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Simulink のレートを実際のハードウェアのレートとして扱う

モデルのレートに基づくオーバーサンプリング値

R2023b 以降

モデル コンフィギュレーション ペイン: グローバル設定

説明

このパラメーターは、HDL コードの生成時に、オーバーサンプリング値を Simulink® モデルのレートと [ターゲット周波数 (MHz)] パラメーターの値に基づいて HDL Coder™ で自動的に設定するために使用します。

このパラメーターを選択すると、オーバーサンプリング値を手動で計算して更新することなく、設計のデータ レートとクロック レートに変更を加えることができます。たとえば、複数の最適化を含む複雑なフィードバック ループをモデルに対して有効にしている場合、このパラメーターを選択することで、最適化の実行は許可しながらデータ レートを可能な限り最速にすることができます。

依存関係

[Simulink のレートを実際のハードウェアのレートとして扱う] を選択するには、[ターゲット周波数 (MHz)] パラメーターを 0 よりも大きいターゲット クロック レートに設定する必要があります。

設定

off (既定値) | on

既定の設定: オフ

on

Simulink のレートを実際のハードウェアのレートとして扱い、オーバーサンプリング値を HDL Coder で自動的に設定します。データ レートを Simulink モデルのレートで表し、クロック レートを [ターゲット周波数 (MHz)] パラメーターで表します。HDL コードの生成時に、そのデータ レートとクロック レートに基づいて HDL Coder で自動的にオーバーサンプリング値が設定されます。[Simulink のレートを実際のハードウェアのレートとして扱う] を選択すると、[オーバーサンプリング係数] パラメーターは変更できなくなります。

off

Simulink のレートを実際のハードウェアのレートとして扱いません。[オーバーサンプリング係数] パラメーターを使用して手動でオーバーサンプリング値を指定できます。

ヒント

このプロパティを設定するには、関数 hdlset_param または makehdl を使用します。プロパティの値を表示するには、関数 hdlget_param を使用します。

たとえば、次のいずれかの方法を使用して sfir_fixed モデル内の symmetric_fir サブシステムの HDL コードを生成する際に TreatRatesAsHardwareRates 設定を使用できます。

  • プロパティを引数として関数 makehdl に渡す。

    makehdl('sfir_fixed/symmetric_fir', ... 
            'TreatRatesAsHardwareRates','on')
  • hdlset_param を使用してモデルでパラメーターを有効にしてから、makehdl を使用して HDL コードを生成する。

    hdlset_param('sfir_fixed','TreatRatesAsHardwareRates','on')
    makehdl('sfir_fixed/symmetric_fir')

推奨設定

推奨設定なし。

プログラムでの使用

パラメーター: TreatRatesAsHardwareRates
型: 文字ベクトル
値: 'on' | 'off'
既定の設定: 'off'

バージョン履歴

R2023b で導入