Simulink.SimulationData.Signal

信号のログ情報のコンテナー

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説明

Simulink.SimulationData.Signal オブジェクトは、シミュレーション時の信号のログ情報を格納するために使用されます。Simulink.SimulationData.Signal オブジェクトには、端子のタイプとインデックスなど、信号のソース ブロックについての情報が格納されます。

作成

ログ記録用にマークされた信号を含むモデルをシミュレートすると、1 つ以上の Simulink.SimulationData.Signal オブジェクトが作成されます。

構文

sigobj = Simulink.SimulationData.Signal

説明

sigobj = Simulink.SimulationData.Signal は、空の Simulink.SimulationData.Signal オブジェクトを作成します。この構文は、Inport ブロックまたは In Bus Element ブロックを使用して読み込む外部入力データを格納する Signal オブジェクトを手動で作成する場合に使用します。

例

プロパティ

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Signal オブジェクトのソース ブロックのブロック パス。Simulink.SimulationData.BlockPath オブジェクトとして指定します。

名前ベースのアクセスに使用する Signal オブジェクトの名前。string または文字ベクトルとして指定します。

Signal オブジェクトの伝播名。string または文字ベクトルとして指定します。

ログ形式が Dataset で次の設定を行った場合、信号ログでは伝播した信号名を取得します。

  • 信号を信号ログ用にマークします。

  • [コンフィギュレーション パラメーター] 、 [データのインポート/エクスポート] 、 [信号のログ] を有効にします。

  • [信号プロパティ] ダイアログ ボックスで [伝播信号の表示] を選択します。

伝播した信号名には山かっこ (<>) は含まれません。

詳細については、信号ラベル伝播を参照してください。

ログ信号の端子インデックス。正の整数として指定します。

端子のタイプ。'outport' または 'inport' として指定します。

  • 信号ログを使用してデータをログ記録する場合、端子のタイプは 'outport' です。

  • モデルへの入力として使用する Signal オブジェクトを作成する場合、端子のタイプは 'inport' です。

ログ記録された時間とデータ。以下として指定します。

  • MATLAB® timeseries オブジェクト

  • MATLAB timetable オブジェクト

  • MATLAB timeseries オブジェクトの構造体 (バス信号)

  • MATLAB timetable オブジェクトの構造体 (バス信号)

  • MATLAB timeseries オブジェクトの構造体の配列 (バス信号の配列)

  • MATLAB timetable オブジェクトの構造体の配列 (バス信号の配列)

  • MATLAB timeseries オブジェクトの配列 (For Each Subsystem 内の非バス信号)

  • MATLAB timetable オブジェクトの cell 配列 (For Each Subsystem 内の非バス信号)

Values プロパティの使用法およびログ信号データのプロット方法の例については、ログ間隔 を参照してください。

例

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Simulink.SimulationData.Signal オブジェクトを作成します。信号の名前とデータ値を指定します。

Time = 0.1*(0:99)';

sig = Simulink.SimulationData.Signal;
sig.Name = "Sine";
sig.Values = timeseries(sin(Time),Time)
sig = 

  Simulink.SimulationData.Signal
  Package: Simulink.SimulationData

  Properties:
              Name: 'Sine'
    PropagatedName: ''
         BlockPath: [1×1 Simulink.SimulationData.BlockPath]
          PortType: 'inport'
         PortIndex: 1
            Values: [1×1 timeseries]


  Methods, Superclasses
ライブ スクリプトを開く

ログ記録用にマークされた信号を含むモデルをシミュレートすると、1 つ以上の Simulink.SimulationData.Signal オブジェクトに信号のログ情報が保存されます。

ログ記録用にマークされた信号をいくつか含むモデル sldemo_fuelsys を開きます。その後、モデルのシミュレーションを実行します。 

mdl = "sldemo_fuelsys";
open_system(mdl)
sim(mdl);

ログ記録されたシミュレーション データは、sldemo_fuelsys_output という名前の Simulink.SimulationData.Dataset オブジェクトにグループ化されます。 

sldemo_fuelsys_output
sldemo_fuelsys_output = 
Simulink.SimulationData.Dataset 'sldemo_fuelsys_output' with 10 elements

                         Name            BlockPath                                
                         ______________  ________________________________________ 
    1  [1x1 Signal]      ''              sldemo_fuelsys/EGO Fault Switch         
    2  [1x1 Signal]      air_fuel_ratio  sldemo_fuelsys/Engine Gas Dynamics      
    3  [1x1 Signal]      ''              sldemo_fuelsys/Engine Speed Fault Switch
    4  [1x1 Signal]      speed           sldemo_fuelsys/Engine_Speed_Selector    
    5  [1x1 Signal]      ''              sldemo_fuelsys/MAP Fault Switch         
    6  [1x1 Signal]      map             sldemo_fuelsys/MAP_Selector             
    7  [1x1 Signal]      ego             sldemo_fuelsys/O2_Voltage_Selector      
    8  [1x1 Signal]      ''              ...o_fuelsys/Throttle Angle Fault Switch
    9  [1x1 Signal]      throttle        sldemo_fuelsys/Throttle_Angle_Selector  
   10  [1x1 Signal]      fuel            sldemo_fuelsys/To Plant                 

  - Use braces { } to access, modify, or add elements using index.

speed という名前の Signal オブジェクトにアクセスします。

get(sldemo_fuelsys_output,"speed")
ans = 
  Simulink.SimulationData.Signal
  Package: Simulink.SimulationData

  Properties:
              Name: 'speed'
    PropagatedName: ''
         BlockPath: [1×1 Simulink.SimulationData.BlockPath]
          PortType: 'outport'
         PortIndex: 1
            Values: [1×1 timeseries]


  Methods, Superclasses

バージョン履歴

R2006a より前に導入

参考

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トピック