Main Content

このページの内容は最新ではありません。最新版の英語を参照するには、ここをクリックします。

FM Broadcast Demodulator Baseband

ブロードキャスト FM 変調信号の復調

  • FM Broadcast Demodulator Baseband block

ライブラリ:
Communications Toolbox / Modulation / Analog Baseband Modulation

説明

FM Broadcast Demodulator Baseband ブロックは、ブロードキャスト FM 信号をステレオまたはモノラルのオーディオ信号に復調し、さらにオプションで RDS (または RBDS) 信号に復調します。詳細については、アルゴリズムを参照してください。

このアイコンには、利用可能なすべての端子を使用したブロックが表示されています。FM Broadcast Demodulator Baseband block showing optional input port

すべて展開する

オーディオ入力ファイルを読み込み、FM Broadcast Modulator Baseband ブロックと FM Broadcast Demodulator Baseband ブロックを使用してオーディオ信号の変調と復調を行います。入力信号のスペクトルを復調された信号のスペクトルと比較します。

doc_fmbroadcast モデルは、guitar.wav 信号を読み込み、その信号を FM ブロードキャスト用に変調し、FM ブロードキャスト信号を復調し、復元した信号と元のオーディオ信号をスペクトル アナライザーで比較します。

制限

入力長はオーディオ間引き係数の整数倍でなければなりません。[RDS/RBDS demodulation] チェック ボックスがオンになっている場合、入力長はさらに RBDS 間引き係数の整数倍でなければなりません。

端子

入力

すべて展開する

FM 変調されたベースバンド オーディオ信号。列ベクトルとして指定します。信号長の制限の詳細については、制限を参照してください。

データ型: double | single
複素数のサポート: あり

出力

すべて展開する

RDS (または RBDS) 信号。入力信号と同じデータ型の列ベクトルとして返されます。

  • N 要素の列ベクトル (モノラル信号の場合) — N はオーディオ信号のサンプル数です。[Stereo audio] を選択しなかった場合、出力は列ベクトルになります。

  • 2 行 N 列の行列 (ステレオ信号の場合) — N はチャネルあたりのオーディオ信号のサンプル数です。[Stereo audio] を選択した場合、出力には 2 つのチャネルが含まれます。この場合、ディエンファシス フィルター処理後にブロックによってステレオ復号化が実行されます。

パラメーター

すべて展開する

ブロック パラメーターを対話的に編集するには、プロパティ インスペクターを使用します。Simulink® ツールストリップの [シミュレーション] タブの [準備] ギャラリーで [プロパティ インスペクター] を選択します。

出力信号のサンプル レート (Hz 単位)。正のスカラーとして指定します。サンプル レートは周波数偏差の 2 倍より大きくなければなりません。具体的には、サンプル レート (Hz) > 2 × 周波数偏差 (Hz) です。

変調器の出力信号周波数のピーク偏差 (Hz 単位)。正の実数スカラーとして指定します。周波数偏差はサンプル レートの半分より小さくなければなりません。

システムの帯域幅は、周波数偏差とメッセージ帯域幅の合計の 2 倍と等しくなります。FM ブロードキャストの業界標準では、米国では 75 kHz、ヨーロッパでは 50 kHz の値が規定されています。

ディエンファシス ローパス フィルターの時定数 (秒単位)。正のスカラーとして指定します。FM ブロードキャストの業界標準では、米国では 75 μs、ヨーロッパでは 50 μs の値が規定されています。

出力オーディオのサンプル レート (Hz 単位) を正のスカラーとして指定します。

このチェック ボックスをオンにすると、既定のオーディオ デバイスで音声が再生されます。

ブロックでオーディオ デバイスとの通信に使用されるバッファーのサイズ (サンプル数単位) を正の整数スカラーとして指定します。

依存関係

このパラメーターを有効にするには、[Play audio device] を選択します。

このチェック ボックスをオンにすると、ステレオ オーディオ信号の復調が有効になります。

  • [Stereo audio] チェック ボックスをオフにした場合、オーディオ信号はモノラルであるとみなされます。

  • [Stereo audio] チェック ボックスをオンにした場合、ブロックはベースバンド (L+R) に加え、ステレオ オーディオ (L–R) を 38 KHz の帯域で復調します。

詳細については、多重化ステレオおよび RDS (または RBDS) FM 信号を参照してください。

このチェック ボックスをオンにすると、RBDS 信号が入力複素ベースバンド FM 信号から復調されます。詳細については、多重化ステレオおよび RDS (または RBDS) FM 信号を参照してください。

RDS/RBDS シンボルあたりのサンプル出力数。正の整数として指定します。RDS (または RBDS) ブロードキャスト データのサンプル レートは 1187.5 Hz です。RDS (または RBDS) のサンプル レートは、([Number of samples per RDS/RBDS symbol] × 1187.5) Hz で求められます。

依存関係

このパラメーターを有効にするには、[RDS/RBDS demodulation] を選択します。

ブロックが RBDS 信号の位相復元で Costas ループを使用するかどうかを指定します。19 kHz パイロット トーンの第 3 高調波によって位相で 57 kHz RBDS 信号をロックしないラジオ局では、このチェック ボックスをオンにします。

依存関係

このパラメーターを有効にするには、[RDS/RBDS demodulation] を選択します。

実行するシミュレーションのタイプ。[コード生成] または [インタープリター型実行] として指定します。

  • コード生成 — 生成された C コードを使用してモデルをシミュレートします。シミュレーションの初回実行時、Simulink は対象ブロックの C コードを生成します。このモデルは、モデルが変更されない限り以降のシミュレーションで C コードを再利用します。このオプションを使用すると、シミュレーションの起動時間は長くなりますが、以降のシミュレーションの速度は [インタープリター型実行] オプションを使用した場合よりも速くなります。

  • インタープリター型実行 — MATLAB® インタープリターを使用してモデルをシミュレートします。このオプションを使用すると、起動時間が短縮されますが、以降のシミュレーションの速度は [コード生成] オプションを使用した場合よりも遅くなります。このモードで、ブロックのソース コードをデバッグできます。

詳細については、シミュレーション モード (Simulink)を参照してください。

ブロックの特性

データ型

double | single

多次元信号

いいえ

可変サイズの信号

いいえ

アルゴリズム

すべて展開する

FM Broadcast Demodulator Baseband ブロックには、FM Demodulator Baseband ブロックの機能に加えて、ディエンファシス フィルター処理とステレオ信号受信機能が含まれます。

参照

[1] Hatai, I., and I. Chakrabarti. “A New High-Performance Digital FM Modulator and Demodulator for Software-Defined Radio and Its FPGA Implementation.” International Journal of Reconfigurable Computing (December 25, 2011): 1–10. https://doi.org/10.1155/2011/342532.

[2] Taub, H., and D. Schilling. Principles of Communication Systems. McGraw-Hill Series in Electrical Engineering. New York: McGraw-Hill, 1971, pp. 142–155.

[3] Der, Lawrence. "Frequency Modulation (FM) Tutorial." Silicon Laboratories Inc., pp. 4–8.

拡張機能

C/C++ コード生成
Simulink® Coder™ を使用して C および C++ コードを生成します。

バージョン履歴

R2015a で導入