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入力の高速フーリエ変換 (FFT)
DSP System Toolbox / Transforms
FFT ブロックは、N 次元の入力配列 u の最初の次元全体において高速フーリエ変換 (FFT) を計算します。ブロックは 2 つの可能な FFT 実装のどちらかを使用します。FFTW ライブラリを基にした実装か、基数 2 のアルゴリズムのコレクションを基にした実装を選択できます。ブロックで実装を選択できるように、[Auto]
を選択できます。FFT 実装の詳細については、アルゴリズムを参照してください。
ユーザー指定の FFT 長 (P と等しくない) では、ゼロ パディングまたは切り捨て、あるいは長さを法とするデータ ラッピングが FFT 演算の前に発生します。P ≤ M の FFT の場合、次のようになります。
y = fft(u,M) % P ≤ M
ラッピング:
y(:,L) = fft(datawrap(u(:,L),M)) % P > M; L = 1,...,N
切り捨て:
y (:,L) = fft(u,M) % P > M; L = 1,...,N
ヒント
入力の長さ P が FFT 長 M より大きい場合、FFT 出力での振幅が増加することがあります。振幅が増加するのは、FFT ブロックが M を法とするデータ ラッピングを使用してすべての使用可能な入力サンプルを保持するためです。
このような振幅の増加を避けるため、入力サンプル P の長さを FFT 長 M まで切り捨てることができます。これを行うには、Pad ブロックをモデル内の FFT ブロックの前に配置します。
[1] Orfanidis, S. J. Introduction to Signal Processing. Upper Saddle River, NJ: Prentice Hall, 1996, p. 497.
[2] Proakis, John G. and Dimitris G. Manolakis. Digital Signal Processing, 3rd ed. Upper Saddle River, NJ: Prentice Hall, 1996.
[3] FFTW (http://www.fftw.org
)
[4] Frigo, M. and S. G. Johnson, “FFTW: An Adaptive Software Architecture for the FFT,”Proceedings of the International Conference on Acoustics, Speech, and Signal Processing, Vol. 3, 1998, pp. 1381-1384.