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モデルの複雑度の軽減
ボトムアップ アプローチを使用し、ブロック置換ルールを定義して大規模モデルを解析する
大規模モデルの解析において、Simulink® Design Verifier™ ソフトウェアはボトムアップ アプローチを使用することで最も効果的に機能します。このアプローチでは、まず小さなモデル コンポーネントが解析されます。これは既定の設定を使用するより高速に実行できます。ボトムアップ アプローチには、いくつかの利点があります。
制御環境下におけるエラー検出、テスト生成またはプロパティ証明の速度低下の問題が解決できます。
モデル全体を解析する前に小さなモデル コンポーネントで問題を解決する方が効率的です。特に、そのモデルのコンテキストでしか見つけることができないモデル内の到達不可能なコンポーネントがある場合は効果が顕著です。
問題の特定と修正を繰り返すことで、デバッグ時間を短縮できます。
1 つのモデル コンポーネントに、たとえば、あるコンポーネントがシミュレーションで到達不可能である、という問題があるとします。その場合、大規模モデルでは、このソフトウェアは "すべての" オブジェクティブについてテストを生成できません。
解析用に、モデルの互換性の制限を回避する場合またはモデル要素をカスタマイズする場合は、Simulink Design Verifier のブロック置換ルールを使用。解析時にモデルのパラメーターに対し値を追加生成する場合は、Simulink Design Verifier のパラメーター コンフィギュレーションを使用。
関数
sldvblockreplacement | 解析用にブロックを置き換える |
トピック
モデルの複雑度の軽減
- モデル解析のボトムアップ アプローチ
下位レベル要素で開始されるモデル解析の利点を説明します。 - モデルが複雑になる原因
解析が複雑になる可能性があるモデルの特性について説明します。 - Role of Approximations During Model Analysis
Approximations Simulink Design Verifier performs before beginning its analysis. - 論理演算
論理演算と算術演算の両方をもつ Simulink モデルがある場合、論理演算のみを解析することを検討してください。 - Model ブロック
外部モデルを参照する Model blocks の解析。 - 解析用サブシステムの抽出
個別に解析するためにサブシステムおよび Atomic サブチャートを抽出する方法を説明します。 - モデル データ管理による解析の単純化
モデルを簡略化して Simulink Design Verifier の解析を簡略化する。 - 段階的なテスト生成のためのモデル入力の分割
Simulink Design Verifier Test Condition ブロックを使用して、モデルの入力値を制約できます。 - 大規模な検証状態空間をもつモデルの解析
大規模な検証状態空間をもつモデルの複雑度を緩和する手法。 - ブロック削減
Simulink でシミュレーション中にブロックを削減する方法とそれが Simulink Design Verifier 解析にどのように影響するかについて説明する。
ブロック置換の実行
- ブロック置換とは
ブロック置換の概要 - 組み込みブロック置換
出荷時の既定のブロック置換ルールおよびライブラリについて説明します。 - ブロック置換ルールのテンプレート
カスタム ブロック置換ルールを作成するためのテンプレートを紹介します。 - サポートされていないブロックのブロック置換
この例では、Simulink® Design Verifier™ の関数を使用して、サポートされていないブロックを置換する方法と、特定の要件に対してテスト ベクトルの生成をカスタマイズする方法について説明します。