、ColorData プロパティを使用します。

Cause table 変数に格納されている津波の原因を使用して、バブルの色を指定します。津波の原因のリストを categorical 配列に変換します。欠落している原因を "Unknown Cause" に置き換えます。次に、バブル チャートの ColorVariable プロパティを設定します。

cats = categorical(tsunamis.Cause);
cats = fillmissing(cats,"constant","Unknown Cause");
gb.SourceTable.Cause = cats;
gb.ColorVariable = "Cause";

バブルの色のリストの指定

既定では、バブル チャートはバブルの 7 色のリストに含まれている色を順に使用します。GeographicBubbleChart オブジェクトの BubbleColorList プロパティを設定して、バブルの色のリストを指定します。

orderedcolors 関数を使用して、事前定義のカラー パレットの色を取得します。turbo などの事前定義のカラーマップから色を取得したり、RGB 値の行列を使用してカスタム カラーを作成したりすることもできます。次に、バブル チャートのバブルの色を指定します。

colors = orderedcolors("meadow");
gb.BubbleColorList = colors;

あるいは、colororder 関数を使用してバブルの色を変更することもできます。

colororder("dye")

参考

関数

プロパティ

トピック