スコープの [トリガー] パネル
[トリガー] パネルとは
[トリガー] パネルはシミュレーション時間を入力信号と同期するトリガー イベントを定義します。トリガー イベントを使用して正弦波などの周期信号を安定化させたり、断続的に発生するパルスなどの非周期信号を取得したりすることができます。
[トリガー] パネルを開くには、次を行います。
Scope ブロック ウィンドウを開きます。
ツール バーで [トリガー] ボタン
をクリックします。
シミュレーションを実行します。
三角形のトリガー ポインターはイベントのトリガー時間とトリガー レベルを示します。マーカーの色は、ソース信号の色に対応しています。
[メイン] ペイン
モード — 表示が更新されるタイミングを指定します。
自動 — 最後のトリガー イベントのデータを表示します。1 つの時間範囲が経過してもイベントが発生しない場合、利用可能な最後のデータを表示します。
ノーマル — 最後のトリガー イベントのデータを表示します。イベントが発生しない場合、表示は空白のままになります。
1 回のみ — 最後のトリガー イベントのデータを表示し、表示を静止します。イベントが発生しない場合、表示は空白のままになります。[リセット] ボタンをクリックして、次のトリガー イベントを探します。
オフ — トリガーを無効にします。
位置 (%) — Y 軸に沿った時間ポインターの位置を指定します。時間ポインターを左右にドラッグして位置を調整することもできます。
[ソース/タイプ] ペインと [レベル/タイミング] ペイン
ソース — トリガー信号を選択します。振幅プロットと位相プロットに対して振幅または位相を選択します。
タイプ — トリガーのタイプを選択します。
トリガー タイプ | トリガー パラメーター |
---|---|
| 極性 — エッジ トリガー信号の極性を選択します。
レベル — エッジ トリガー信号にしきい値を入力します。[自動レベル] は 50% です。 ヒステリシス — エッジ トリガー信号に値を入力します。トリガー信号のヒステリシスを参照してください。 |
| 極性 — パルス幅トリガー信号の極性を選択します。
メモ グリッチ トリガーはパルス幅トリガーの特殊タイプです。グリッチ トリガーは、指定した長さより短いパルスまたはスパイクで発生します。グリッチ トリガーは、パルス幅トリガーを使用して [最大幅] パラメーターを小さい値に設定することで実装できます。 高 — パルス幅トリガー信号に高い値を入力します。[自動レベル] は 90% です。 低 — パルス幅トリガー信号に低い値を入力します。[自動レベル] は 10% です。 最小幅 — パルス幅トリガー信号に最小パルス幅を入力します。パルス幅は中央のしきい値を 1 回目に横切ったときと 2 回目に横切ったときの間で測定されます。 最大幅 — パルス幅トリガー信号に最大パルス幅を入力します。 |
| 極性 — 遷移トリガー信号の極性を選択します。
高 — 遷移トリガー信号に高い値を入力します。[自動レベル] は 90% です。 低 — 遷移トリガー信号に低い値を入力します。[自動レベル] は 10% です。 最小時間 — 遷移トリガー信号に最小の時間範囲を入力します。 最大時間 — 遷移トリガー信号に最大の時間範囲を入力します。 |
| 極性 — ラント トリガー信号の極性を選択します。
高 — ラント トリガー信号に高い値を入力します。[自動レベル] は 90% です。 低 — ラント トリガー信号に低い値を入力します。[自動レベル] は 10% です。 最小幅 — ラント トリガー信号に最小幅を入力します。パルス幅はしきい値を 1 回目に横切ったときと 2 回目に横切ったときの間で測定されます。 最大幅 — ラント トリガー信号に最大パルス幅を入力します。 |
| 極性 — ウィンドウ トリガー信号の領域を選択します。
高 — ウィンドウ トリガー信号に高い値を入力します。[自動レベル] は 90% です。 低 — ウィンドウ トリガー信号に低い値を入力します。[自動レベル] は 10% です。 最小時間 — ウィンドウ トリガー信号に最小の時間範囲を入力します。 最大時間 — ウィンドウ トリガー信号に最大の時間範囲を入力します。 |
| 極性 — タイムアウト トリガー信号の極性を選択します。
レベル — タイムアウト トリガー信号のしきい値を入力します。 ヒステリシス — タイムアウト トリガー信号の値を入力します。トリガー信号のヒステリシスを参照してください。 タイムアウト — タイムアウト トリガー信号の時間範囲を入力します。 または、信号がしきい値を横切った後、ヒステリシスで定義された境界の内側に信号が 7.50 秒間とどまったときに、トリガー イベントが発生する場合があります。 |
トリガー信号のヒステリシス
ヒステリシス (V) — ヒステリシスまたはノイズ除去値を指定します。このパラメーターは、タイプ を [エッジ]
か [タイムアウト]
に設定したときにのみ表示されます。信号がこの範囲内でジッターを起こしてトリガー レベルを瞬間的に横切った場合、スコープはイベントを登録しません。立ち上がり極性のエッジ トリガーの場合、スコープは、ヒステリシス領域内で信号がトリガー レベルを横切る時間を無視します。
ヒステリシスの値を小さくすると、ヒステリシス領域サイズを狭くすることができます。この例では、ヒステリシスの値を 0.07 に設定すると、スコープは 2 回目の立ち上がりエッジをトリガー イベントとみなします。
[遅延/ホールドオフ] ペイン
固定の遅延時間分だけトリガー位置をオフセットしたり、トリガー イベントが発生可能な最小間隔を設定します。
遅延 (秒) — トリガー位置をオフセットする固定の遅延時間を指定します。このパラメーターは、トリガー イベントが発生してから信号が表示されるまでのスコープの待ち時間を制御します。
ホールドオフ (秒) — トリガー イベントが発生可能な最小間隔を指定します。この時間は、有効なトリガー イベントが発生した後にデータ収集を抑制するのに使用します。トリガーのホールドオフは、関連部分がバーストしているときにトリガーが繰り返し発生するのを防ぎます。