モデル ワークスペース データの変更
モデル ワークスペースを使用してモデルで使用される変数を格納するときは、モデル ファイルや外部 MAT ファイルなどの変数を保存するソースを選択します。このソースで変数を変更するには、選択したソースのタイプに応じて異なる手順を使用します。
ソースがモデル ファイルであるワークスペース データの変更
モデル ワークスペースのデータ ソースがモデル ファイルの場合、モデル エクスプローラーまたは MATLAB® コマンドを使用して保存されている変数を変更できます (MATLAB コマンドを使用したワークスペース データの変更を参照)。
たとえば、モデル ワークスペース内で変数を作成するには、以下の手順に従います。
モデル エクスプローラーを開きます。[モデル化] タブで [モデル エクスプローラー] をクリックするか、Ctrl+H キーを押します。
モデル エクスプローラーの [モデルの階層構造] ペインでモデルのノードを展開し、モデル ワークスペースを選択します。
[追加] 、 [MATLAB 変数] を選択します。
同様に、[追加] メニューまたはツール バーを使用して、
Simulink.Parameter
オブジェクトをモデル ワークスペースに追加できます。
モデル ワークスペースの変数の値を変更するには、以下の手順に従います。
モデル エクスプローラーを開きます。[モデル化] タブで [モデル エクスプローラー] をクリックします。
モデル エクスプローラーの [モデルの階層構造] ペインで、モデルのワークスペースを選択します。
[コンテンツ] ペインで変数を選択します。
[コンテンツ] ペインまたは [ダイアログ] ペインで表示される値を編集します。
モデル ワークスペース変数を削除するには、次の手順に従います。
モデル エクスプローラーを開きます。[モデル化] タブで [モデル エクスプローラー] をクリックします。
モデル エクスプローラーの [モデルの階層構造] ペインで、モデルのワークスペースを選択します。
[コンテンツ] ペインで変数を選択します。
[編集] 、 [削除] を選択します。
MAT ファイルまたは MATLAB ファイルがソースであるワークスペース データの変更
モデル エクスプローラーまたは MATLAB コマンドは、ソースが MAT ファイル または MATLAB ファイルであるワークスペース データを変更するときにも使用できます。
永久的に変更するときは、[モデル ワークスペース] ダイアログ ボックスの [ソースに保存] ボタンを使用して、MAT ファイルまたは MATLAB ファイルに変更を保存しなければなりません。
モデル エクスプローラーを開きます。[モデル化] タブで [モデル エクスプローラー] をクリックします。
モデル エクスプローラーの [モデルの階層構造] ペインで、ワークスペースを右クリックします。
[プロパティ] メニュー項目を選択します。
[モデル ワークスペース] ダイアログ ボックスの [ソースに保存] ボタンを使用して、MAT ファイルまたは MATLAB ファイルに変更を保存します。
ワークスペースへの変更を破棄するには、[モデル ワークスペース] ダイアログ ボックスの [ソースから再初期化] ボタンを使用します。
MATLAB コードがソースであるワークスペース データの変更
ソースが MATLAB コードであるデータを最も安全に変更するには、ソースを編集して再度読み込みます。MATLAB コードを編集した後、[モデル ワークスペース] ダイアログ ボックスの [ソースから再初期化] ボタンを使用してワークスペースをクリアし、そのコードを再実行します。
MATLAB コード ソースまたはワークスペース変数自体を編集した結果できる別バージョンのワークスペースの保存および再読み込みを行うには、ワークスペース変数のエクスポートとワークスペース変数のインポートを参照してください。
MATLAB コマンドを使用したワークスペース データの変更
MATLAB コマンドを使用してモデル ワークスペースのデータを変更するには、まず次のコマンドを使用して現在選択されているモデルのワークスペースを取得します。
hws = get_param(bdroot, 'modelworkspace');
このコマンドは、モデル ワークスペースの初期化に使用されるデータ ソースを指定するプロパティをもつ Simulink.ModelWorkspace
オブジェクトへのハンドルを返します。データ ソースを変更するには、このプロパティを編集します。
ワークスペース メソッドは次の場合に使用します。
変数のリスト、設定、クリア
ワークスペース内の式の評価
ワークスペースの保存と再読み込み
たとえば、次の MATLAB コマンドは、モデル パラメーターを指定する変数をモデル ワークスペースに作成して、パラメーターを保存し、それらの 1 つを変更した後、ワークスペースを再度読み込み、前の状態に戻します。
hws = get_param(bdroot, 'modelworkspace'); hws.DataSource = 'MAT-File'; hws.FileName = 'params'; hws.assignin('pitch', -10); hws.assignin('roll', 30); hws.assignin('yaw', -2); hws.saveToSource; hws.assignin('roll', 35); hws.reload;
ブロック パラメーター値をスイープする目的でプログラムにより変数にアクセスするには、モデル ワークスペースのプログラム インターフェイス経由で変数を変更する代わりに、Simulink.SimulationInput
オブジェクトの使用を検討します。ブロック パラメーター値の最適化、推定およびスイープを参照してください。
モデル マスクの作成
モデルをマスクすると、モデルのユーザーがモデルの引数をどのように操作するかを制御できます。詳細については、システム マスクの概要を参照してください。