イメージ、空間参照情報および初期変換の読み込み
ファイルまたはワークスペースからレジストレーション推定にイメージを読み込むことができます。また、オプションの空間参照情報や初期幾何学的変換を指定することもできます。
ファイルまたはワークスペースからのイメージの読み込み
ファイルまたはワークスペースからレジストレーション推定にイメージを読み込むことができます。グレースケール イメージまたはカラー イメージの読み込みが可能ですが、関数 rgb2gray
により RGB イメージはすべてグレースケール イメージに変換されます。レジストレーション推定は 2 次元イメージのみをサポートします。
ファイルからのイメージの読み込みでは、BMP、JPG、JPEG、TIF、TIFF、PNG および DCM ファイル タイプのみがサポートされています。より広範囲のファイル形式を扱うには、ワークスペースからイメージを読み込みます。レジストレーション推定は、関数 imread
によりワークスペースに読み込まれたイメージ、および関数 dicomread
を使用してワークスペースに読み込まれた DICOM イメージをサポートします。
[イメージの読み込み] アイコンをクリックし、イメージをアプリに読み込みます。
ファイルからイメージを読み込むには、
[ファイルから読み込み]
オプションを選択します。ダイアログ ボックスで、移動イメージと固定イメージのファイル パスを指定します。[参照] を使用してフォルダーを指定します。ワークスペースから変数を読み込むには、
[ワークスペースから読み込み]
オプションを選択します。ダイアログ ボックスで、[移動イメージ] メニューから移動イメージが格納されている変数名を選択し、[固定イメージ] メニューから固定イメージが格納されている変数名を選択します。
空間参照情報の指定
ワークスペースに 2 次元空間参照オブジェクトがある場合、またはファイルから DICOM イメージを読み込む場合、オプションの空間参照情報を指定できます。空間参照情報は、ワールド座標系にイメージを合わせる場合に役立ちます。空間参照オブジェクトの詳細については、imref2d
を参照してください。
メモ
dicomread
を使用して DICOM イメージをワークスペースに読み込む場合、メタデータ内の空間参照情報はイメージ データと関連付けられなくなります。DICOM イメージの空間参照情報を保持するには、イメージをファイルから読み込むか、イメージ メタデータから imref2d
オブジェクトを作成します。DICOM メタデータの詳細については、DICOM ファイルからのメタデータの読み取りを参照してください。
空間参照情報が含まれない場合は、[空間参照オブジェクト] と [DICOM メタデータ] のラジオ ボタンが非アクティブになります。
初期幾何学的変換の指定
ワークスペースの幾何学的変換オブジェクト affine2d
や projective2d
を使用して、オプションの初期幾何学的変換を指定できます。初期幾何学的変換は、初期の位置ずれが似ている複数のイメージを処理する場合に便利です。最初の移動イメージのレジストレーションが完了したら、幾何学的変換をワークスペースにエクスポートし、その変換を一連の他のイメージに適用できます。レジストレーション推定アプリからの結果のエクスポートを参照してください。
幾何学的変換オブジェクトがワークスペースに含まれていない場合、[初期変換オブジェクト] の選択ボックスは非アクティブになります。
メモ
affinetform2d
や projtform2d
オブジェクトなどの左から乗算する規則を使用する 2 次元幾何学的変換オブジェクトがある場合は、レジストレーション推定で使用できるようにするために、そのオブジェクトを projective2d
オブジェクトに変換できます。まず、幾何学的変換オブジェクトの A
プロパティを取得し、その後、A
プロパティの転置を使用して projective2d
オブジェクトを作成します。たとえば、myTform
オブジェクトという左から乗算する幾何学的変換オブジェクトがあるとします。
A = myTform.A; newTform = projective2d(A');