balredOptions
(非推奨) モデル次数の低次元化のためのオプション セットを作成する
balred および balredOptions は推奨されません。代わりに reducespec を使用してください (R2023b 以降)。コードの更新の詳細については、バージョン履歴を参照してください。
構文
opts = balredOptions
opts = balredOptions('OptionName', OptionValue)
説明
opts = balredOptionsbalred コマンドのための既定のオプション セットを返します。
opts = balredOptions('OptionName', OptionValue)OptionName は一重引用符で囲みます。
名前と値の引数
例
アルゴリズム
SepTol オプションおよび Offset オプションは、不安定であるか辛うじて安定したダイナミクスをもつモデルでのみ使用されます。ハンケル特異値 (HSV) は安定ダイナミクスでのみ意味があるため、balred は最初にそのようなモデルを安定部と不安定部の合計に分割しなければなりません。
この分解は、安定限界に近いモードがモデルにある (例 s=-1e-10 の極)、または安定限界上にモードのクラスターがある (例 2 重積分器、3 重積分器) 場合に複雑になることがあります。ほとんどの場合、balred でこれらの問題を克服できますが、次のような予期しない結果が生まれることもあります。
- 安定部の大きな HSV。これは安定部 Gs に安定限界に非常に近い極が含まれている場合に発生します。これらのモードを不安定グループに強制するには、 - 'Offset'オプションを増やして、不安定な領域を多少増やします。
- 「不安定」とラベルの付いたモードが多すぎる。たとえば、モデルの不安定な極が 2 つしかないのに、HSV プロットに 5 つの赤いバーが表示されます。安定/不安定分解アルゴリズムには、周波数応答の精度が大幅に低下するような分解を拒否する精度チェック機能が組み込まれています。たとえば、そのような精度の低下は、 - s = 0に近い安定モードと不安定モードのクラスターを分割しようとすると発生します。そのようなクラスターは- s = 0の複数の極と数値的に等価なため、クラスター全体を不安定として扱う方が実際には望ましくなります。ただし場合によっては、低ゲイン周波数帯域で大きな相対誤差が発生すると、精度チェックが作動し、有効な分解が拒否されることがあります。追加のモードは不安定部 Gu に吸収され、過度に次数が増えることになります。そのような問題は、- SepTol許容誤差を調整することで、簡単に修正できます。
TimeIntervals オプションまたは FreqIntervals オプションを使用する場合、balred は時間または周波数を制限した可制御性グラミアンと可観測性グラミアンを基に状態エネルギーの寄与の計算を行います。時間および周波数を制限したグラミアンの計算の詳細については、gram および[1]を参照してください。
参照
[1] Gawronski, W. and J.N. Juang. "Model Reduction in Limited Time and Frequency Intervals." International Journal of Systems Science. Vol. 21, Number 2, 1990, pp. 349–376.