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MATLABを使った数学・統計入門の授業 - 京都大学の事例から学ぶ プログラミング×数学教育

出典シリーズ: MATLABを使って教える、学ぶ

Kyoto University Naoto Nakano, Ph.D.

概要

近年、データ科学教育の重要性が声高に叫ばれており、幅広い背景の人に基本的な数学・統計・AIの知識を習得し、実際の現場で活用することが期待されています。その場合、理論の学習だけにとどまらず、現場で使えるような実践的なスキルの体得も必要です。また、具体例を取り混ぜた応用的な問題を取り上げることによって理解と関心が深まります。

本セミナーでは、文系を含む全学向けの数学と統計入門の授業に MATLAB を活用した事例を、実際に授業に携わった京都大学の中野先生と共に紹介いたします。この2つの授業では MATLAB を使った実践的な手法を紹介し、自動採点システムである MATLAB Grader を用いて学生の習熟度の向上を試みました。

どのような教育効果があったか、MATLAB Graderを導入する上で工夫した点などについて、デモを交えて紹介いたします。また、中野先生が作成されました MATLAB Grader の問題集は一般公開予定となっておりますので、共有方法についても紹介いたします。

本セミナーは次のような方にお勧めです。

    数学、または統計の授業を教えている、もしくは関心のある方

    プログラミング言語を使った数学、統計教育をされている、もしくは関心のある方

    MATLABを使った演習問題を授業で使われている、もしくは関心のある方

ハイライト

    全学向け数学・統計入門でのMATLAB活用事例

    MATLAB Graderを使った数学・統計教育

    クラウド上で活用できるMATLABの自動採点システム

講演者について

中野直人 NAKANO, Naoto 博士(理学)

京都大学国際高等教育院附属データ科学イノベーション教育研究センター特定講師.2017年9月より現職.

専門は応用数学・主にデータ解析.学位は数学(非線形偏微分方程式系の解の存在と一意性)で取得したが,ポスドクの時に気象学の研究室に所属して以来データ解析を中心とした数学の応用研究にシフト.確率モデルや遅延座標埋め込みに基づく時系列解析が現在の研究テーマ.機械学習的手法の数理構造に興味があり,統計物理や代数幾何の研究者とも共同研究を行う独創的なスタイルが持ち味.

所属センターは数理・データ科学教育強化拠点であり,MATLAB セミナーをはじめとするデータ科学スクールの企画運営や全学共通科目の数理・統計教育に従事.MATLAB Grader は2020年度から「数理・データ科学のための数学入門II」の講義で実際に利用.自習用コンテンツとしては「MATLABを使った統計入門演習」がある.

道家治郎

MathWorks カスタマーサクセス部(教育分野)部長

University of Michiganで機械工学のPh.D.を取得後、2006年にMathWorks本社に入社。教育機関向けのアプリケーションエンジニアとした働いた後、MathWorks Japanに異動。カスタマートレーニング部で講師を担当し、2018年に現職のカスタマーサクセス部に就く。大学での授業や研究での利用をサポートしている。

録画: 2021 年 8 月 25 日

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