余白を最小限にしたプロットの保存およびコピー
プロットの内容の保存またはコピーを行うときに余白を最小限にする 1 つの方法は、座標軸ツール バーを使用することです。このツール バーは、座標軸の右上隅にカーソルを合わせると表示されます。別の方法は、関数 exportgraphics
および関数 copygraphics
を使用するもので、より高い柔軟性が得られます。
単一プロットの保存またはコピー
関数 peaks
の等高線図を作成し、タイトルとカラー バーを指定します。
contour(peaks)
colorbar
title('Peaks Function')
プロットをファイルに保存するには、座標軸ツール バーのエクスポート ボタン にカーソルを合わせて、ドロップダウン リストの最初の項目を選択します。プロットのコンテンツをクリップボードにコピーするには、ドロップダウン リストの 2 番目または 3 番目の項目を選択します。2 番目の項目ではコンテンツがイメージとしてコピーされ、3 番目の項目ではコンテンツがベクトル グラフィックスとしてコピーされます。保存またはコピーの対象のコンテンツは、タイトル、座標軸およびカラー バーの周囲に合わせて厳密にトリミングされます。
あるいは、関数 exportgraphics
を使用してコンテンツを保存することもできます。この関数は、同様にコンテンツの周囲に合わせて厳密なトリミングを行い、さらに追加のオプションも提供します。たとえば、解像度を指定してイメージ ファイルを保存できます。
ax = gca; exportgraphics(ax,'myplot.png','Resolution',300)
関数 copygraphics
は、コンテンツをクリップボードにコピーする類似の機能を提供します。
ax = gca;
copygraphics(ax,'Resolution',300)
Figure 内にある複数プロットの保存またはコピー
関数 tiledlayout
を使用して Figure にプロットのタイル配置を作成できます。この関数には、プロット周囲の余白を最小限にするオプションがあります
関数 tiledlayout
を呼び出して、2 行 2 列のタイル表示チャート レイアウトを作成します。プロットの間隔を最小にするには、名前と値のペアの引数 'TileSpacing'
を 'compact'
に設定します。レイアウトの境界周囲の余白を最小にするには、名前と値のペアの引数 'Padding'
を 'compact'
に設定します。次に、関数 nexttile
を呼び出して最初の座標軸を作成し、関数 plot
を呼び出して座標軸にプロットします。その後、さらに 3 つの座標軸とプロットを作成します。
t = tiledlayout(2,2,'TileSpacing','Compact','Padding','Compact'); nexttile plot([0 1]) nexttile plot([1 0]) nexttile plot([0 1 0 1]) nexttile plot([1 0 1 0])
タイル表示チャート レイアウト (t
) を関数 exportgraphics
に渡して、レイアウトを PDF ファイルとして保存します。ここでは、背景を透明にして PDF を保存します。
exportgraphics(t,'fourplots.pdf','BackgroundColor','none')
あるいは、関数 copygraphics
を使用してレイアウトをクリップボードにコピーすることもできます。
copygraphics(t,'BackgroundColor','none')