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balredOptions
モデル低次元化のためのオプション セットを作成する
構文
opts
= balredOptions
opts
= balredOptions('OptionName
', OptionValue
)
説明
は、opts
= balredOptionsbalred
コマンドのための既定のオプション セットを返します。
は、1 つ以上のコンマ区切りの名前/値ペアを受け取ります。opts
= balredOptions('OptionName
', OptionValue
)OptionName
は一重引用符で囲みます。
入力引数
名前と値の引数
|
状態消去方法。弱結合状態 (最小のハンケル特異値をもつ状態) を消去する方法を指定します。以下のいずれかの値として指定。
既定値: | ||||
|
誤差範囲のタイプ。'
相対誤差が周波数全体のより良好な一致を表すのに対し、絶対誤差は大部分のゲインをもつ領域を強調します。詳細については、 既定値: ' | ||||
|
すべての周波数において適切に定義された相対誤差が確保される正則化レベルの値。 既定値: ' | ||||
|
周波数を制限したハンケル特異値を計算するための周波数範囲。2 つの列をもつ行列として指定します。各行は周波数範囲
既定値 周波数範囲と時間間隔の両方に DC が含まれる場合、引き続き 既定値: | ||||
|
時間を制限したハンケル特異値を計算するための時間間隔。2 つの列をもつ行列として指定します。各行は時間間隔
既定値 周波数範囲と時間間隔の両方に DC が含まれる場合、引き続き 既定値: | ||||
|
安定/不安定分解での精度の値の最大損失。不安定な極をもつモデルの場合、 既定値: | ||||
|
安定/不安定境界のオフセット。正のスカラー値。安定/不安定分解では、安定項は次の条件を満たす極のみを含みます。
安定境界の近くの極を不安定として扱うには、 既定値: |
これらのオプションとその使い方の詳細については、「balred
」のリファレンス ページを参照してください。
例
アルゴリズム
SepTol
オプションおよび Offset
オプションは、不安定であるか辛うじて安定したダイナミクスをもつモデルでのみ使用されます。ハンケル特異値 (HSV) は安定ダイナミクスでのみ意味があるため、balred
は最初にそのようなモデルを安定部と不安定部の合計に分割しなければなりません。
この分解は、安定限界に近いモードがモデルにある (例 s=-1e-10
の極)、または安定限界上にモードのクラスターがある (例 2 重積分器、3 重積分器) 場合に複雑になることがあります。ほとんどの場合、balred
でこれらの問題を克服できますが、次のような予期しない結果が生まれることもあります。
安定部の大きな HSV。これは安定部 Gs に安定限界に非常に近い極が含まれている場合に発生します。これらのモードを不安定グループに強制するには、
'Offset'
オプションを増やして、不安定な領域を多少増やします。「不安定」とラベルの付いたモードが多すぎる。たとえば、モデルの不安定な極が 2 つしかないのに、HSV プロットに 5 つの赤いバーが表示されます。安定/不安定分解アルゴリズムには、周波数応答の精度が大幅に低下するような分解を拒否する精度チェック機能が組み込まれています。たとえば、そのような精度の低下は、
s = 0
に近い安定モードと不安定モードのクラスターを分割しようとすると発生します。そのようなクラスターはs = 0
の複数の極と数値的に等価なため、クラスター全体を不安定として扱う方が実際には望ましくなります。ただし場合によっては、低ゲイン周波数帯域で大きな相対誤差が発生すると、精度チェックが作動し、有効な分解が拒否されることがあります。追加のモードは不安定部 Gu に吸収され、過度に次数が増えることになります。そのような問題は、SepTol
許容誤差を調整することで、簡単に修正できます。
TimeIntervals
オプションまたは FreqIntervals
オプションを使用する場合、balred
は時間または周波数を制限した可制御グラミアンと可観測グラミアンを基に状態エネルギーの寄与の計算を行います。時間および周波数を制限したグラミアンの計算の詳細については、gram
および[1]を参照してください。
参照
[1] Gawronski, W. and J.N. Juang. "Model Reduction in Limited Time and Frequency Intervals." International Journal of Systems Science. Vol. 21, Number 2, 1990, pp. 349–376.