仮想空間による自動運転安全性評価シミュレーションDIVPの開発:DIVPとMATLAB/SimulinkのCo-sim.連携
神奈川工科大学 井上 秀雄
自動運転はシステムが複雑化する一方で、様々な走行環境に対して高い安全性が求められる。しかし、現在の自動運転の安全性検証は、網羅的な実車評価に依存しており膨大なコストを要する。また、自然界の物理現象に対し、カメラ、レーダ、LiDARの外界センサは限界の検証が難しく、どこまでやれば安全性を保証できるのかが課題である。以上の背景からSIP自動運転第2期のDIVPプロジェクトでは、実現象と一致性の高い「走行環境~空間伝搬~センサ」の一連のモデルを特徴とした仮想空間シミュレーションを構築し、精緻で効率的な自動運転の安全性評価を可能にした。更にDIVPとMATLAB®/Simulink®を結合したモデルベース開発環境も構築し、幅広いユーザーへの利用価値を高めることができた。
公開年: 2022 年 6 月 2 日