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システム マスクの概要

モデルまたはサブシステムのブロック線図にシステム マスクを適用できます。モデルは複数のブロックで構成され、各ブロックには独自のパラメーターとブロック ダイアログ ボックスがあります。

システム マスクを使用する利点は次のとおりです。

  1. システム マスクを使用すると、ブロックの外観と動作を特定の要件やモデリング シナリオに合わせてカスタマイズできます。

  2. マスク インターフェイスを介して主要なパラメーターを公開することで、Simulink® ブロックのパラメーター化が実現します。

  3. カスタム機能とパラメーターをシステム マスク内にカプセル化することで、Simulink ブロックの再利用性が向上します。さまざまなモデルやプロジェクトで簡単に再利用できる、事前定義された動作を備えたブロックを作成できます。この再利用性により、時間が節約されるだけでなく、さまざまなシミュレーション間での一貫性と標準化も促進されます。

Model ブロックからマスクされたモデルを参照すると、Model ブロックにマスクが自動的に生成されます。Model ブロックに生成されるマスクは、参照先のモデル マスクのコピーです。複数の Model ブロック インスタンスからマスクしたモデルを参照できます。

DC モーターの方程式を表すモデルを考えてみます。このモデルの Plant は、マスクされたモデルを参照する Model ブロックで、ユーザー インターフェイスを簡素化します。

system mask

Plant ブロックはマスクされたモデルのマスクと同じマスクを含み、そのマスクは編集できません。そのマスクは、マスクされたモデルの [マスク エディター] ダイアログ ボックスからのみ編集できます。

制限

マスク初期化コードは、モデルのシステム マスクではサポートされていません。これは、モデル参照ブロックから参照モデルが直接変更されるのを防ぐためです。

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