MathWorks、MATLAB および Simulink の Release 2024a を発表

MathWorks は本日、 MATLAB^® および Simulink^® 製品ファミリの「Release 2024a (以下、R2024a)」を発表しました。R2024a は、AI および無線通信システムに関わるエンジニアおよび研究者のワークフローを合理化する新機能を搭載しています。 

現在、軌道上には 6,000 機近くの低軌道衛星 (LEO) が存在し、宇宙関連企業への民間セクター投資には膨大な額が投入されており、衛星通信への関心はかつてないほど高まっています。R2024a の Satellite Communications Toolbox™ のアップデートは、衛星通信エンジニアによるシナリオのモデル化を可能にし、衛星通信システムおよびリンクの設計、シミュレーション、検証のための標準ベースのツールを提供します。さらに、エンジニアはツールボックスの使用によって、RF コンポーネントおよび地上局の受信機とともに物理層のアルゴリズムを設計し、テスト波形を生成して、ゴールデン リファレンス設計の検証を行うこともできます。

R2024a では、MATLAB および Simulink で広く利用されている以下のツールのメジャーアップデートも行われています。

• Computer Vision Toolbox™ は、コンピューター ビジョン、3D ビジョン、動画処理システムの設計およびテストを行うためのアルゴリズム、関数、アプリを提供します。この製品は、2D および 3D のビジョンタスクのためのアルゴリズムの設計、データのラベル付け、コード生成を行う機能を搭載しています。
• Deep Learning Toolbox™ には、アルゴリズム、事前学習済みのモデル、およびアプリを使用したディープ ニューラル ネットワークの設計と実装のためのフレームワークが用意されています。このツールボックスにより、Transformer などのアーキテクチャのサポートや、PyTorch および TensorFlow モデルのインポートおよびコシミュレーションが可能になります。
• Instrument Control Toolbox™ は、MATLAB® をオシロスコープ、ファンクション ジェネレーター、信号アナライザー、電源、分析機器などの機器に直接接続します。計測器エクスプローラー アプリを使用すると、コードを記述することなく IVI や VXIplug&play ドライバーでデバイスを管理できます。

MathWorks テクニカル プロダクト マーケティング担当ディレクターの Dominic Viens は次のように述べています。「エンジニアは急速に進化を続ける無線システムの課題に直面しており、設計、シミュレーション、検証のための汎用性の高い通信ツールを活用することが不可欠です。R2024a のアップデートにより、次世代の通信システムの実装およびサポートが促進されるでしょう。」

MATLAB および Simulink 製品ファミリに関するすべての新拡張機能、およびバグ修正の詳細については、R2024a のハイライトページmathworks.com/products/new_products/release-highlights をご覧ください。