このページの翻訳は最新ではありません。ここをクリックして、英語の最新版を参照してください。
モデル解析のボトムアップ アプローチ
大規模モデルの解析において、Simulink® Design Verifier™ ソフトウェアはボトムアップ アプローチを使用することで最も効果的に機能します。このアプローチでは、まず小さなモデル コンポーネントが解析されます。これは大規模モデル
のテスト スイートの最適化を使用するより高速に実行できます。
ボトムアップ アプローチには、いくつかの利点があります。
制御環境下におけるエラー検出、テスト生成またはプロパティ証明の速度低下の問題が解決できます。
モデル全体を解析する前に小さなモデル コンポーネントで問題を解決する方が効率的です。特に、そのモデルのコンテキストでしか見つけることができないモデル内の到達不可能なコンポーネントがある場合は効果が顕著です。
問題を見つけてはそれを修正し、別の問題を見つけてはそれを修正していくというように、より迅速に処理を反復できます。
あるモデル コンポーネントに、たとえば、あるコンポーネントがシミュレーションで到達不可能である、という問題があるとします。その場合、大規模モデルでは、このソフトウェアは "すべての" オブジェクティブについてテストを生成できません。
大規模モデルで次のワークフローを試してください。
テスト生成アドバイザーを使用して解析可能なモデル コンポーネントを特定し、それらのコンポーネントのテストを生成します。詳細は、テスト生成アドバイザーによる解析可能コンポーネントの特定を参照してください。
問題があれば、制約を追加するかブロック置換を指定してそれを修正します。
小さなコンポーネントの解析後、必要な制約および置換を元のモデルに再度適用します。モデル全体を解析します。
ボトムアップ解析の終了時には、Simulink Design Verifier が高速で解析できる最上位モデルができています。