stabsepOptions

(非推奨) 安定/不安定分解のオプション

stabsepOptions は推奨されません。stabsep への名前と値の引数としてオプションを直接指定します。 (R2023b 以降)コードの更新の詳細については、バージョン履歴を参照してください。

構文

opts = stabsepOptions
opts = stabsepOptions('OptionName', OptionValue)

説明

opts = stabsepOptions は stabsep コマンドのための既定のオプションを返します。

opts = stabsepOptions('OptionName', OptionValue) は、1 つ以上のコンマ区切りの名前/値ペアを受け取ります。OptionName は一重引用符で囲みます。

名前と値の引数

Focus

分解のフォーカス。以下のいずれかの値として指定。

'stable'stabsep の最初の出力には、安定ダイナミクスのみが含まれます。
'unstable'stabsep の最初の出力には、不安定ダイナミクスのみが含まれます。

既定: 'stable'

SepTol

安定/不安定分解の精度損失係数。正のスカラー値。モデル G(s) を分解するときに、stabsep は、G と G1 + G2 の周波数応答の差が、G(s) の計算値の絶対精度の SepTol 倍よりも大きくならないようにします。SepTol を増やすことは、精度を犠牲にして、近傍の安定モードと不安定モードを分離する場合には役立ちます。

既定: 10

Offset

安定/不安定境界のオフセット。正のスカラー値。stabsep の最初の出力には、次を満たす極のみが含まれます。

連続時間:

  • Re(s) < -Offset * max(1,|Im(s)|) (Focus = 'stable')

  • Re(s) > Offset * max(1,|Im(s)|) (Focus = 'unstable')

離散時間:

  • |z| < 1 - Offset (Focus = 'stable')

  • |z| >1 + Offset (Focus = 'unstable')

安定境界の近くの極を不安定として扱うには、Offset の値を増加します。

既定: 0

これらのオプションとその使い方の詳細については、「stabsep」のリファレンス ページを参照してください。

例

以下によって与えられるシステムの安定/不安定分解を計算します。

G(s)=10(s+0.5)(s+10−6)(s+2−5i)(s+2+5i)

Offsetオプションを使用して、安定/不安定分解の安定項から、s = 10–6 にある極を排除するように stabsep を強制します。

G = zpk(-.5,[-1e-6 -2+5i -2-5i],10); 
opts = stabsepOptions('Offset',.001); % Create option set
[G1,G2] = stabsep(G,opts)   % treats -1e-6 as unstable

これらのコマンドは、以下の結果を返します。

Zero/pole/gain:
-0.17241 (s-54)
---------------
(s^2 + 4s + 29)
 
 
Zero/pole/gain:
 0.17241
----------
(s+1e-006)
s = 10–6 の極は 2 つ目 (不安定) の出力内にあります。

バージョン履歴

R2010a で導入

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参考