wsst
ウェーブレット シンクロスクイーズド変換
構文
説明
出力引数なしの wsst(___)
は、シンクロスクイーズド変換の大きさを時間と周波数の関数としてプロットします。サンプリング周波数またはサンプリング間隔を指定しない場合、シンクロスクイーズド変換はサンプルあたりのサイクル数でプロットされます。サンプリング周波数を指定した場合、シンクロスクイーズド変換がヘルツ単位でプロットされます。duration を使用してサンプリング間隔を指定した場合、プロットは単位時間あたりのサイクルになります。時間単位は duration から導出されます。
[___] = wsst(___,
は、1 つ以上の名前と値の引数で指定される追加オプションを使用して、シンクロスクイーズド変換を返します。Name=Value
)
例
入力引数
出力引数
制限
ウェーブレット シンクロスクイーズド変換アルゴリズムは単精度データに対して敏感です。そのため、MATLAB® コードを使用して取得される結果と生成した C/C++ コードを使用して取得される結果が一致しない可能性があります。CPU と GPU を使用して取得される単精度の結果も互いに一致しない可能性があります。この不一致は、周波数の再割り当てにおける off-by-one エラーに起因します。
アルゴリズム
関数 wsst
は、解析ウェーブレットを正規化して L1 ノルムを保持します。これを言い換えると、wsst
はウェーブレット バンドパス フィルターのフーリエ変換にスケールの平方根を乗算しないということです。スケールの平方根を乗算すると、各バンドパスの寄与の重み付けが均等ではなくなります。
L1 正規化では、振幅の等しい振動成分がスケールの異なるデータ内にある場合、そのような振動成分は CWT で等しい大きさをもちます。関数 cwt
も L1 正規化を使用します。詳細については、CWT の L1 ノルムを参照してください。
参照
[1] Daubechies, Ingrid, Jianfeng Lu, and Hau-Tieng Wu. “Synchrosqueezed Wavelet Transforms: An Empirical Mode Decomposition-like Tool.” Applied and Computational Harmonic Analysis 30, no. 2 (March 2011): 243–61. https://doi.org/10.1016/j.acha.2010.08.002.
[2] Thakur, Gaurav, Eugene Brevdo, Neven S. Fučkar, and Hau-Tieng Wu. “The Synchrosqueezing Algorithm for Time-Varying Spectral Analysis: Robustness Properties and New Paleoclimate Applications.” Signal Processing 93, no. 5 (May 2013): 1079–94. https://doi.org/10.1016/j.sigpro.2012.11.029.