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ウェーブレット信号アナライザー

ウェーブレットを使用した信号の解析および圧縮

R2023a 以降

説明

ウェーブレット信号アナライザー アプリを使用すると、間引きおよび非間引きの離散ウェーブレット変換およびウェーブレット パケット変換を使用して、1 次元信号を可視化、解析、および圧縮できます。アプリは信号の分解とそれに対応する再構成をプロットします。このアプリは、各成分のおおよその周波数帯域を含む分解の統計も表示します。ウェーブレット信号アナライザー アプリを使用すると、次のことが可能になります。

  • MATLAB® ワークスペース内のすべての単一チャネル、実数値および複素数値の 1 次元信号にアクセスする。

  • ウェーブレットまたは分解レベルを変更して、さまざまな解析からの分解を比較する。

  • 時間で揃えられた係数を可視化する。

  • ウェーブレット変換を計算する前に、信号を周期的に、または反射によって拡張する。

  • 分解にグローバルしきい値またはレベル依存しきい値を適用して信号を圧縮する。

  • 分解の統計を可視化し、圧縮がそれらにどのような影響を与えるかを調べる。

    • すべての分解レベルに対して、エネルギーをプロットする。非間引きウェーブレット分解では、係数の分散をプロットすることもできる。

    • 指定した分解レベルに対して、係数の自己相関とヒストグラムを表示する。

  • 分解係数、圧縮係数、圧縮信号を MATLAB ワークスペースにエクスポートする。

  • MATLAB スクリプトを生成して、ワークスペースで結果を再現する。

ウェーブレット信号アナライザー アプリは、単精度および倍精度のデータをサポートします。

Wavelet Signal Analyzer app

ウェーブレット信号アナライザー アプリを開く

  • MATLAB ツールストリップ: [アプリ] タブの [信号処理と通信] でアプリのアイコンをクリックします。

  • MATLAB コマンド プロンプト: waveletSignalAnalyzer と入力します。

プログラムでの使用

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waveletSignalAnalyzer は、ウェーブレット信号アナライザー アプリを開きます。アプリが初期化されたら、[インポート] をクリックして、解析と圧縮のためにワークスペースから信号をインポートします。

waveletSignalAnalyzer(sig) は、ウェーブレット信号アナライザー アプリを開き、sym4 ウェーブレットと既定の設定で modwt 関数を使用して、sig の非間引き離散ウェーブレット変換をインポート、分解、および表示します。

sig はワークスペースの変数です。sig は次のいずれかになります。

  • 1 行 N 列または N 行 1 列の実数値または複素数値のベクトル。

  • 単精度または倍精度のデータ。

ヒント

  • マルチチャネル信号の 1 つのチャネルを分解するには、プログラムでチャネルをインポートします。たとえば、次のコマンドを使用して、マルチチャネルの EEG データ セット Espiga3 の 10 番目のチャネルを分解します。

    load Espiga3
    waveletSignalAnalyzer(Espiga3(:,10))

  • 異なる 1 次元信号を同時に分解するには、ウェーブレット信号アナライザーの複数のインスタンスを実行します。

バージョン履歴

R2023a で導入

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