ztrans
Z 変換
説明
例
シンボリック式の Z 変換
sin(n)
の Z 変換を計算します。既定では、z
に関して変換されます。
syms n f = sin(n); ztrans(f)
ans = (z*sin(1))/(z^2 - 2*cos(1)*z + 1)
独立変数および変換変数の指定
exp(m+n)
の Z 変換を計算します。既定では、独立変数は n
、変換変数は z
です。
syms m n f = exp(m+n); ztrans(f)
ans = (z*exp(m))/(z - exp(1))
変換変数として y
を指定します。関数を 1 つだけ指定した場合、その変数が変換変数になります。独立変数は n
のままです。
syms y ztrans(f,y)
ans = (y*exp(m))/(y - exp(1))
独立変数と変換変数を m
と y
として、第二、第三引数にそれぞれ指定します。
ztrans(f,m,y)
ans = (y*exp(n))/(y - exp(1))
ヘヴィサイド関数および二項係数を含む Z 変換
ヘヴィサイド関数および二項係数の Z 変換を計算します。
syms n z ztrans(heaviside(n-3),n,z)
ans = (1/(z - 1) + 1/2)/z^3
ztrans(nchoosek(n,2))
ans = z/(z - 1)^3
配列入力の Z 変換
行列 M
の Z 変換を求めます。同じサイズの行列を使用して、各行列エントリの独立変数と変換変数を指定します。引数が非スカラーである場合、ztrans
は各要素に適用されます。
syms a b c d w x y z M = [exp(x) 1; sin(y) i*z]; vars = [w x; y z]; transVars = [a b; c d]; ztrans(M,vars,transVars)
ans = [ (a*exp(x))/(a - 1), b/(b - 1)] [ (c*sin(1))/(c^2 - 2*cos(1)*c + 1), (d*1i)/(d - 1)^2]
ztrans
がスカラーと非スカラーの両方の引数で呼び出された場合、スカラー拡張を使用して非スカラーと一致するようスカラーを拡張します。非スカラー引数のサイズは同じでなければなりません。
syms w x y z a b c d ztrans(x,vars,transVars)
ans = [ (a*x)/(a - 1), b/(b - 1)^2] [ (c*x)/(c - 1), (d*x)/(d - 1)]
シンボリック関数の Z 変換
シンボリック関数の Z 変換を計算します。1 番目の引数がシンボリック関数を含む場合、2 番目の引数はスカラーでなければなりません。
syms f1(x) f2(x) a b f1(x) = exp(x); f2(x) = x; ztrans([f1 f2],x,[a b])
ans = [ a/(a - exp(1)), b/(b - 1)^2]
Z 変換が求まらない場合
ztrans
が入力を変換できない場合は、未評価の呼び出しが返されます。
syms f(n) f(n) = 1/n; F = ztrans(f,n,z)
F = ztrans(1/n, n, z)
iztrans
を使用して元の式を返します。
iztrans(F,z,n)
ans = 1/n
入力引数
f
— 入力
シンボリック式 | シンボリック関数 | シンボリック ベクトル | シンボリック行列
シンボリック式、シンボリック関数、シンボリック ベクトルまたはシンボリック行列で指定される入力。
var
— 独立変数
n
(既定値) | シンボリック変数
独立変数。シンボリック変数として指定します。この変数は、多くの場合 "離散時間変数" と呼ばれます。変数を指定しない場合、ztrans
は n
を使用します。f
に n
が含まれない場合、ztrans
は関数 symvar
を使用します。
transVar
— 変換変数
z
(既定値) | シンボリック変数 | シンボリック式 | シンボリック ベクトル | シンボリック行列
変換変数。シンボリック変数、シンボリック式、シンボリック ベクトルまたはシンボリック行列として指定します。この変数は、多くの場合 "複素周波数変数" と呼ばれます。既定では、ztrans
は z
を使用します。z
が f
の独立変数の場合、ztrans
は w
を使用します。
詳細
Z 変換
変数 n
の式 f = f(n) の点 z
における Z 変換 F = F(z) は次のようになります。
ヒント
いずれかの引数が配列である場合、
ztrans
は配列の全要素について要素単位で動作します。1 番目の引数がシンボリック関数を含む場合、2 番目の引数はスカラーでなければなりません。
逆 Z 変換を計算するには、
iztrans
を使用します。
バージョン履歴
R2006a より前に導入
MATLAB コマンド
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コマンドを MATLAB コマンド ウィンドウに入力して実行してください。Web ブラウザーは MATLAB コマンドをサポートしていません。
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