balred
モデル次数の低次元化
説明
[___] = balred(___,
は、opts
)balredOptions
で指定したオプション セット opts
を使用して低次元化されたモデルを計算します。追加オプションを指定して、状態を削除したり、絶対誤差の制御と相対誤差の制御の使用を比較したり、特定の時間または周波数帯域を強調表示したり、安定モードと不安定モードを分離したりできます。オプション セット opts
の作成と構成については、balredOptions
を参照してください。
例
入力引数
出力引数
アルゴリズム
balred
は、最初に G を安定部と不安定部に分けます。ErrorBound
をabsolute
と指定した場合、balred
は[1]の平衡化打ち切り方法を使用して Gs を低次元化します。この方法では、ハンケル特異値 (HSV) σj を可制御グラミアンおよび可観測グラミアンに基づいて計算します。次数を r とすると、絶対誤差 の範囲は になります。ここで、n は Gs の状態の数です。ErrorBound
をrelative
と指定した場合、balred
は[2]の確率的な平衡化打ち切り方法を使用して Gs を低次元化します。正方の Gs の場合は、位相行列 の HSV σj を計算します。ここで、W(s) は GG’ の安定した最小位相のスペクトル分解です。次数 r の場合は、相対誤差 の範囲は次のようになります。
ここで、 です。
参照
[1] Varga, A., "Balancing-Free Square-Root Algorithm for Computing Singular Perturbation Approximations," Proc. of 30th IEEE CDC, Brighton, UK (1991), pp. 1062-1065.
[2] Green, M., "A Relative Error Bound for Balanced Stochastic Truncation", IEEE Transactions on Automatic Control, Vol. 33, No. 10, 1988