対数ルックアップ テーブルの作成
コストの高い計算を実行せずに、入力範囲 [1, 10] で常用対数 (底は 10) を近似したいとします。次の手順で説明する方法でルックアップ テーブル ブロックを使用して、この近似を実行することができます (手順を省略する場合は、モデルを直接開くことができます。)
次のブロックを Simulink® モデルにコピーします。
Constant ブロックを Sources ライブラリからコピーして、信号を入力します。
n-D Lookup Table ブロックを Lookup Tables ライブラリからコピーして、常用対数を近似します。
Sinks ライブラリから、出力を表示する Display ブロック
テーブル データとブレークポイント ベクトルを n-D Lookup Table ブロックに割り当てます。
[テーブルの次元数] フィールドに「
1
」と入力します。[テーブル データ] フィールドに「
[0 .301 .477 .602 .699 .778 .845 .903 .954 1]
」と入力します。[ブレークポイント 1] フィールドに
[1:10]
と入力します。[適用] をクリックします。
ダイアログ ボックスは次のようになります。
Constant ブロックをダブルクリックしてパラメーター ダイアログ ボックスを開き、[定数値] パラメーターを
5
に変更します。[OK] をクリックして、変更を適用してダイアログ ボックスを閉じます。下図のように、ブロックが接続されます。
シミュレーションを開始します。
以下の動作が n-D Lookup Table ブロックに適用されます。
Constant ブロックの値 n-D Lookup Table ブロックのアクション ブロック動作の例 入力値 出力値 ブレークポイントと等価 対応する出力値を返す 5 0.699 ブレークポイントとブレークポイントの間 隣接するブレークポイントを使用して出力値を線形内挿する 7.5 0.874 ブレークポイント ベクトルの範囲外 ブレークポイント ベクトルの最後に値の組み合わせから出力値を線形外挿する 10.5 1.023 n-D Lookup Table ブロックの場合、[内挿法] と [外挿法] の既定の設定はどちらも
[線形]
です。