余白を最小限にしたプロットの保存およびコピー
プロットの内容の保存またはコピーを行うときに余白を最小限にする 1 つの方法は、座標軸ツール バーを使用することです。このツール バーは、座標軸の右上隅にカーソルを合わせると表示されます。別の方法は、関数 exportgraphics
および関数 copygraphics
を使用するもので、より高い柔軟性が得られます。
メモ
次の例では、R2020a 以降の新しい関数 exportgraphics
および関数 copygraphics
を使用しています。それより前のリリースを使用している場合は、余白を最小限にしたプロットの保存 (19b) を参照してください。
単一プロットの保存またはコピー
関数 peaks
の等高線図を作成し、タイトルとカラー バーを指定します。
contour(peaks)
colorbar
title('Peaks Function')
プロットをファイルに保存するには、座標軸ツール バーのエクスポート ボタン にカーソルを合わせて、ドロップダウン リストの最初の項目を選択します。プロットのコンテンツをクリップボードにコピーするには、ドロップダウン リストの 2 番目または 3 番目の項目を選択します。2 番目の項目ではコンテンツがイメージとしてコピーされ、3 番目の項目ではコンテンツがベクトル グラフィックスとしてコピーされます。保存またはコピーの対象のコンテンツは、タイトル、座標軸およびカラー バーの周囲に合わせて厳密にトリミングされます。
あるいは、R2020a 以降で使用できる関数 exportgraphics
でコンテンツを保存することもできます。この関数は、同様にコンテンツの周囲に合わせて厳密なトリミングを行い、さらに追加のオプションも提供します。たとえば、解像度を指定してイメージ ファイルを保存できます。
ax = gca; % Requires R2020a or later exportgraphics(ax,'myplot.png','Resolution',300)
関数 copygraphics
は、コンテンツをクリップボードにコピーする類似の機能を提供します。
ax = gca; % Requires R2020a or later copygraphics(ax,'Resolution',300)
Figure 内にある複数プロットの保存またはコピー
R2019b 以降、関数 tiledlayout
を使用して Figure にプロットのタイル配置を作成できます。この関数には、プロット周囲の余白を最小限にするオプションがあります (それより前のリリースを使用している場合は、関数 subplot
を使用してプロットのタイル表示を作成できます。ただし、関数 subplot
には、プロット周囲の余白を制御するオプションはありません)。
関数 tiledlayout
を呼び出して、2 行 2 列のタイル表示チャート レイアウトを作成します。プロットの間隔を最小にするには、名前と値のペアの引数 'TileSpacing'
を 'compact'
に設定します。レイアウトの境界周囲の余白を最小にするには、名前と値のペアの引数 'Padding'
を 'compact'
に設定します。次に、関数 nexttile
を呼び出して最初の座標軸を作成し、関数 plot
を呼び出して座標軸にプロットします。その後、さらに 3 つの座標軸とプロットを作成します。
% Requires R2019b or later t = tiledlayout(2,2,'TileSpacing','Compact','Padding','Compact'); nexttile plot([0 1]) nexttile plot([1 0]) nexttile plot([0 1 0 1]) nexttile plot([1 0 1 0])
タイル表示チャート レイアウト (t
) を関数 exportgraphics
に渡して、レイアウトを PDF ファイルとして保存します。ここでは、背景を透明にして PDF を保存します。
% Requires R2020a or later exportgraphics(t,'fourplots.pdf','BackgroundColor','none')
あるいは、関数 copygraphics
を使用してレイアウトをクリップボードにコピーすることもできます。
% Requires R2020a or later copygraphics(t,'BackgroundColor','none')