バス要素への値の代入
バス要素の値を置き換えるには、Bus Assignment ブロックを使用します。Bus Selector ブロックと Bus Creator ブロックを使用してバス要素の値を変更する必要はありません。
BusAssignment
という名前のモデル例を開いてコンパイルします。モデルをコンパイルするために、Simulink® ツールストリップの [モデル化] タブで [モデルの更新] をクリックします。モデルをコンパイルするとライン スタイルが更新されます。このライン スタイルは、バスを視覚的に識別するのに使用できます。
Bus Assignment ブロックには入力端子が 2 つあります。
最初の入力端子は
constants
という名前のバスを受け取ります。2 番目の入力端子は
c
という名前の信号を受け取ります。
Bus Assignment ブロックをダブルクリックして代入オプションのダイアログ ボックスを開きます。
[ブロック パラメーター] ダイアログ ボックスの [バス内の要素] のリストに、代入に使用できる要素が一覧表示されます。このモデルでは、要素 a
と b
を代入に使用できます。
要素 a
は [割り当てられる要素] のリストにも表示されています。これは、要素が代入の対象として選択されていることを示します。
割り当て端子に対応する要素を示すために、ブロック アイコンの端子ラベルに要素名が含まれています。要素 a
の端子ラベルは ":=a" です。
信号 c
が要素 a
の割り当て端子に接続されています。Bus Assignment ブロックは、要素 a
の値 1 を信号 c
の値 3 に置き換えます。
要素 a
の新しい値と要素 b
の変更されていない値を表示するために、Bus Selector ブロックで要素 a
と b
を選択して、それらの要素が Display ブロックに接続されています。
Display ブロックに取り込むには、Simulink ツールストリップの [モデル化] タブで [実行] をクリックします。
Display ブロックに、要素の代入後の値が表示されます。
要素
a
の値は 3 です。これは、Bus Assignment ブロックの新しい値です。要素
b
の値は 2 です。これは、この要素の元の値です。
[バス内の要素] で要素を選択して [選択] をクリックすることで、代入する追加の要素を選択できます。新しい値を代入する追加の要素ごとに、Bus Assignment ブロックで入力端子が追加されます。新しい入力端子で、追加の要素に代入する信号を接続できます。